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            DXってなに?③(データ管理と運用)
            2022/01/20
            こんにちは。
            前回までのブログでDXの概略をイメージできたかと思います。

            DXでは『情報』という経営資源を『データ』に変換して、コンピュータによる作業代行を行うことによって、大幅な業務高効率化を可能にする、という話をさせて頂きました。

            今日は『データ』の管理についてお話しいたします。

            年始に下記のようなニュースが飛び込んできました。

            京大スパコンの3400万ファイル消失…業者が作業ミス、一部は復元不能 

            (2022年1月1日、読売新聞オンラインより)

            京大が管理しているスパコン(スーパーコンピュータ)の運用の一部をスパコン納入業者に委託し、業者がバックアッププログラムを改修中に人為ミスが生じ、誤って保存ファイルを消去してしまった、というものです。

            この事象について「バックアップを取っていなかったのが悪いんでしょ?」と思われる方が多くいらっしゃるかと思います。確かに20年ぐらい前まではハードディスクやCD-R、CD-RW、DVD-Rなどのメディアに保存しておくだけで良かったかもしれません。

            しかし現在はデータの容量がPB(ペタバイト、GBの1,000,000倍、TBの1,000倍)、EB(エクサバイト、TBの1,000,000倍)、ZB(ゼタバイト、TBの1,000,000,000倍) 指数関数的に増大しているのです。因みにE(エクサ)は100京倍を意味し、京大のスパコンの愛称『京』もそれに由来しているものと思われます。


            話を戻しますが、私が言いたいのは、いわゆる『ビックデータ』と言われる超大容量のデータを管理、運用することが如何に大変か、ということを理解して頂きたいのです。


            私自身、前職で自動運転やADAS開発の仕事をしていました。開発において、障害物認識アルゴリズム、GNSSのデータを用いた経路推定、車両制御アルゴリズムを開発するために、世界各地を走行し、カメラの動画データ、ミリ波レーダ、近赤外線レーザ等、センサの検出データ、車両の走行データ(CANデータ)、GNSSによる位置推定データなどを収めてきました。10年前において、500GBのハードディスクで約5000個分の走行データを記録していたと記憶しています。この時点で既にマンパワーで管理・運用を図るのは困難な状況だったことは想像に難くないと思います。


            そこで、大手コンピュータ関連企業と共同でデータサーバを構築するとともに、管理・運用プロセスを新たに策定することにしたのです。

            詳細は秘密事項ですのでお話しできませんが、
            ・データへのアクセス性
            ・サーバ、記憶媒体などのハードウェア、ドライバソフトの信頼性
            ・セキュリティ対策
            ・必要データ、不要データの整理(データ使用頻度や重要度などを踏まえて基準を策定)
            ・データ検索(属性付与による検索性能の強化)
            ・トレーサビリティ
            ・サーバーメンテナンス
            など、必要要件を織り込んだ結果、構築費用として数十億円かかっています。

            重要なのは、サーバーコンピュータハード、動作ソフトだけでなく、管理・運用に関する作業プロセスを明確化することが必要なのです。

            自動車の一機能を開発、高効率化のために専用のデータサーバを作るだけでも、これだけの手間と費用が掛かるのです。 

             

            通常の業務で大規模なサーバー・クラウド環境を作りなさい、と言っているのではありません。皆さまが使用しているデータの属性を把握したうえで、会社や職場の業務に合った管理・運用を行って頂きたいと思っております。
            DXってなに?③(データ管理と運用)
            DXってなに?③(データ管理と運用)
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