複数の処理を組み合わせる2大アプローチ
2023/09/28
書籍出版記念、第4弾!
前回は「人間の作業は複数の処理(行動)の組み合わせである」というお話ししました。
今日は、「人間が目的を達成すために、どのように処理(行動)を組み立てるか」、についてプログラミング思考の観点からお話しします。
プログラミングの領域では、おおよそ下記2つのアプローチで処理が組み立てられます。
①手続き型
②オブジェクト指向
これらの用語を聞いて、「何それ?」と思われる方が多いのではないでしょうか。実はこの2つのアプローチは日常生活、教育、ビジネスなどの場においてごく普通に用いられています。
『①手続き型』は、予め入力する要素が準備されていて、『順序通り』に処理を組み立てて、最終出力、言い換えると目的を達成させるアプローチです。具体例としては、料理のレシピや製品のユーザーマニュアルなどが挙げられます。
一般的に馴染みやすい手法であり、計画を立てる際に誰もが使ったことがあるのではないかと思われます。
『②オブジェクト指向』は、新しいプロジェクトや今まで行ったことがない事案のように、入力する要素が特定できない場面において、最終出力から構成要素を『分解して』いき、処理の最小単位になるまで繰り返していく手法です。言い換えると『①手続き型』とは真逆のアプローチをとります。
ビジネスの現場において、会社の企業理念(最終出力)を実現するために、経営方針・品質方針・環境方針を具体化し、それぞれの方針を達成するために専任の部門・部を設置、実務を行うための課・係を設ける、というように具体化、細分化していきます。
個人レベルにおいても、課題解決の際に「なぜなぜ」を5回繰り返す、そんな経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、これも『オブジェクト指向』の考えに基づいています。
以上、処理の組み立てのアプローチについてお話ししましたが、次回はこれらの活用法について、具体的に解説していきます。
人間の作業は複数の『処理(行動)』の組み合わせ!
2023/09/27
書籍出版記念、第3弾!
前回は『プログラミング』の基本原則についてお話ししました。
・何を『入力』し、
・どういう『処理』をし、
・どういう結果を『出力』するか
でしたね。
今日は複数の処理(行動)を行うことで目的を達成するケースについて、お話しします。
「自宅から郵便ポストへ封筒を投函し、自宅へ戻る」を例題にしましょう。
今回の例題は、大多数の方々は特に難しいと思うことはないと思います。
しかし、『入力』『処理』『出力』といったプログラミング思考の原理に基づいて行動を分解すると、下記の4つの行動の組み合わせであることがわかります。
①自宅にて封筒を持つ。
②自宅から歩いてポストまで移動する。
③ポストに封筒を投函する。
④自宅へ歩いて帰宅する。
4つの行動を頭の中で手順を組み立てて、目的を達成しているのです。
今回の例題では、簡単な例を挙げましたが、家族旅行や家の大掃除、仕事上の大きなプロジェクトなど、難易度の高い作業について、頭の中で考えることは難しいでしょう。
このとき、プログラミング思考を用いて、自身や組織の行動を細かく整理していくと、腹落ちしやすくなります。
次回は、プログラミング思考を用いて行動計画を立てるときの2大手法について、お話しいたします。
『プログラミング』の基本原理
2023/09/26
初回は『プログラミング』の本質についてお話ししました。
「計画を達成するために、手順を決め、実行に移すこと」、これだけです。
これなら、ITに苦手意識を感じる方も理解できますね。
今日は『プログラミング』の基本原則についてお話しします。
とはいっても、決して難しくはありません。
実際のプログラミングでは英語で書かれた多数のコマンドが用意されていますが、これらのコマンド、一つの原理に基づいて作成されています。
それは、
・何を『入力』し、
・どういう『処理』をし、
・どういう結果を『出力』するか
たったこれだけです。
これは『システム』の基本原理と重なるわけですが、『システム』について議論すると難しくなるので、ここでは割愛します。
ここで大事となるのは、人間の行動と結びつけて考えることです。
例えば、買い物をするために自宅からスーパーに行きたいとします。
この場合、
『出力』となるのは、「スーパーに着いた」という状態、
『処理』となるのは、「(スーパーまで)歩く」という行動、
『入力』となるのは、「現在、自宅にいる」という現状、
というようになります。
『プログラミング思考』の大きなメリットは、実行したい作業について、実行動ベースで明確化できるということです。今回の例は簡単なものですが、「遠隔地へ旅行する」など、複雑な作業についても『入力』『処理』『出力』のパッケージを組み合わせることで実現できます。
今日はプログラミングの基本原理についてお話ししました。
次回は複数の作業を実施して、目的を達成するケースについてお話しします。
『プログラミング』は難しくない!!
2023/09/26
先日、弊社より『プログラミング思考』に関する書籍を発刊させていただきました。
プログラミングと聞くと、
・難しい
・ITに詳しい人にしかわからない
・情報処理を行っていない人には関係ない
などなど思われるのではないかと思います。
確かに、パソコンの画面に英語のコマンドが羅列されているのを見ると、誰もが拒否反応を示すのも頷けます。
しかし、それは『プログラミング』の本質とは全く違うものです。
「(人や組織が)計画を実現するために、手順を作成し、実行すること」
これがプログラミングの意味なのです。
世の中で『プログラム』と言われているものは、すべてこの論理に基づいているのです。
これなら、誰もが理解できますよね。
書籍の発刊を契機にプログラミングについて深堀していきます。
お楽しみに。
弊社書籍発行のお知らせ
2023/09/22
本日(2023年9月22日)、弊社より新しい書籍を発売いたします。
タイトル: 『世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決 ――小笠原式プログラミング思考―― 』プレスリリース(ゴマブックス株式会社HPより)
https://www.dreamnews.jp/press/0000287614/
出版社: ゴマブックス株式会社
出版形態: 電子書籍、冊子(POD)
価格: (電子書籍)1,595円、(POD)2,145円(税込み価格)
Amazonより購入可能です。
・電子書籍:
Amazon.co.jp: 世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決ー小笠原式プログラミング思考ー eBook : 小笠原豊和: 本 ・POD:
Amazon.co.jp: 世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決ー小笠原式プログラミング思考ー : 小笠原豊和: 本『お堅い』専門書ではなく、IT技術や情報処理、プログラミング技術について苦手意識がある大多数の方々に対し、プログラミングの基本的な考え方をビジネス・教育だけでなく、日常生活の現場に取り入れていただき、読者の皆さまがより豊かになっていただければと存じます。
概要としては、
①プログラミング思考の基本的な考え方とそのメリット
②ビジネス・教育・日常生活におけるプログラミング思考の活用例
③プログラミングおよびプログラミング思考における私の体験談
大きく3点に絞って解説しております。
①に関して、IT技術・情報システム開発・プログラミングに詳しい方なら既知の情報ですが、『システム』『プログラミング』の基本概念、『オブジェクト指向』『手続き型』といった言語指向とその特徴を明らかにし、これらをビジネス・教育・日常生活の現場に生かすための手法を説明しております。また、プログラミング思考以外の論理的思考法との比較、プログラミング思考の優位性についても解説しております。
②に関して、それぞれの現場における課題に対して、プログラミング思考を活用することにより、どのようなメリットがあるか、書籍の執筆にご協力いただいたライター様に実際にブレインストーミングしていただき、その効果を体感していただきました。ライター様、出版社の方々も大変驚かれていました。
③に関して、今回の書籍を書かせていただくにあたり、これまでのプログラミング・プログラミング思考における体験談を紹介させていただいております。振り返ってみるとこれまでの人生経験でプログラミング思考の一端を知らないながらに活用していたのかな、とつくづく感じます。
本書籍は私の過去の体験談や日常生活に基づく部分が非常に多く、私自身の趣味や嗜好の話題も多く書かれております。読んで飽きの来ないものと信じております。
是非とも一度お手に取ってお確かめください。
出版書籍の発売日と価格が決定しました。
2023/09/19
まだ暑い日が続いております。お体には十分にご留意なさってください。
出版予定の電子書籍
『世界一やさしい 子供から大人まで誰でも使える プログラミングで問題解決
-小笠原式プログラミング思考ー』
の発売日と販売価格が決定しました。
出版社: ゴマブックス株式会社 ホームページは
こちら。
出版形態: 電子書籍 または 冊子(POD)
発売日: 2023年9月22日(金)
価格: (電子書籍)1,450円、(POD)1,950円
発売形態: Amazonより購入が可能です。 ホームページは
こちら。
本書は論理的思考の一つである『プログラミング思考』の考え方を普段の日常生活に活用して、より生活を豊かにしていくためのヒントを実例を交えて書き記しました。
また、著者である私が本書籍の出版に至るまでの『プログラミング思考』における体験談を書き記しました。
一家もしくは一人一冊お持ちいただいて、決して損はありません。
是非とも、皆様にご一読いただけると幸いに存じます。
※画像の表紙は検討中のものです。出版時に変更がある可能性があることをご承知おきください。
書籍タイトル公開!!
2023/09/03
朝晩は幾分涼しくなってきましたでしょうか。とはいえ、まだ暑い日が続いております。お体には十分にご留意なさってください。
さて、前日より予告している出版予定の電子書籍のタイトルを公表いたします。
タイトル名は、
『世界一やさしい 子供から大人まで誰でも使える プログラミングで問題解決
-小笠原式プログラミング思考ー』
です。
タイトルを見ていただいてご想像できるかと思いますが、論理的思考の一つである『プログラミング思考』の考え方を普段の日常生活に活用して、より生活を豊かにしていくためのヒントをこの書籍に織り込みました。
書籍には、あらゆる生活シーンにおける『プログラミング思考』の応用事例や、著者である私が本書籍の出版に至るまでの『プログラミング思考』における体験談を書き記しました。
書くにあたり、難解なプログラミングのコマンド等の用語を可能な限り廃しました(というより殆ど使っておりません)。さらに、実際の『プログラミング思考』の考え方をよりシンプルに捉え、『小笠原式プログラミング思考』と称して、自称『機械音痴』『IT音痴』の方にもご理解いただけるものに仕上げました。期待頂いて決して損はございません。
発売日、価格につきましては、近日発表予定です。
もう少し首を長くしてお待ちください。
※画像の表紙は検討中のものです。出版時に変更がある可能性があることをご承知おきください。
近日出版予定の書籍の概要、教えちゃいます!
2023/08/22
今日は近日出版予定の電子書籍について、少しだけお話しします。
今回、『プログラミング思考』を題材に、出版社(ゴマブックス様)より執筆のオファーをいただきました。
『お堅い』専門書ではなく、IT技術や情報処理、プログラミング技術について苦手意識がある大多数の方々に対し、プログラミングの基本的な考え方をビジネス・教育だけでなく、日常生活の現場に取り入れていただき、読者の皆さまがより豊かになっていただければと思い、書かせていただきました。
事前に出版社とともに同一ジャンルの書籍調査を行ったところ、『プログラミング思考』やその母体となる『論理的思考』に関する書籍は多数存在するのですが、実は普段の生活への活用にまで落とし込んだ書籍が少ない結果が得られました。これが本書籍の執筆に至った経緯です。
概要としては、
①プログラミング思考の基本的な考え方とそのメリット
②ビジネス・教育・日常生活におけるプログラミング思考の活用例
③プログラミングおよびプログラミング思考における私の体験談
大きく3点に絞って解説しております。
①に関して、IT技術・情報システム開発・プログラミングに詳しい方なら既知の情報ですが、『システム』『プログラミング』の基本概念、『オブジェクト指向』『手続き型』といった言語指向とその特徴を明らかにし、これらをビジネス・教育・日常生活の現場に生かすための手法を説明しております。また、プログラミング思考以外の論理的思考法との比較、プログラミング思考の優位性についても解説しております。
②に関して、それぞれの現場における課題に対して、プログラミング思考を活用することにより、どのようなメリットがあるか、書籍の執筆にご協力いただいたライター様に実際にブレインストーミングしていただき、その効果を体感していただきました。ライター様、出版社の方々も大変驚かれていました。
③に関して、今回の書籍を書かせていただくにあたり、これまでのプログラミング・プログラミング思考における体験談を紹介させていただいております。振り返ってみるとこれまでの人生経験でプログラミング思考の一端を知らないながらに活用していたのかな、とつくづく感じます。
本書籍は私の過去の体験談や日常生活に基づく部分が非常に多く、私自身の趣味や嗜好の話題も多く書かれております。読んで飽きの来ないものと信じております。
出版は間もなくです。購入等詳細が決まりましたら、改めて公表させていただきます。
楽しみにしていてください。
本日8/18(金)、臨時休業いたします。
2023/08/18
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
弊社は本日8/18(金)、都合により臨時休業とさせていただきます。
お客様にはご不便をおかけしますが、ご了承ください。
なお、電話、メールによるご相談受付を行っておりますので、是非ともご活用ください。
おおた開発効率化プロジェクト
弊社夏季休業のお知らせ
2023/07/24
日頃より弊社をご愛顧いただきありがとうございます。
弊社は、8月14日(月)~8月16日(水)の間、夏季休業させて頂きます。
8月17日(木)より通常営業いたします。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
弊社サービス価格改定のお知らせ
2023/07/04
いつも弊社をご愛顧いただきありがとうございます。
昨今の社会情勢を鑑み、2023年7月1日より弊社サービスの希望価格を改定させて頂きます。
・コンサルティング: 6,000円(1時間、1名様)
・技術支援、PM・PMO支援: 960,000(1か月)※
いずれも税抜き価格。
※1か月=8時間/日✕20日で換算
お客様におかれましては大変心苦しく存じますが、より一層のサービス向上に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
本年もよろしくお願いいたします。
2023/02/01
大変遅くなりましたが、2023年も弊社をよろしくお願いいたします。
言い訳になりますが、新年の挨拶が遅くなりましたのには理由がございまして…
実は本年1/15付けで、群馬大学の産学官連携研究員の職を辞することになりました。昨年10月に両親が相次いで命に関わる怪我・病気を患い、看護のため自宅と病院を往復する毎日でした。
幸いにも両親ともに症状が回復しましたが、今後の生活を鑑み、なるべく自宅(弊社事務所)を拠点として活動した方が賢明と判断し、フル勤務していた前職を退職したという経緯です。
これからは弊社での活動を再びメインに行ってまいります。
従来の顧客先のコンサルティング・技術支援に足を運ぶのはもちろん、新しい取り組みとして
1)『IoT/ICT技術を用いた日常生活に役立つアイデアの提示』
2)『ビジネスや学術に留まっているIoT/ICT技術の日常生活への普及・還元』
を行っていく計画です。
1)はこれまで私・代表が行ってきたIoT/ICT技術の活用事例紹介の他、実際にIoT/ICT技術を用いたモノづくり事例を各種SNSで紹介したり、希望者には勉強会(ハードウェア設計、ソフトウェア設計、プログラミング、開発プロセス)を検討しております。
2)では本年5月に『プログラミング思考』に関する書籍の出版を予定しており、価格・信用等で敷居の高いコンサルティングに対し、お客様のハードルを下げ、気軽に手に取って読んでいただけるようなものを考えております。
それ以外にも新たな企画も考えておりますので、お楽しみしてください。
改めてよろしくお願いいたします。
年末年始の休業および2023年1月からの事業内容および営業時間について
2022/12/28
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
表記の件について、ご案内申し上げます。
【年末年始の休業日】
2022年12月29日(木)~2023年1月4日(水)まで休業させて頂きます。
【2023年1月からの事業内容および営業時間について】
2023年1月より、事業内容を
・お客様のプロジェクト推進に関わる支援活動(PMO、技術支援)
・同推進および業務改善に関するご相談窓口
の2形態で進めてまいります。
希望価格は3,000円/1時間(税別)とさせていただきますが、
業務の難易度・期間等により、調整が可能です。
営業時間(相談受け付け)は平日AM9時~PM5時までです。
土・日・祝日は休業日です。
メールでのご相談は土・日・祝日含め24時間可能です。ただし、ご返信が遅れる場合がございますのでご容赦ください。
【その他】
新たに執筆活動も行ってまいります。
各出版社様におかれましては、お気軽にお問い合わせください。
24年卒の就活支援を開始いたしました。
2022/12/20
2024年卒業の学生さんを主対象とした、就職活動支援を開始いたします。
昨年度は多くの方々よりご相談頂き、大変ご好評頂きました。
弊社の就活支援は原則無料にて行っております。※
弊社ホームページの他、弊社公式SNSからのダイレクトメッセージよりお申し込みくださいませ。
皆さまが社会人として良いスタートが切れるよう、心より応援しております。
※就職内定後、入社までの就職準備につきましては、弊社ではコンサルティングと同様の位置づけとしており、費用(3,000円/時間)を頂いたおります。ご了承ください。
弊社公式Tiktokを始めました。
2022/12/20
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
2022年12月19日より、弊社公式Tiktokを開始いたしました。
仕事や日常生活における『使えるネタ』や『効率化アイデア』など、動画にて発信してまいります。アカウント名は@otadeveffprojです。
是非ともご覧くださいませ。
なお、動画は他の弊社公式SNSにも掲載してまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
書籍出版を予定しております!
2022/11/21
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
タイトルにも記載しましたが、来年2023年5月ごろに弊社より書籍出版を計画しております。
現在、出版会社と内容を精査しておりまして、
・中小企業の方、一般社員の方を対象とした業務改善ネタ
・日常生活における便利ネタ
・今までタブーとされてきた事象を見直すためのネタ
このような内容で執筆したいと考えております。
詳細につきましては随時、ホームページ、SNSで更新していきますので、是非ともご期待くださいませ。
弊社サービスリニューアルのお知らせ
2022/08/27
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
この度、これまでのお客様のご利用ニーズと最近の技術研究や商品開発の現場動向を鑑み、弊社サービス内容を変更させて頂くことにいたしました。
従来サービスでは『技術支援』『コンサルティング』『セミナー』の3形態を取らせて頂きましたが、「商売色が強い」「サービスによるお客様のメリットが見えない」といったご指摘もいただいており、企業の想いが十分に伝わっていないと感じておりました。
そこで、代表である私・小笠原が現在行っている、
・民間企業、大学、県・市との産官学連携活動
・大学研究員としての学術研究および優秀な若手人財の育成
・各種業界エキスパートと共同での商品開発プロセスの改革・改善検討
といった、研究、開発、育成、企業・団体間連携といった活動を通じて得られた知見をお客様と共有して社会基盤の向上に繋がるサービスを展開していきます。
弊社では、開業前より輸送機器メーカーにて次世代自動車・モビリティ開発を主に携わっており、現在も大学における次世代モビリティに関わる新たな技術研究や、ユーザーニーズの高度化に伴う自動車開発の高難度化・複雑化に対応するための新しい開発プロセスの検討を継続しております。
お客様の業種・業務内容と弊社の自動車研究・開発は直接は結び付かないかもしれません。しかし、自動車は様々な領域の技術を結集したものであり、開発の過程におけるマネージメント、情報共有を行わなければならないのは言うまでもありません。
その中で弊社は昨今のトレンドとなっているIT, DX, AIといったデジタル技術を主としたお客様の業務支援、開発サポートを展開していきます。
弊社支援に関する費用負担に関しましては、事業内容に記載しておりますが、お客様のご相談内容に応じて精査いたしますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
・
2022年8月18日、弊社サービスをリニューアルいたします!!
2022/07/31
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
表題にあるとおり、2022年8月18日(木)より弊社サービスをリニューアルいたします。
開業以来、『価値創出』と『相互共有』のミッションの下、そのための開発効率化、コミュニケーション改善のノウハウを謳ってまいりました。
2022年4月以降、弊社業務に加え、大学の研究員として活動していく中で、将来を担う若手が社会人として活躍していける環境づくりの重要性を実感してきました。これは企業人、教育者の両方の視点で活動してきた立場だからこそ、より強く認識できるモノだと思っております。
そこで、お盆明けになりますが、弊社のサービスの在り方を見つめなおし、新しいサービス形態で運営していきたいと存じます。
サービス内容については、現時点では詳細を申し上げることはできませんが、学生さんや若手社員の育成を中心とした、相談の受け付け、技術支援を行っていくとともに、現在まで行ってきた中小企業の方々への技術支援を継続してまいります。
一方で従来行ってきた公開セミナーは廃止し、弊社ホームページやSNSサイトで無料公開することといたします。もちろん、カリキュラムに対するご相談について、内容に応じて有償・無償どちらか判断することになりますが、受け付けます。
弊社のあるべき姿は変更ありません。作業現場に近い視点でサポートしていくべく、精進いたします。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
【重要】個人の価値を認め、共有していこう ~~安倍晋三元首相の訃報に際して~~
2022/07/09
2022年7月8日、安倍晋三元首相が選挙遊説中に凶弾に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。謹んでお悔やみ申し上げます。
故人に関しまして、政策や主張においては皆さまにおかれましては賛否があるかと存じますが、政治を通じて国内外の地域の発展や課題解決に大きく貢献され、多くの方々から愛されたことに関しては代えがたい事実であります。
さて、本件に関して多くのメディアで取り上げられているため、詳細については割愛しますが、改めて弊社のあるべき姿について、弊社Web、SNSをご覧いただいている皆さまに再認識頂ければと存じます。
弊社は『価値創出』と『相互理解』をミッションとして掲げ、社会に貢献し続けるべく活動を行っております。
そのための大前提として、自分自身はもちろん、他人の価値(うれしさ)および価値観(うれしさをはかるモノサシ)を互いに認め合うことが必須条件になります。各人の価値や価値観の違いを明確にすることにより、成長・発展のための課題や新たなアイデア・価値を創出できるのです。
一方で自身の価値や価値観を「認めて欲しい」、もしくは「強要する」と考え、すなわち『承認欲求』は、価値創出に繋がらないどころか、対人、対組織での対立を生むだけで、何も利益が得られません。多くの事例で証明されています。本件に関しても、容疑者の中に強い『承認欲求』が生じたのでしょう。動機はどうあれ、決して許される行為ではありません。
明日7月10日は参議院通常選挙の投票日です。皆さまにおかれましては、本件により大きく動揺され、感情的になられている方がいらっしゃるかと存じます。しかし、冷静になってください。皆さまが持っている主張が法的に認められる貴重な機会です。日本のあるべき姿、我々が豊かに暮らしていけるか、冷静に考えましょう。そして、有権者の方は選挙に行って投票しましょう。
これこそ、安倍元首相に対する一番の供養となります。
改めて、合掌。
日経電子版企画『私の道しるべ』に弊社記事が掲載されます。
2022/05/02
株式会社 日本経済新聞社(以降、日経新聞社)の電子版企画『私の道しるべ ~未来の日本へ リーダーたちのメッセージ~』に、2022年5月6日より弊社記事が掲載されます。
記事では弊社起業の経緯の他、昨今『経済安全保障』が叫ばれる中において、数多くのスペシャルな技術をお持ちの中小企業やベンダー企業、個人事業主、若手技術者が連携して、日本の産業を活性化していく必要性を説いています。
是非ともご一読頂けると甚だ幸いに存じます。
弊社記事は
こちら(2022年5月6日より閲覧できます)
日経電子版『私の道しるべ』Webサイトは
こちら(閲覧可能です)
今後とも弊社をよろしくお願いいたします。
【重要】2030年以降の将来社会基盤構築に向けた研究開発、地域企業との連携、若手人材の育成に関して
2022/04/15
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
この度、弊社代表・小笠原は2022年4月16日付で国立大学法人群馬大学(以下群馬大学)にて産学官連携研究員の職務を拝命することになりました。
これは、
2030年以降の将来社会のあるべき姿を想定し、地域企業、スタートアップ企業、他研究機関と連携して、現在既知となっていない現象解明、原理原則に基づくメカニズム解明、解決技術の探索に取り組んでいくものです。弊社の専門領域である次世代自動車技術の研究テーマに対し、群馬県に開発拠点を置く自動車製造企業・株式会社SUBARU(以下SUBARU)と群馬大学の理工学系、医学系、情報系の研究室との共同研究を推進するともに、既存企業やスタートアップ企業との連携による地域の活性化、将来を嘱望される若手人材の育成も担います。※群馬大学・SUBARU共同のプレスリリースはこちらをご参照ください。本プロジェクトに関して、弊社が掲げる『企業・組織・個人の持続的成長を促す』『20年後の未来を支える人材を育成する』思想と一致し、今回上記職務を拝命することになりました。今後の弊社サービスにつきまして、群馬大学での研究活動および人材育成に重きを置くため、『中・長期における法人向けコンサルティング』サービスを当面休止いたします。一方、営業日を不定休とし、特に個人・学生における業務相談や就職相談を中心に承り、普段の活動におけるお困りごとに耳を傾け、解決支援をいたします。詳しくは弊社までお気軽にお問い合わせくださいませ。弊社は引き続き地域社会の持続的発展に努めてまいります。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
TV番組『覚悟の時間(とき)』公式サイトに弊社 小笠原が紹介されました。
2022/01/01
TV番組『覚悟の時間(とき)』(企画・制作: 株式会社Enjin)の公式Webサイトに弊社 小笠原が紹介、公開されました。
『覚悟の時間』はあらゆる業界の経営者、エキスパートが今までに人生の転機となった『覚悟の瞬間』に焦点を当てつつ、仕事の現場で重視していること、普段の日常、趣味など、色々な視点において、質問に答えております。
弊社 小笠原は過去に精神疾患を患って以来、若手時代の仕事を満足にこなせなくなった際に、企画・マネージメントを中心とした仕事に転向した際に、自身の中で変化したことを紹介しております。
また、中小企業で働いている方や若手社員に対するメッセージも収録しております。
是非ともご覧いただき、弊社のポリシーをご理解いただけると幸いに存じます。
『覚悟の時間』弊社サイトは
こちら。
“おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました
2021/12/15
群馬県太田市の“おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました。
今後はDX推進など生産性向上のための課題解決に向けてのコンサルティングやセミナーの情報を配信していきたいと考えております。
よろしくお願いします。
最近の活動報告
2023/09/08
前回の投稿より時間が空きましたが、今日は近況報告が中心となります。
先月8月より弊社を取り巻く状況が大きく変わりまして、
・9月22日出版予定の書籍の校正作業
・大手証券会社における株取引システムの導入支援(PMO)
・公益財団法人に勤務されている社員様への研修企画
・個人のお客様のコンサルティング
とお客様からの支援案件を沢山いただいております。
複数業界より引き合いを頂いておりまして、弊社として身の引き締まる思いです。
引き続き、社会に貢献できるよう努めてまいります。
何卒よろしくお願いいたします。
ビックモーター、ジャニーズ事務所の不祥事について
2023/08/31
今日は最近世間を賑わせている中古車販売大手『ビックモーター』ならびに大手芸能事務所『ジャニーズ事務所』の不祥事について、お話しします。
両社の数々の不祥事について、既にメディアで報道されているので、私から改めてお話しする必要はないと思います。
本件に関して、弊社ブログにて解説することを控えていました。そして、今後も解説はしないつもりです。
両社は法律違反、コンプライアンス遵守違反を行っているどころか、反省の色が全く見えない、口先だけで言っているのみの対応と捉えかねません。
弊社の事業は、会社運営や職場運営、プロジェクトマネジメントを法令遵守の下で行っているお客様に対して、見落としや不備があったケースや、適切な運営ができないケースに対してサポート・支援活動を行っております。
その中で、着眼点となる情報・ノウハウに関して、機密部分を取り除いたうえで『お知らせ』欄に掲載しています。
ビックモーターやジャニーズ事務所のケースでは、法令遵守がなされておらず、組織的、恣意的に不正行為を行われていました。これらのケースは弊社が取り組んでいる生産性向上、業務改善、高効率化のノウハウには一切ならないのです。
したがって弊社として取り上げるメリットが感じられないことから、ブログへの掲載は行っていませんし、今後も行いません。
弊社は真面目にコツコツ働くお客様を支援します。
『X』は『Twitter』とは別モノです!!
2023/08/23
一昨日に引き続き、SNSサービス『X』について、書かせていただきます。
イーロン・マスク氏が旧Twitter社のCEO(現CTO)に就かれて以来、Twitterを取り巻く環境、サービスが一変したのはメディア等でご存じのこととお察しします。
今日は、現在運用されているSNS『X』はもはや『Twitter』ではない、ということをお話しします。
もともとFacebookやInstagram、Line、TikTokなどのSNS(Social Network Service)はネット上における対人コミュニケーションや情報共有を目的として開発されてものです。Twitterもその例に洩れません。ユーザーが利用料を払うことは基本的に不要(一部の機能・サービスを使用する際は除く)であることが普及の大きな要因となりました。
一方で各SNSの展開企業は、大部分を広告収入によって収益を上げ、企業を運営しておりました。他には民放テレビの地上波やラジオがそれにあたるでしょう。
現在、大多数の人々にとって、
「誰もが対等に対人コミュニケーションや情報共有を行う」のがSNSの
役割であり使命であると認識されているのではないか、と私は考えます。少なくとも99%以上の日本国民にとっては。
しかし、イーロン・マスク氏や一部の経営者、IT識者の考えは全く異なるものと私は考えます。SNSは
商品であり、
ビジネスの一部でしか捉えていないと推察します。そもそもサービスと謳っている限り、彼らの考えは正当化できるでしょう。
広告収入による収益性は実はあまり高くありません。
掲載元:JNEWSビジネスニュースより
https://www.jnews.com/business/digest/2000/02/02.html その一方で大多数の企業・法人は
SNSを『タダで利用』し、SNSへの投稿により宣伝し、収益確保に努めている、これが実態なのです。これでは収益が上がるわけがありません。
さらに皆さま、この実態に違和感を感じませんか? 大げさに言うと、他企業の商品を
『無断利用』している、SNS提供者は他企業に
『利益供与』している、というふうに聞こえませんか? いわばコンプライアンス違反であり、犯罪を犯しているということです。
だから、マスク氏は『Twitter』の名前を『X』に変え、SNSの在り方を盾に大胆なコストカットや機能制限を行っているのです。企業の存続はユーザーのニーズに応えるために必須条件ですし、マスク氏の一連の言動は企業存続には必要なことです。論理として全く間違っていません。
マスク氏の言動は理解できます。しかし、私はマスク氏の考え、言動には一切賛同しません。
すべての人に対して、
「平等にコミュニケーションの機会を提供される」
「情報共有の機会を確保される」
ことは、全人類の権利であり、何人もそれを阻害してはなりません。
マスク氏は大きな過ちを犯しています。
SNSの『ブロック機能』廃止?!
2023/08/21
残暑が続いております。くれぐれも体調にはご留意ください。
さて先日、米国『X』(旧Twitter)社のCTO、イーロン・マスク氏が当社のSNSサービスの「ブロック機能を廃止する(したい)」旨の投稿をされました。
多くの方が驚かれ、多くの反響がありました。私もその中の一人です。
実はSNSのブロック機能に関しては、近日出版予定の電子書籍に記載しておりまして…
メディアの報道では、賛成・反対双方の意見が寄せられていますが(やや反対が優勢か?)、私の意見は『賛成』の立場です。
そもそも、SNSのブロック機能は外部からの『執拗な嫌がらせ=ドリームキラー』に対する対策として、各SNSサービスを提供している企業にて組み込まれているものです。
しかし、この機能はシステム工学の観点で申し上げると、マスク氏が発現されている通り全く『無意味』なのです。
SNSの投稿はセキュリティ設定を施さない限り、利用者全員に『公開』されています。仮にブロック機能で対象者を直接ブロックしたとしても、対象者の『嫌がらせ』は他の利用者を通じて、他のメディアを通じて、間接的に入ってくるのです。短期的に効果があっても、長期的視点で言えば全く機能を果たしていないのです。短期的な効果を狙うのであれば、『ミュート』で必要十分と考えます。
一方でマスク氏は、DM(ダイレクトメッセージ)に関しては「ブロック機能を残す」と発言されています。これは、当事者以外は『嫌がらせ』の情報は秘匿であり、第三者は被害者の保護ができないことから、ブロック以外に加害者との関係を断つ方法がないのが理由です。
以上が私の見解ですが、重要なのは『ドリームキラー』に対して、最も効果のある防衛手段を選択することが我々にとって重要なのです。
あくまでも冷静に。。。
弊社起業3年目を振り返って
2023/08/09
2つの台風が近づいております。皆様におかれましては身の回りの安全の確保に努めてください。
さて、弊社は2023年8月20日に起業3年を迎えます。
振り返るといろいろと手探りしながらの3年間でした。
2020年 ⇒ 前職(自動車OEM)から独立。起業年は自動車の技術標準に関わる会議体に参加、公開講演にて講師として登壇。
2021年 ⇒ セミナーを中心とした事業展開を行ったが、振るわず。メディアへの露出を増やしたが、収益に結びつかず。
2022年 ⇒ 弊社の知名度・実績が乏しいため、弊社への信頼・信用が全く薄いと判断。実績を増やすべく派遣会社を活用して、派遣先企業での技術支援を始める。その後、群馬県の国立大学より産学官連携研究員として招致を受け、地域の企業との共同研究および学生の指導を行う。
2023年 ⇒ 両親が体調を崩した影響により、介助を優先すべく、国立大学を退職。その後、大手システム企業にてプロジェクトマネージャーとしての業務を行う。
今振り返ってみると、自動車業界で実績があっても、他の業界ではただの見知らぬ人にすぎないです。お客様からの信頼を獲得するには、こちらからアプローチし、我々のサービスとお客様のニーズが合致するか、見極め続けるしかないのです。
さて、起業4年目となる弊社ですが、既に2つの法人様よりオファーを頂いております。
1)一般財団法人様における若手および中堅社員の研修講師
2)大手証券会社様におけるシステム改修プロジェクトのマネジメント業務
前者は弊社として『初めて』の受託業務、後者は派遣形態の業務ではあるものの、派遣先会社様(大手電機メーカー)より『個別』オファーを頂きました。
また、8月末(予定)には弊社『初』の書籍出版が決まりました。
少しずつではありますが、弊社の実績が認知され、お客様に喜ばれるサービスが提供出来ることを大変嬉しく思っております。
また、顧客先でのサービス実績を客観的に分析し、弊社が目指す『生産性向上』に繋がる働き方とは何かを探求し続け、多くのお客様に浸透できればさらに嬉しく思います。
今後ともおおた開発効率化プロジェクトをよろしくお願いいたします。
弊社『初』の書籍の原稿が出来上がりました!!
2023/07/31
弊社『初』の書籍の原稿(案)が出来上がりました。
詳しいことは出版前なのでお話しできませんが、『誰でもわかるプログラミング思考』をテーマとしたもので、ゴマブックス(株)より電子書籍として出版される予定です。Amazonでも販売される予定です。
概要として、コンピュータのソフトウェア開発やプログラミングの基本的な考え方をベースに仕事、プライベート、日常生活の現場において、皆さんが豊かな生活を送ることができるための工夫を一冊の本に纏めました。
本書では学校現場でのプログラミング教育の必修化、昨今問題となっているSNS炎上の話題、某中古車販売会社にて横行していたとみられる各種ハラスメントの話題にも触れています。
また、私が『プログラミング思考』に着目するようになった経緯や、仕事の現場、教育の現場でどのように『プログラミング思考』を適用しているのか、について書きました。
多くの皆さまに役立つ情報が詰まっていると思います。発行は2023年8月末を予定しております。改めて掲載いたします。
今日は自動車関連の仕事とPM案件の相談です。
2023/07/26
今月は自動車関連の仕事を行いつつ、新規顧客を獲得するための営業活動を行っております。
午前中は前日に引き続き、自動車機能安全に関する仕事。国際標準化の活動も併せて行っています。私は今年47歳。培ったノウハウを若手社員に還元していくべく活動しております。
午後は営業活動。PM(プロジェクトマネージメント)関連で2件お問い合わせがあり、本日は1件打ち合わせがあります。顧客先、自社ともにいい成果が出せるか、精査してまいります。
今日は自動車関連の仕事漬けです💦
2023/07/25
今日も暑い日が続いております。また新型コロナやインフルエンザの感染も増えております。くれぐれもお体にはお気を付けください。
今日は一日、自動車関連の仕事を行っております。
AMは自動車機能安全関連の打ち合わせ。MBSE視点における効率化検討を自動車OEM・サプライヤ行っております。
PMは自動車の研究機関からご依頼頂いている仕事。取引先の若手・中堅社員を対象とした研修カリキュラムの検討を行っております。
自動車OEMを離れ、別の立場から自動車業界を盛り上げていきたいと思います。
『不満』について
2023/07/20
今日も暑い日が続いております。熱中症には十分注意なさってください。
前回予告した通り、仕事の『不満』についてお話ししたいと思います。
現在、SNSを通じてアンケートを行っております。
↓リンク先(弊社公式Twitter)
https://twitter.com/otadeveffproj/status/1681524341861924866どしどし投票いただければと思います。
本日11時30分現在、『満足』が2票という状況です。もっと多くの皆さまに投票頂きたいところです。
さて、人の『満足』『不満』の線引きについて、実は人によってその『モノサシ』が違うのです。これは今までも弊社HP等でお伝えしてきました。
ダイレクトに言うと、人が『満足』するケースは1割にも満たないのです。9割以上が『不満』を感じているのです。物事が自身の価値観に合っていれば『満足』ですし、合っていなければ『不満』、単純明快なのです。
その上で、『満足』と回答されている方の殆どは、『不満』事象をどこまで許容しているか考慮していたり、『不満』な事象を回避(結果的にを含む)していたり、どちらかだと考えます。
『満足』『不満』の議論はまだまだ沢山できるのですが、まずは皆さまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。
後日、企業の『成長』と『不満』との因果関係について、お話したいと思います。
貴方は今の仕事に満足していますか?
2023/07/18
ここ数日、非常に暑い日が続いております。皆さまも熱中症には十分にお気を付けくださいませ。
今日は皆さまに問いたいと思います。
『貴方は今の仕事に満足していますか?』
後ほど、SNSでも問いかけますが、『満足』『不満』色々なご意見があるかと思います。
ちなみに私の場合は『満足』『不満』両方です。
玉虫色の回答ですが、実際そうなんです。
弊社の仕事は弊社『主導』で行っている仕事と、弊社『主導』で行っていない仕事があり、
弊社『主導』で行っている仕事(委託・準委任などの受託案件) ⇒『満足』
弊社『主導』で行っていない仕事(派遣・アルバイト) ⇒『不満』
ほぼ上記に層別できます。
何故か?
目に見えて分かるのは、『収益性』です。
弊社『主導』の仕事による収入(売上)は、現状の弊社の存続を『維持』するために必要な『運転資金』と、将来も継続してお客様にサービスを提供できるようにする、弊社が成長するための『投資』が含まれます。
一方、弊社『主導』でない仕事による収入には、『運転資金』のみで将来の『投資』が含まれておりません。
もう一つは、仕事の『内容』の違いです。
派遣やアルバイトでは、派遣先やアルバイト先が依頼した仕事・作業をこなすだけです。乱暴な言い方をすると、『与えられた課題を解決する』だけなのです。
一方、委託・準委任といった受託案件では、依頼元企業において漠然とした困りごとがあるものの『課題形成』まで至っていないケースが多く、弊社として『課題形成⇒解決』までサポートを行っています。弊社の『強み』を十二分に発揮できるのです。
お客様と弊社のWin-Winの関係をどれだけ強く築けるか、に違いがあるのです。
弊社主導の方が、Win-Winの関係を強く築けるという論理です。
次回は仕事に対する『不満』について、詳しく解説していきます。
自動車OTA導入業務を終えて⑤
2023/07/10
前日からの続きになります(今日が最終回です)。
前回まではソフトウェア開発にフォーカスしてまいりましたが、今日はマネージメントについてお話します。
まず、マネージメント(マネージャー)の4大ミッションは
1.目標を達成する
2.業務を改善する
3.組織・職場を活性化する
4.人財(人材)を育成する
です。マネージメントされている方ならお分かりですね。
その中で最も重要なのは「1.目標を達成する」なのも当然ですね。目標を達成すべく、業務を改善し、組織を活性化し、人財を育成するのです。
さて、今回のOTA導入支援業務に関して4大ミッションを当てはめると
1.目標を達成する ⇒自動車OEMにOTAソリューションを導入し、OEM単独で運用できるようにする。
2.業務を改善する ⇒業務量が多い中、導入スピードを加速する。開発者の負担を軽減する。
3.組織・職場を活性化する ⇒業務のインプット/アウトプットを多く出し続ける。
4.人財を育成する ⇒OTA開発技術者およびマネージメント人財を育成する
このような感じになります。
上記ミッションを達成するために、本OTA導入プロジェクトでは『アジャイル』という手法が採られています。アジャイルを採用した場合、プロジェクト内で飛び交う情報量は非常に膨大になります。マンパワーだけではこれらの情報を扱うのは無謀です。なので、開発目的に合わせたツールの選択を行いながら導入支援を進めております。
実際にマネージメントはどういうことを行っているのでしょうか?
一つ目は、インプット、アウトプットの明確化です。これがないと、開発担当者は作業が出来ません。
二つ目は、担当者間、組織間のインプット/アウトプットのやり取りを円滑にする、すなわち交通整理をすることです。
特にアジャイルの手法では、『スピード』が重視されます。今回の案件では交通整理が最も重要となってくるわけです。
交通整理のやり方には様々なアプローチがあります。ボリュームが多いので今回は割愛しますが、プロジェクトについて、私はしばしば『人』を例に挙げます。
・プロジェクト ⇒人そのもの
・身体の部位 ⇒組織
・情報伝達 ⇒血管
このような感じです。人体に血液が流れ続けないと、人は生きていけませんし、プロジェクトは成立しません。上手くできていますね。
マネージメントは人と同じように、各部位、血液循環が正常に機能しているかを監視、交通整理することが役目となります。
最後に、弊社が過去にコンサルティングを行ったときにまとめた資料を添付します。
自動車OTA導入業務を終えて④
2023/07/07
前回はソフトウェア開発とプログラミングは別物である、という話をしました。
ソフトウェア開発とプログラミングの大きな違いは、プログラミングが与えられた指示(要件定義・仕様書)に対して、コンピュータが動作するようにコーディングする、簡単に言えば「言われたことをやる」だけにすぎないのに対し、ソフトウェア開発はユーザーの要求に対してシステム・ソフトウェアとして達成すべき課題と目標を策定し、解決策を導き出す、いわゆる「課題形成を行う」点で大きな違いがあります。
かつての日本の教育制度は「与えられた問いに対して、質問者の期待通りに回答する」ことに注力されていました。もちろん、この方針は間違いではありませんし、これにより多くの技術者が生まれてきた事実があります。特に品質領域に関しては世界トップレベルといえるでしょう。
一方で、「課題形成」に着目すると、現在は改善方向にありますが、高年齢層ではその教育を十分に受けていないのが現状です。大学もしくは社会人にはいってから課題形成を学ぶようになったのではないでしょうか。その為、新規アイテム、新規技術の発明に関しては、他国(先進国、新興国など)に大きく劣っています。
ソフトウェア開発では「課題形成」がキーワードとなっていますので、「課題形成」とプログラミングを含めたソフトウェア開発に必要な技術を持ち合わせた人材が不足しているのが実情ではないでしょうか。
もう一つ。プログラミングについてお話すると、プログラミング言語にはC言語、C++、JAVAを始め、多くの言語が存在しますが、基本的には各言語で規定されている『文法』さえ守られていれば、コンパイラ(翻訳機)によって生成されたアプリケーションは動作いたします。
研究の分野では、開発環境やユースケースなどの条件が限定されているので、ある程度動作すれば、研究に支障をきたすことはありません。
しかし、商品開発では、ユースケース、開発環境などの前提条件が厳しくなっています。そのような状況下でもユーザーの期待通り(高品質)にアプリケーションを動作させる必要があります。
私が十数年前に実際にプログラミングを行っていたときと現在では、支援ツールやプログラミングガイドラインが整理されており、幾分開発環境が整ってきていると感じています。しかし、プログラミングの品質に対する教育に関して、大学時代までは一切行われておらず、社会人になってから初めて意識するようになりました。しかも独学に近いです。
そうです、日本ではプログラミング品質に対するバックボーンが小さいのです。そのため、品質が不安定なソースコードがあったり、ソースコード解読が遅れたり、セキュリティ脆弱性の高いソースコードがあったり、と見るにも無残な状況なのです。
今回の契約においても、少しだけソースコードを拝見しましたが、品質が劣悪で本当にこれで商品化していいのか、心配に思いました。
プログラミング品質に関わる事例を2点ほど画像として掲載します。ご参考になれば幸いです。
次回はマネージメントについてお話します。
自動車OTA導入業務を終えて③
2023/07/06
今日も前日の続きになります。
前日は
・ソフトウェアの開発は量・質ともに非常に膨大、泥臭い、人海戦術的な作業が多い
・上記状況の中、早期の(OTA)プロジェクト達成をするために、プロジェクトマネージメントの存在が必須
という話をいたしました。
今日はソフトウェア開発とプログラミングの違いについてお話します。
さて、ソフトウェア開発というと、『ソフトウェア開発=プログラミング』を想像されるかたが多いかと思いますが、それは大きな間違いです。
そもそも「システム開発はその機能(ふるまい)によってユーザーの要求を満足させる」ことが目的であります。
ユーザーの要求に対する解決策は
Step1: 機能レベルで検討(機能要求/仕様)
Step2: 抽出した必要機能を実現するための技術を明確化(技術要求/仕様)
Step3: 明確化した技術をハードウェア/ソフトウェアレベルに層別(インターフェース要求/仕様)
Step4: ハードウェアおよびソフトウェアそれぞれの技術要求を明確化(ハードウェアおよびソフトウェア要求/仕様)
Step5: ハードウェアおよびソフトウェアを実装
Step6: ハードウェア、ソフトウェアレベルでのテスト
Step7: ハードウェアにソフトウェアをインストールしての動作テスト
Step8: システム全体としての機能テスト
Step9: システムがユーザーの要求を満足しているかの妥当性確認
上記手順で行われます。
ソフトウェアを含め開発は、
・ユーザーの要求と現状の乖離(問題)を明確化する
・明確化した問題に対して、解決すべき課題とユーザー要求を満足するための目標を設定する
・設定した課題・目標に対して、解決策を明確化する
・明確化した解決策を実行(実装)する
・実行した解決策が有効に機能しているか検証する
・製品として提供する
という一連の流れを伴っているのに対し、プログラミングは「明確化した解決策を実行(実装)する」のがメインの作業になり、考え方の視点が違う話になります。
なので、ソフトウェア開発は上記のことを常に意識しながら作業を行わなければならないのですが、今の日本のソフトウェア開発を取り巻く環境は残念ながら他国に比べ劣っているのが現状です。
次回はソフトウェア開発の現状についてお話します。
自動車OTA導入業務を終えて②
2023/07/04
昨日のブログ投稿からの続きになります。
昨日はOTA開発および導入業務の概要についてお話しました。
ブログを読んでいただいた皆さまは非常に大規模なプロジェクトであることをご理解いただけたかと思います。
今日は仕事・働き方にフォーカスしてお話しいたします。
今回引き受けた業務は『ソフトウェア開発および導入』の部類に入ります。『ハードウェア』は含まれておりません。ハードウェア=OTAソリューションをインストールするサーバー用コンピュータは各自動車OEM、サプライヤにて準備して頂くこととしております。
というわけで、今日お話しするのは『ソフトウェア開発・導入』の仕事について、ということになります。
ソフトウェア開発というと何を連想されるでしょうか?
・コンピュータに詳しい
・デジタルに強い
・時代の最先端
・自身の手に負えない仕事
・イメージできない
凡そ、このようなことをイメージされるのではないでしょうか?
あながち間違いではありませんが、ソフトウェア開発の仕事は大多数の皆さまが想像されるより遥かに『泥臭い』『人海戦術』『面倒くさい』のです。
まず、自動車へのOTA導入の背景をおさらいしますと、
・ユーザーの自動車に対する価値観が多様化し、多種多様なサービスが求められるようになった
・上記を実現すべく、自動車の電装化が一気に進み、搭載されるECUも増大した
・多くの機能を織り込むべく、ソフトウェアが複雑化した
・機能実現と引き換えに、ソフトウェア品質の不具合が増えた
・防犯においては、サイバー犯罪が増加し、盗難のみならず個人情報の漏洩などの問題が顕在化した
・品質不具合、サイバーセキュリティ対応すべく、ディーラーでのソフトウェアアップデートの機会が急増した
・上記情勢を鑑み、国際法規としてサイバーセキュリティおよび車載ソフトウェアアップデートに関する法整備が進み、数年後までに全OEM が法規対応するよう、求められた。
であります。要するにOTA導入は緊急の対応課題であるわけです。
各自動車OEMへのOTA導入を迅速に進めるべく、OTA開発は『アジャイル』という開発手法が採られております。
アジャイルにつきましては、書籍やWebサイトで紹介されているので、詳細は割愛しますが、簡単に言いますと、OTAを早く機能・動作させることを最優先に体系化された開発手法となります。言い換えると『実効性』にフォーカスした開発手法ということになります。
一方で、アジャイルはドキュメントやエビデンスといった証愚類の作成が後回しになる傾向もあり、品質・安全の観点において懸念が生じます。また、アジャイルの導入により、開発担当者の作業負荷が増える傾向にあり、メンタル等の心身上の弊害が発生します。
『実効性』というアジャイルの長所を生かし、品質・安全、心身の負担といった懸念を払拭すべく、プロジェクトマネージメントの業務が必要となるのです。
私はこのプロジェクトマネージメントの業務を担当し、開発担当者の要求や課題解決に努めてまいりました。
次回は今日の話をさらに深掘りしてまいります。
自動車OTA導入業務を終えて①
2023/07/03
先日、大手ソフトウェア開発会社との契約が満了し、自動車OTAの導入プロジェクトから外れました。
OTAとはOver the Airの略で、スマホ・WiFiなどの無線を利用したソフトウェアアップデート技術およびサービスのことを言います。
現在の自動車には数十から百以上の数のECU(Electric Control Unit:車載制御ユニット、車載コンピュータ)が搭載されております。従来は販売店(ディーラなど)にて有線でソフトウェアをアップデートしていましたが、OTAを使用することにより、販売店に行かずに新たな機能・サービスを手に入れることが出来るほか、ソフトウェアの不具合が理由によるリコールや品質問題が発生した時に、短期間で対策ソフトを充てることができ、ユーザー、販売店の担当者の負担を大きく軽減できることが期待されます。
本プロジェクトは、某大手OEMによって開発されたOTAソリューションの基本機能について、他のOEMでも同様に使用することから、OEM間の『競争領域』ではなくて、『協調領域』として、他OEMは開発元のOEMにライセンス費用、OTA導入を支援する企業に対して支援費用を払うことで、規定の範囲内で自由にソリューションを使用できるというものです。
弊社は本プロジェクトに対して、OTA導入支援の立場として、OTAを導入するOEMに対して技術支援を主導してまいりました。
具体的には
・OEM向けのOTAソリューションの構築
・OEMおよびサプライヤが提供するECUソフトウェアの配信サーバーとOTAソリューションとの接続支援
・OTAソリューションとOEMにて生産されている車両との接続支援
・ECUソフトウェア配信におけるセキュリティ確保支援
・OTAを用いたECUソフトウェア配信における業務プロセス構築支援
と多岐にわたります。
本プロジェクトに関わる登場人物も、
・OTAソリューション開発元OEM
・OTAソリューションの提供を受ける他OEM
・OTAソリューション開発を行う部品サプライヤ、ソフトウェアベンダ
・他OEMの車両に搭載されるECUのサプライヤ
・OTAの導入を支援する企業
と複数企業、複数業種になります。弊社は『OTAの導入を支援する企業』の一員として、他のステークホルダのマネージメントを行ってまいりました。
ここまででも、かなり腹いっぱいになる話になりますので、次回は『働き方』視点でもう少し詳しくお話しいたします。
なお、技術的視点につきましては、秘密事項に関わるため触れることが出来ませんので、ご容赦ください。
楽器指導とハラスメント
2023/04/05
今日は私の趣味でもある楽器演奏の話をしたいと思います。
とはいっても、楽しい話題ではなくて、最近問題となっているお話です。
まずは、下記、産経新聞の記事をご覧ください。
私自身、約30年前になりますが、高校よりクラリネットを始め、先生に指導いただく際には私の楽器を演奏して見本を見て頂いたり、「リード」という楽器の音色や音量に大きく影響する葦の振動板の選び方が間違っていないか、確認頂いていたりしました。
もちろん当時はハラスメントやら感染症やら気にすることは全くありませんでした。
ただ、価値観が多様化している現在はどうでしょう? 『場合によっては』ハラスメントと捉えられたり、感染症の不安もあったりするかもしれません。
楽器演奏は、演奏の良し悪しは人間の五感に大きく左右されやすい大変繊細なものです。当然ながら楽器指導に関して、理論・数値などでは表現しずらい部分も沢山存在します。
じゃあ、他人の楽器を勝手に吹いていいのか?
答えは『No.』です。
価値観が多様化しているのに合わせ、楽器の指導方法も改善していくべきなのです。
実際、生徒さんの楽器を吹かずに楽器指導するメソッドは確立されつつありますし(例えば「アレキサンダーテクニック」という手法など)、どうしても楽器のトラブル等で生徒さんの楽器を吹かなければならない場合は、消毒や水分を拭き取ったり、唄口(マウスピース)を取り替えたりすればいいのです。できることは沢山あります。もちろん、生徒さんの了解を取ったうえでの話です。
生徒さんたちは、大人たちより人生経験が少ない分、それが些細なことであっても非常に敏感です。経験のある大人たちが生徒さんの気持ちを真摯に汲み取ってあげることが重要なのです。
弊社ブログについて
2022/09/23
日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。
弊社ブログを公式SNS(Facebook、Instagram、Twitter)に掲載しております。
業務改善ネタのみならず、日常の出来事などもアップデートしてまいります。
お気軽にご閲覧くださいませ。
弊社Facebookページは
こちら。
弊社Instagramページは
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弊社Twitterページは
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誰もが意見を言える職場づくりを
2023/08/30
先日、私が書かせていただきました電子書籍の出版予告をInstagram、Facebookでさせていただいたところ、全国の皆様より想定以上の反響を賜りました。大変感謝申し上げます。
現在、出版に向けた最終準備を行っておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
さて、本日は職場運営に関して、陥りやすい落とし穴についてお話しします。
先日、このような相談をいただきました。
〇相談者:
某会社にお勤めの方で気分障害(精神障害)を抱え、その認定を受けているとのこと。
〇相談内容:
以前は部署の正規従業員より業務指示を受け、仕事を行っていた。数か月前より業務指示を部長が務めるようになったが、その際、ほかの従業員と席が隔離され、部長からの指示もほとんどなく、孤立状態になった。部長に相談したものの、聞く耳持たず。どうすればよいのか悩んでいる。
本件について、問題点は2つあります。
一つ目は、職場のコミュニケーション体系について。スライドで表現すると、相談者が孤立しているのが一目でわかります。職場、会社など組織運営は、人間の血液と同様、業務に必要な情報が常に流れている状態を維持することがマスト要件です。
この場合、相談者の存在意義が失われ、相談者自身の業務実績の低下、メンタル悪化、会社としても固定費(人件費)の無駄な消費など、マイナス要素しかありません。
二つ目は、障がい者保護の観点について。企業は障がい者への雇用に対して、合理的配慮を行うことが障害者雇用促進法にて義務付けられています。※
(チャレンジラボ Webサイトより)
https://persol-diverse.co.jp/lab/fundamental/recruit/recruit001/ ※2021年5月、障害者雇用差別解消法が改正され、2024年5月以降、雇用以外における合理的配慮についても民間企業に義務付けられます。
本件では、現状の相談者を取り巻く職場環境に関して、法律に違反している可能性が疑われます。企業は障がい者の保護に関して、自社の損益だけでなく、法的、社会的制裁を受ける可能性があることを認識する必要があります。
ご自身の会社、職場運営が平等で風通しの良いものになっているか、今一度確認してみてください。
新幹線のダイヤ、過密すぎませんか? そして、あなたの行動も『過密』すぎませんか?
2023/08/17
お盆休みが明け、今日からお仕事の方が多いかと思います。
一方、今年のお盆休みは2つの台風の影響を大きく受けました。
今日はその中で新幹線の計画運休について、お話しします。
メディアの報道でもご存じの通り、台風の影響により東海道・山陽新幹線のダイヤが大きく乱れ、運休や遅れが目立ちました。そのため、多くの旅客が足止めを食らったかと思います。
以前であれば、少々の天候の悪化では通常運行させていたのですが、近年の『温暖化』に起因すると思われる豪雨対策として、運行会社であるJR東海などは安全確保のため、『計画運休』の措置をとっているのも、承知のことと思います。
ところが、特に旅行・帰省客を中心に駅へ駆けつけている風景がTVの画面に大きく映し出されました。
この行動、旅行や帰省に限らず、仕事・出張においてもよく見られております。「天候が悪化するとなぜか会社に行く」。おかしくありませんか? 色々と資料を眺めていると、先進国では日本人に多いみたいなのです。
旅行地や帰省地での予定、会社での仕事を心配される気持ちは理解できます。しかし、予定を優先したがために、人命が失われれば、予定も仕事もできません。冷静に考えれば人命最優先なのです。
そして、新幹線のダイヤ。東海道新幹線開業当初は1時間に2~3本くらいだったかと記憶しています。現在は1時間当たり20本弱。3分に1本の超過密ダイヤです。これは都心の通勤電車とほとんど変わりありません。当然ながら、超過密ダイヤ、かつ、300km/h近くで走行しているわけで、開業当初に対し、事故のリスクが大幅に高まっているのは言うまでもありません。この状況下でJR東海は新幹線を安全運行しているわけです。
しかし問題の本質は、「新幹線を超過密ダイヤで運行させている我々乗客にある」、ととらえています。
3年前のコロナ禍において、テレワークが進む中、新幹線の運行本数は大きく減らされ、それでも十分な空席ができるぐらいの余裕がありました。
今はどうでしょう。先日、東海道新幹線に乗りましたが、コロナ禍前と同様、各列車ともに空席が殆どない状況に戻っていました。そう、乗客の予定も『過密』になっているのではないでしょうか。
安全の話をしましたが、安全以外にも環境面でも問題があります。
新幹線の車両は現在使用されている車両のすべてが、初代新幹線『0系』の約1/3~1/2の電力消費量で走行しています。しかし、ダイヤは開業当初の約5倍~6倍。単純計算すると約2倍前後の電力消費量の悪化です。効率が悪くありませんか?
コロナ禍を経験し、目的地までわざわざ足を運ばなくても生活が成り立っているのは、既に証明されています。もちろん、現地で予定をこなさねばならない事案もあるので、すべてテレワーク、オンラインにしなければいけないのではありません。事案をこなすために本当に現地まで足を運ばなければならないのか、今一度考えなおしてみてはいかがでしょうか?
自動車のハンドルが切れない?!
2023/08/03
先日、Yahooを検索していたら、こんな記事を見かけました。
テスラ車で「ハンドルが動かなくなった」との苦情相次ぐ 米当局が調査(2023年8月2日、Forbes Japan記事)
一見すると恐ろしいですよね。
実はハンドル(ステアリング)が動かないのではなくて、重いだけなのです。厳密にいうとドライバーが必要とする操舵力が大きいのです。自動車業界ではよく『重ステ』という言葉を使っています。
さらにいうと、この『重ステ』、ドライバー本来自動車をステアリング機構を使って操舵するために必要な実際の操舵力なのです。なのでステアリング機構自体は機械的観点では『異常』ではないのです。
では何故、ドライバーはステアリングを楽に切ることが出来るのでしょうか。理由はドライバーの操舵力を軽減するためのアシスト機構がついているためです。
昔の自動車は車体重量が1トン未満のものが多く、操舵力を現在ほど必要としませんでした。そのため、先述のアシスト機構が不要だったのです。現在でも軽自動車、特に軽トラックなどではアシスト機構のつかないものも見られます。
現在の多くの自動車は車両重量が大きくなり、多くの操舵力を必要とすることからアシスト機構がついております。これをパワーステアリングと呼んでいるのです。
初期のパワーステアリングはエンジンの回転力を利用し、油圧によるアシスト機構がついていました。しかし、エンジンの力を頼るため、燃費の悪化が課題となっていました。
そこで生まれたのが電動式のパワーステアリングです。加速度、舵角、操舵力など車両各部の様々なセンシングデータから車載ECU(コンピュータ)にて操舵アシスト量を演算し、モータを使って操舵をアシストするのです。
ガソリン車では、単純に燃費改善の効果だけでしたが、一時的に停止するハイブリット車、エンジンを必要としない電気自動車、燃料電池車では電動式のパワーステアリングがないと、ドライバーの操舵をアシストすることが出来ません。要するに現代の自動車では必須の装備なのです。
パワーステアリングに関しては、自動車の基本機能『走る、曲がる、止まる』に直結します。当然、ハードウェア・ソフトウェア関係なく異常が生じると、ドライバー、同乗者、車両周辺にいる人々に甚大な危害を及ぼす可能性があります。
そのため、ステアリング機構のみならず、人命に関わる自動車装備に関して、国際組織『自動車基準調和世界フォーラム』(略称:WP29)の中で国際法規が制定されています。
ステアリングなら『UN R12』、ブレーキなら『UN R13、UN R13-H』、自動運転なら『UN R157』、ソフトウェアアップデート(OTAなど)なら『UN R156』というような感じです。ちなみに『UN』は『United Union』の略で国連法規であることを意味します。
各国の車両法規、日本でいえば道路車両運送法(車検制度)はWP29で制定された法規の下、地域に対応した規制がされているのです。
当然ながらTeslaも例外ではありません。WP29法規に遵守することは必須であり、遵守できない場合は改善措置を行わなければなりません。
しかし、Yahooの口コミを見ると(少数の輩ですが)、自動運転とかOTAを批判するようなコメントが目立ちます。記事の主旨とは明らかに異なりますし、誤った情報が錯乱する要因になります。
新しい技術を正しく利用する、運用するためにルールを定めるのです。新しい技術の創出を否定しては絶対にあってはなりません。これだけは強く断言します。
『承認欲求』が生む問題② ~炎上~
2023/08/01
『承認欲求』が生む問題① ~ハラスメント~
2023/08/01
前回に引き続き『ハラスメント』、『炎上』に関してです。
今回は『ハラスメント』について解説します。
『ハラスメント』とは、
弱い立場の相手に嫌がらせをする行為という意味のこと。(中略)ハラスメントの定義は、加害者の故意の有無に関係なく被害者が不利益をこうむり苦痛を感じるようなすべての言動とされている。
(weblio辞書より引用 https://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)
とされています。会社等の上下関係に起因するものなら『パワー・ハラスメント』、セクシャリティであれば『セクシャル・ハラスメント』というような具合です。
『ハラスメント』の行為は基本的には加害者側が悪いとされています。この考えは決して間違っていません。しかし、被害者側も注意しなければなりません。『ハラスメント』に遭わないという観点で。
『ハラスメント』行為が行われるのにはれっきとした理由があります。それは当事者の『承認欲求』です。言い換えると当事者の『価値』と『価値観』の強要です。当事者間の『承認欲求』がぶつかり合うと『争い』が起き、どちらか一方が有利になると『いじめ』『ハラスメント』となるわけです。実例がメディアで紹介されているので、リンク先を紹介します。
(東洋経済オンラインより)
ここで重要となるのは、『ハラスメント』が常態化・顕在化する前に、
① 当事者間の『価値』『価値観』の形成がどのように進んだのか?
② 当事者間の『価値』『価値観』がそもそも異なっていることを前提に会話しているか?
③ 当事者間の『価値』『価値観』を具体的に共有できているか?
を捉えておくことです。その為には普段のコミュニケーションが欠かせません。
企業では『企業理念』という従業員共通の合言葉があります。これを上司が如何に具体化して、部下が受け入れるか、逆に部下の行動が上司が『企業理念』に合致しているか、チェックすることも重要です。これら一連のやり取り(コミュニケーション)が大事なのです。
次はウェブにおける『炎上』についてお話します。
『ハラスメント』とネット『炎上』に遭わないためのスキルを身に着けよう!
2023/08/01
最近話題になっている『ハラスメント』とネットでの『炎上』。
これらは今に始まったことではありません。人間の思考の違いによって生じるものであり、いつの時代、全ての人間に対して起こり得る大きな問題である、と私は考えています。
しかし、人間の思考に対する正しい知識を持っていれば、これらの問題を回避することが可能なのです。今日はその知識とスキルを紹介します。
ポイントは3つ。
① 人間の思考、『価値』および『価値観』を生み出すメカニズムを知る
② 自分と他人の思考、『価値』および『価値観』は異なる
③ 自分と他人の思考、『価値』および『価値観』が異なることを認める、受容する
たったこれだけです。
人間がもつ『価値』や『価値観』は自身が産まれてから現在に至るまでの『経験』や『体験』によって築かれます。これらの『経験』『体験』の中から、自身が受容できるか否かで『価値』『価値観』が生まれるのです。
自分と他人とでは『経験』や『体験』が異なるのは言うまでもありませんね。そのため『価値』や『価値観』も異なってくるのです。これは変えようのない事実です。
人間は他人の『価値』や『価値観』が異なることを認めなければならないのは言うまでもありませんね。実にシンプルな論理です。
しかし、世の中にはこれらのメカニズムを理解できず、理解せずに自身の『価値』『価値観』を押し通そうとする者がいます。自身の『利益』のために。これを『承認欲求』といいます。『承認欲求』が起因して発生する事象、問題が『ハラスメント』『炎上』、最も大きなものだと『戦争』となるわけです。
別の項で『ハラスメント』と『炎上』について紹介します。
『エクセル』からの脱却???
2023/07/11
あらゆる会社・個人にて利用されている表計算アプリケーション『Excel』。
パソコンの経験がある方であれば、一度は触れていると思います。
表作成、データ解析、グラフ作成、データ共有、解析ツール・・・、多くの用途に利用され、大変便利なアプリケーションであると思います。
一方で、
・データ量が増えるとファイル容量が膨大になる
・データ量が増えると解析処理が重くなる
・エクセルで扱っている解析処理の種類が少ない
・グラフの種類が少ない
・関数やマクロの作成が面倒(処理のたびに作成が必要)
などなど、不便を感じていること、ございませんか?
タイトルに脱『エクセル』を書きましたが、本当にそうなんでしょうか?
私の私見ですが、エクセルは大変便利なツールだと考えます。
しかし、エクセルは『汎用ソフト』にすぎないのが事実です。簡単な解析処理、グラフ作成なら問題ないのですが、大規模データの解析などには正直向いていません。一方でデータフォーマットが確立しており、データ共有という観点では大きな強みを発揮します。
データの共有と複雑な演算・解析、どのように両立させればいいのでしょうか?
他のツールとのツール連携を行えば良いのです。
私ならば、解析対象となるデータのフォーマットをエクセルとし、演算・解析処理はPythonという言語を使用しています。
「新しい言語を覚えなければいけないの?」、そんなことを思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか? ではエクセルの関数やマクロ、VBAスクリプトはどうでしょう? 個人的にはPythonの方がはるかに楽だと思います。
Pythonを使うと、
・エクセルファイルの入出力ができる。
・シートごとの処理が可能
・解析対象となるデータセルの指定ができる
・多数の解析関数が用意されている
・多数のグラフが用意されている
・大容量データの解析処理が高速で実行できる
・AI,データサイエンスに対応している
・文法を容易に理解しやすい
・多くのアプリの自動実行が可能
などなど、エクセルだけでは実現できない機能が容易に使えるのです。
さらに、一部のツールを除いて、多くのツールが無料で利用できること※も強みです。これはPythonだけでなく、Rubyなども同様です。
※個人用途、商用用途によりライセンス料の発生があるケースもありますので、Web、書籍等の情報をご確認の上、ご使用ください。
『エクセル』だけに頼られている企業の皆さまで、エクセルの処理効率にお困りの方、コンサルティング、Python活用のレクチャーを承ります。費用、日程等はお気軽にご相談ください。
新たな『プロジェクト』を成功させるには『働き方』も新しくすること
2023/03/24
2023年2月より、新規取引先にて作業をさせて頂いております。
プロジェクトは『複数の自動車OEMにおけるOTAシステムの構築と運用』です。
OTAとはOver the Airの略で、無線による自動車ECUソフトウェアアップデートの略です。この技術・サービスは自動車のコネクト、自動化、サービス/シェアリング、電動化において、最も重要な技術の一つとなります。
この技術を活用することにより、自動車の性能向上や各種サービスの充実の他、不具合時における迅速なサポートが出来るなど、幅広い領域でユーザーへの利益を享受できるものです。
OTAシステムの構築と運用には自動車メーカだけでなく、サービス企業、部品サプライヤ、ITベンダーなど多くの業界の企業が共同でプロジェクトを進捗させていきます。
私はその中でサービス企業に入り、参画企業のプロジェクトマネージメントを行っています。
OTAのような新規プロジェクトを達成するためには、ベースとなる新しい技術を生み出す必要があるのはご存知の事かと思いますが、新しい技術を生み出すためには、新しい働き方を実践することも必要なのです。今までの働き方を繰り返すだけではダメなのです。
本プロジェクトでは『アジャイル』というプロセスが適用されていますが、これは多くの開発要素がある中で、迅速に進捗させていくために、ドキュメント作成等、従来の手続き型のプロセスを省いていく方法です。働き方においても従来の対面業務だけでなく、テレワークも積極活用していくことも『アジャイル』の中に含まれています。
現在、立ち入りさせて頂いている企業に関して、新規プロジェクトに対する働き方のアプローチに問題があると認識しました。
私の役割はプロジェクトマネージメントであり、ごく一部の例外を除いて、開発現場での作業がないため、基本的には遠隔、テレワークでの打ち合わせ・情報共有がメインとなります。しかしながら、先方企業ではテレワークに制限が設けられており、企業に出社して『現地でテレワーク』という、無意味・非効率な実態を経験しました。
弊社事務所から取引先まで片道3時間の移動をして、そこでテレワーク、8時間の作業に6時間の移動。身体への負担も大きいです。
東証1部上場企業ですが、これが日本の有名企業の実態となると、大きな問題だと考えます。皆さまの会社はどのような働き方をされていますでしょうか。今一度検証する機会に思います。
『目的』を見失うな!
2023/08/10
中堅社員、就活生の皆様、こんにちは。
連日、暑い日が続いております。台風も近づいております。くれぐれもお体ご自愛下さい。
今日は「目的を見失うな!」といったテーマについてお話しします。
最近、下記話題がメディアで賑わっています。
https://www.sankei.com/article/20230731-7JYGF3VYQFIBRCD6GMUO2ZSGNM/(2023.7.31 産経新聞電子版記事より)
自民党の松川るい自民党女性局長らが「少子高齢化対策に関する調査」と称したフランス研修において、WebやSNSにて投稿されている写真についての話題です。
・観光旅行と同じじゃないか?!
・旅程に対し、研修時間が短すぎないか?!
・国民の税金を無駄遣いしていないか?!
などなど、いろいろ叩かれています。
私はこれらのコメントには一切同調しません。本来の研修目的について全く触れられていないからです。
ただし、松川議員らは大きな間違いを起こしてしまいました。
それは研修成果を公表する前に、自由行動中の写真を載せてしまったことです。
研修が目的なのですから、その成果を最優先で公表すべきだったのです。
成果を公表したのち、自由行動中の写真を載せていれば、メディアなどから叩かれることはなかったはずです。
これは我々普段の仕事、学生さんの就活でも全く同じです。
仕事であれば、
「何を目的で仕事をし、どういう成果を出すか」就活であれば、
「どういう仕事をしたくて、どういう会社に就職するか」これを言えないようでは、会社は貴方を必要としません。
こんなことを改めて痛感する出来事でした。
【就職活動、豆知識⑥】内定式、配属面接。あなたならどうする?
2022/09/23
来年度新卒で就職予定の皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
採用面接が終わり、就職予定先への内定式および配属面接に臨まれる頃だと思います。
さて先日、大学の所属研究室の学生が私にこんな質問をしてきました。
①「配属希望先を訊かれたとき、どのように話せばよろしいでしょうか?」
②「配属面接のときの服装は何がよろしいでしょうか?」
就職活動自体、経験されたことがないですから、色々と不安になります。
私は学生の問いかけに対して以下のように回答しました。
①の質問に対して ⇒ 職種や部署名に囚われず、何をやりたいか、ストレートに言いなさい。その際、やりたい理由を論理的に話すこと。
②の質問に対して ⇒ まだ従業員になったわけではないから、相手に失礼のない服装で。
要するに「就職試験を受けたときと変わらぬ心構えで内定式や配属面接に臨みなさい」ということです。
試験ではありませんので、固くなる必要もないですし、試験を受けてから時間が経過しているので、ご自身の考え方・価値観が多少なりとも変化していると思うので、そのあたりは就職予定先の方もお察しのはずです。
その一方で、就職されたわけではないですし、就職予定先の方との共通理解が深まったわけではありません。ですから、丁寧にコミュニケーションを取ることが必要なのです。
でも一番大事なのは、大学を『卒業』することです。卒業しなければ、就職できませんよね(笑)。ご自身の学業に専念し、残り少ない大学生活を通じて様々な体験をすることです。
【就職活動、豆知識⑤】『面接』その2。自らの行動のきっかけ・経緯をさらに深掘りして臨もう!
2021/12/22
年末も近づき、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今回も前回に引き続き『面接』についてお話しします。
前回は
・面接官からの質問に対して、素直に答える。
・短く、簡潔に答える。『演説』をしない。
・面接は自身と面接官との会話のキャッチボールである。
ことをお話ししました。
今回は『面接』で伝えるべき内容・事項についてです。
面接において、面接官から訊かれる質問は概略、下記の通りとなります。
・自己紹介(学校、経歴)
・志望動機(なぜ、この会社を選んだのか?)
・自己PR(自身の個性、強み、弱み)
・ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)
・専門性(学業において、何を学んだのか?)
・入社してからの決意(会社にてどういう形で貢献したいのか?)
一見すると、「ESに書かれている内容と同じじゃん」と思われるかもしれません。
確かにその通りです。見かけは全く同じです。
しかし、一点異なることがございます。
『面接』ではESの内容が面接官の質問によって『深掘り』されるのです。
これは就職面接でもそうですし、昇格面接のある企業においても同様です。
『なぜなぜ5回』という言葉をご存知かと思います。自身の発言やドキュメントの内容について『なぜなぜ』『5W1H(5W2H)』を5回繰り返すと、主張・内容の真意に辿り着く、といったものです。
さらに面接官は複数人、しかも異なる部署の管理職のケースが殆どです。異なった視点から深掘り、『なぜなぜ』の質問をされます。
おさらいになりますが、前回お伝えした
・面接官からの質問に対して、素直に答える。
・短く、簡潔に答える。『演説』をしない。
・面接は自身と面接官との会話のキャッチボールである。
が必要な最大の理由は、面接官と共有すべき就活生自身の『情報』がESに記載したボリュームより遥かに多いためです。
ここまで目を通された方は既にお察しでしょう。面接に臨むためにはESに記載した内容について詳細に(厳密には1単語ごとに)深掘りしていく必要があります。
面接対策はESを作成するのとは別次元で労力の要る作業なのです。
就活生の皆さんを脅しているわけではありません。本当の話です。
私はES作成(ガクチカ、自己PRを含む)したときに、ただの添削だけでなく社会人、先輩からの面談によるフィードバックを勧めていますし、多くの社会人、先輩との模擬面接を勧めています。そして、就活の初期段階(自己分析)の時点から面談によるアドバイスを頂くことを勧めています。
「ES作成や自己分析を始めたばかりで、恥ずかしくて他人に見せられない」と思われている就活生の皆さん、悠長に言っていられませんよ。
【就職活動、豆知識④】『面接』は面接官との会話のキャッチボール
2021/12/20
就職活動で最も大きなイベント、そう『面接』です。
面接は就活生ご自身をアピールする格好の場です。「企業に就職したい」熱意を面接官に訴えかけます。
内定合否に直接関わるので、就活生の多くは相当緊張されるのではないでしょうか。
しかし、アピールの仕方次第では思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。
面接において、
・会社(面接官)に(就活生)自身を認めて欲しい
・自身のすべてを会社にアピールしたい
・自身のペースで面接に臨みたい
・自身の弱みをさらしたくない
このような心理状態になるのではないでしょうか。
これらの心理状態になるのは無理ないですし、無くすことも難しいと思います。
しかし、これらの心理状態が
・面接官の質問に答えない。
・面接官の質問に対して、長々と話す(演説みたいになってしまう)。
このような行動を起こしてしまうケースがしばしば見受けられます。
これらの行動、面接ではNGなのです。
まず、面接官の質問にはきちんと答えましょう。
Yes. or No.で訊かれたらYes. or No.、5W1Hで訊かれたら5W1Hで答えるのが大原則です。素直に反応しないと面接官の立場として「お前、私のこと本当に聞いているのか?」と思われるかもしれません。
次に、面接官の質問以外のことは決して「話さない」ことです。
就活生は多くのことをアピールしよう、自身のペースに持っていこうとして、話が長くなる傾向にあります。
しかし面接官の立場として、多くのことを一回で聞き入れることはできません。また、長々と話すことによって、就活生自身の弱みに付け込む隙を面接官に与えてしまうこともあります。想定外の質問をされると回答に困りますよね?
就活生の回答に対して面接官が関心を持てば、必ず追加質問をします。焦って全てを話す必要はありません。面接官の質問に対して、自身の持っていることを小出しにしていくだけでいいのです。
これを繰り返すことにより、想定外の質問を受ける可能性も少なくなり、就活生と面接官の会話のキャッチボールが生まれます。
面接は確かに緊張しますし、プレッシャーも大きいと思います。しかし、ちょっとした工夫で和らげることも可能ですし、自身のペースで面接を進めることができるのです。
次回も引き続き面接のお話をしますが、次はESの内容に絡めてお話しします。
【就職活動、豆知識③】『エントリーシート』『自己PR』『ガクチカ』それぞれに一貫性を持たせよう!
2021/12/20
就活生の皆さまへ。前回は『自己分析』について解説しました。
今回は『エントリーシート(ES)』、『自己PR』、『ガクチカ(学生時代に力を入れたこと』についてお話しします。
『自己分析』では、就活生ご自身の『個性』『強み』『独自スキル』を客観的に炙り出すとともに、自己認識させることが目的でした。
ES、自己PR、ガクチカでは、自己分析で抽出した『個性』『強み』『スキル』を「文面を通じて相手に伝える」ことが目的になります。
それぞれのシートにて答えるべき、記入すべき内容は下記の通りとなります。
・自己PR ⇒ ご自身の『個性』、『強み』、『独自スキル』
・ガクチカ ⇒ ご自身が(学生時代)に力を入れた内容
・ES ⇒ 企業のESのフォーマットによって自己PR or ガクチカ、もしくはそれら両方。
これらのシートについて、就活生の中には別のものと捉えれれている方がいらっしゃるかもしれません。
実はこれらのシートは、就活生ご自身が抱いている『あるべき姿』によって密接に結びついています。そうです、就活生の皆さんは『あるべき姿』を明確にしなければなりません。
例えば「私を含めた近隣地域の皆が幸せであり続けたい」といった感じです。あるべき姿を明確にすることはシート作成だけでなく、面接や就職後の人生設計において、最も重要なことです。
中にはあるべき姿として「~になる」とか「~をする」といった行動を書かれる方がいらっしゃいますが、大きな間違いです。
行動はあるべき姿を実現するための『手段』でしかありません。『手段』は多く持っておくべきですし、仮に『手段』を完遂したら退職、なんてことはまずありませんよね。例外として、会社でご自身の『あるべき姿』を成し遂げる見込みが無くなったら、退職という手段をとることはございますが、ここでは割愛します。
皆さんは明確にした『あるべき姿』達成のために、自己PR に示した『個性』『強み』『スキル』を身に着けるわけですし、ガクチカに示した具体的『行動』を起こすのです。
そして、『あるべき姿』『個性』『強み』『スキル』『行動』は、就活生ご自身が経験・体験したことに基づいて築かれた『価値観』『考え方』がベースとなっているのです。これらには必ず一貫性が伴うのです。
自己PRであれば、ご自身のPRポイントの裏付け、例えばガクチカの内容を添えることが必要ですし、ガクチカでは「なぜ力を入れたのか」、そのきっかけ、すなわち『あるべき姿』を前提として示す必要があるわけです。
既にES、自己PR、ガクチカの作成を始められている方もいらっしゃると思いますが、本ページをご一読頂き、確認してみてください。
次回は面接について解説します。
【就職活動、豆知識②】『自己分析』はご自身を客観的に振り返る最良のツールです
2021/12/20
就活生の皆さまへ。今日は『自己分析』についてお話します。
SNS等で就活生のコメントを見ていると
「私の強みが分からない。弱みしか見つからない。」
「私の個性がわからない。個性がない。」
「私には主だったスキルがない。」
などといった発言が見受けられます。
皆さま、そんなことはありません。皆さまにはそれぞれ個性があります。強みがあります。スキルがあります。
ただ、皆さまはこれらに気づいていないだけです。
これらを気付かせる手段、それが『自己分析』です。
自己分析は、皆さまご自身の個性、強み、スキルを客観的な手法で炙り出します。
自己分析の取り掛かりは、過去(もしくは現在)に皆さまが力をいれて取り組んだ活動を抽出します。
なぜかというと、
・活動の目的、活動を起こしたきっかけ
・活動当初の様子
・活動において直面した課題
・課題解決のための目標設定
・課題解決のための工夫、アイデア
・課題解決の活動成果、活動を通して学んだこと
・今後の決意
これらを客観的、論理的に明らかにすることが出来るためです。さらに自己分析の結果を通じて、どのような仕事が向いているか、どのような仕事がしたいか、具体化することができ、志望先企業を選択する動機にもなります。
さらに、自己分析を行う上で、同期生、先輩、志望先の人事担当など、他の方のご意見に耳を傾けるとより一層分析効果が高まります。
次回はエントリーシート、自己PR、ガクチカの作成について解説します。
【就職活動、豆知識①】就職活動は会社に選んでもらうのではなく、選ぶもの
2021/12/20
再来年(2023年)新卒の皆さまへ。
2022年も残り僅かになり、各企業において新卒向けのリクルート活動のサイトが開設されることと思います。
これから就職活動が忙しくなることと思いますが、今日は就職活動をするにあたっての心構えをお話しします。
その心構えとは『就職活動は、会社に選ばれるのではなく、会社を選ぶ活動』であることです。
就職は皆さまの人生の中で大きなイベントの一つに数えられます。
その中で『就職先の会社によって自らの人生が変えられてしまう』のは不条理ではありませんか。
皆さんにはこれから社会人として生きていくために『職業選択の自由』(日本国憲法第22条)が与えられています。就職活動は『職業選択』の絶好の機会なのです。決して『会社に選ばれる、認められる』と思わないでください。
とはいえ、会社に認めてもらえるかどうか、不安になりますよね?
実は会社、面接官の立場はこうなります。
『自分の会社にはないアイデアを出せる人材が欲しい』
皆さんと会社の社員の考え方、価値観は異なります。異なって当たり前です。もし同じ考え方や価値観が同じならば、生まれてくるアイデアも同じ、もしくは類似している筈です。
会社は新しいアイデアを求めています。ブレークスルーを求めています。皆さんの考え方・価値観を重視しています。皆さんは面接官のことを不安に思わずに自分の思いの丈を伝えて欲しいのです。
自身の主張を包み隠さず面接官に伝えた結果、もし不採用となった場合でも落ち込まないでください。仮にその会社に就職したとしても、あなたご自身の成長が見込めず、充実した生活を送れるとは考えられません。前向きにきっぱりあきらめて、他の会社を探しましょう。
今の時代、定年まで一つの会社に留まるのは稀になってきています。私自身も大手企業を辞め、新たに起業しました。
改めて申し上げますが、会社は選ばれるものではなく、選ぶものです。
次回は、『自己分析』についてお話します。