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            英語と文章の魔力、プログラミングとの接点
            2023/11/10
            今日は先日のAmazonの会議のお話について、英語を用いて解説します。

            まず、こんな英語の文章を考えたいと思います。

            『私は学校に行っている』
            I go to school. 

            この文章では、“go”という行動をする人(Who) ”I”と行先(Where)”school”という情報が分かります。

            これに移動手段(How)を追加します。『バスを使って』
            by bus

            するとこのようになります。
            I go to school by bus.

            さらに、学校に行く理由(Why)を追加します。『勉強するため』
            to study (subject)

            すると文章はこのようになります。
            I go to school by bus to study (subject).

            加えて、勉強したい教科(What)を追加します。『英語を』
            to study English

            すると文章はこのようになります。
            I go to school by bus to study English.

            さらにさらに、いつ勉強するか(When)を追加します。『月曜日と水曜日』
            on Monday and Wednesday 

            すると文章はこのようになります。
            I go to school by bus to study English on Monday and Wednesday.

            どうでしょう。一つの文章に5W1H(Who, What, Where, When, Why, How)すべてが包含されているのが分かると思います。しかも”go”や”study”といった動詞や”to””by””on”といった前置詞を用いることによって、5W1Hの要素を関連付けすることができています。これが文章の力なのです。

            もう一つ。”I go to~”の文章に、目的・目標を付け加えると説得力が増します。
            『英語を話せるようになりたいため』
            Because I want to be able to speak English. 

            文章で表現すると、
            I go to school by bus to study English on Monday and Wednesday, because I want to be able to speak English.

            この時点でかなり説得力が増しましたね。さらにもう一つ上位目的(あるべき姿)を加えます。
            『皆さんと関係を持ちたい』
            I would like to communicate with everyone.

            整理すると、
            I go to school by bus to study English on Monday and Wednesday, because I want to be able to speak English. I would like to communicate with everyone. 

            になります。この文章でも問題ないですが、さらに あるべき姿→目標→行動 と上位概念から文章を組み立てると、さらに読み手・聞き手にわかりやすくなります。

            I would like to communicate with everyone, so I want to be able to speak English. 
            I go to school by bus to study English on Monday and Wednesday. 

            この文章では、「皆さんと関係を持ちたい」、「そのために英語を話せるようになりたい」、「私は学校で英語を勉強している」という風に上位目的から実際の行動に落とし込む段取りが取れているのが明確になっています。

            実際のプログラミングにおいても、文法こそ違いますが、基本的な考え方は文章作成と全く変わりありません。また、多くのプログラミング言語において英語が用いられているのは、各国で共通で話されているだけでなく、5W1Hおよびこれらの依存関係が明確であるためです。これこそ人・組織間における情報伝達を正確に行う重要な武器なのです。

            これも私がプログラミング思考を推奨する理由の一つなのです。 
            英語と文章の魔力、プログラミングとの接点
            英語と文章の魔力、プログラミングとの接点
            IT関連の書籍なのに、なぜ文章だらけ?
            2023/11/02
            書籍発刊から1か月少々経過しました。
            おかげさまで多くの読者より、評価頂いております。ありがとうございます。

            さて、今日はとある読者から以下のようなアドバイスを頂きました。

            「本の中身に『絵』があるとインパクトがつくかも?」

            今回の書籍では、図や絵を一切省いています。開いてみると活字ばかりで一見すると「そっけない」と感じられるでしょう。

            実は、図や絵を入れようか、迷いました。子供、ご年配者向けならば図や絵を中心に構成した方がよいですし、学生向けなら、子供・ご年配者向けほどではなくても、補足・補助的に入れてもよいでしょう。

            しかし、今回は敢えて文章のみにしました。

            理由は
            ・文章にすると、伝えるべき情報を確実に網羅できる。
            ・読み手は、文章を読むことにより理解をより深めることができる。
            の2つです。

            実は、資料作成をパワーポイントでなくWord文章で行っている企業があります。
            GAFAの一つ、Amazonです。
            『超』がつく大手IT企業が文章での資料作成を社内ルールとして推奨しているのです。

            「相手に自分の主張を正確に伝える」、「相手の主張を正しく理解する」、この作業はプログラミングの世界においても大変重要なのです。プログラムの『ソースコード』も、コンピュータ・IT分野における『文章』と捉えてもおかしくはないでしょう。

            一見、国語や文章はITと関係ないように見えますが、実際は深い関係があるのです。    
            IT関連の書籍なのに、なぜ文章だらけ?
            IT関連の書籍なのに、なぜ文章だらけ?
            『目的』から『目標』に落とし込む。ここでもプログラミング思考が使えます。
            2023/10/12
            書籍出版記念、第7弾!

            前回はプログラミング思考を活用するために、最も大事なこと『目的』と『目標』の設定とそれぞれの違いについてお話ししました。

            今日は『目的』と『目標』の違いを具体的に解説していきます。

            前回、『目的』は人や組織が「どのようにありたいか、あり続けたいか」を掲げたものであり、『目標』は『目的』を達成すための具体的な指標・基準であることをお話ししました。

            では、『目的』→『目標』に落とし込むために、どのようにすればよいのでしょうか。私は前職においてマネジメントの仕事に就く前に以下のようなことを叩き込まれました。

            まずは『目的』。普遍的に、継続的にやりたいこと、願望を書くとよいでしょう。
            本書では「美味しいものを食べて満足する」としています。継続的な願望ですね。
            しかし、具体的ではありません。人によって好き嫌いがありますし、夏場は冷たいもの、冬場は暖かいものを食べたいなど、自身の嗜好も変わります。だから『目的』は具体的である必要はないのです。

            次に挙げた『目的』に対して、『現状』の姿を書き表します。これはたくさん挙げられるかと思います。
            ・空腹である。
            ・好きなものを長い間食べていない。
            ・直近に嫌なことがあって、やけ食いしたい。
            ・料理はできる。
            などなど、ご自身が今抱えていることを挙げていただければいいのです。

            その後、なぜ『現状』の姿になっているのか、『問題』を挙げるのです。
            例えば、「空腹である」「料理ができる」ならば、
            空腹→食事を摂っていない→食事がない→料理したいのにできない→材料がない
            という風に『なぜなぜ』分析を行うのです。
            今回の場合、料理ができると仮定すると、「材料がない」のが、問題となるわけです。

            問題が分かったら、次は問題を解決するための『課題』を形成します。
            空腹の場合、材料を揃えて、料理を作れば問題解決できるはずです。
            しかし、『目的』は「おいしいものを食べて満足する」です。要するに問題解決のための条件が付いているのです。
            もし、ご自身が「ラーメンを食べたい」「野菜を食べたい」のであれば、「野菜ラーメンを作る」が課題となるわけです。
            それに加え、
            ・いつ食べるのか
            ・分量は
            ・何味
            ・面の太さ
            ・入れたい野菜
            など、の具体的な『基準』を決めていきます。
            その結果、「今日の昼に、もやしとキャベツたっぷりで面が太めの味噌ラーメンを1人前作る」という目標が出来上がるわけです。

            実は『目的』から『目標』に落とし込んでいく際にも、行動を分解していく作業が発生していることが分かります。
            ここにもプログラミング思考が生かされているのです。
            『目的』から『目標』に落とし込む。ここでもプログラミング思考が使えます。
            『目的』から『目標』に落とし込む。ここでもプログラミング思考が使えます。
            『目的』と『目標』は別物です!
            2023/10/04
            書籍出版記念、第6弾!
            前回まではプログラミング思考の基本概念から、基本的な使い方について、お話してきました。

            今日はプログラミング思考を活用するために、最も大事なことについてお話しいたします。

            書籍では、私の好物である「ラーメンを作る」を例として解説していますが、行動計画を立てていくうえで、「ラーメンを作る」ための『目的』、別の言葉で言うと『あるべき姿』を最上位に掲げることが最も重要です。これがないと、プログラミング思考を用いて行動計画を立てることができません。

            書籍では、ラーメンを作る目的を「美味しいものを食べて満足する」と書いていますが、普段の生活やビジネスの場においても目的やあるべき姿を掲げている筈です。
            例えば、「掃除をする」ならばその目的は「きれいな状態を保つ」ですし、会社の存在目的はいわゆる『企業理念』が該当するわけです。

            話を戻しますが、「美味しいものを食べて満足する」という目的を達成するためには、具体的に『目標(出力)』を立てることが必要です。

            例えば、ラーメンが好物であれば、「野菜たっぷりのラーメンを作る」とか「こってりとした豚骨ラーメンを作る」といった具合です。刺身が好きならば、「魚屋から新鮮なマグロの柵どりを購入する」などです。

            目標は具体的に明示する必要がありますが、一意である必要はありません。食の場合でしたら、人間によって好みが異なるので『美味しいもの』の定義も人それぞれです。

            実は目的と目標の違いを明確にできている方、意外と少ないのです。
            まず、目的と目標は別物です。目標は目的を達成するための基準となるものです。
            そして、会社の企業理念にあるように、目的は高い視点で設定するといいでしょう。その一方で目標は皆さんの置かれている立場に応じて、変更してかまいません。

            次回は目標設定、課題形成について、お話ししたいと思います。 
            『目的』と『目標』は別物です!
            『目的』と『目標』は別物です!
            プログラミング思考を用いた行動の組み立て方は自由です。
            2023/10/03
            書籍出版記念、第5弾!
            前回は「人間が目的を達成するために、どのように処理(行動)を組み立てるか」、についてプログラミング思考の観点から、

            ①手続き型
            ②オブジェクト指向

            上記2つのアプローチについてお話ししました。
            今日はこれらの活用法について、お話しします。

            最初にお断りしますが、
            手続き型、オブジェクト指向の活用の仕方について、唯一の解はありません。
            まずは、製品開発の場で用いられる一般的な事例を説明します。

            製品開発における多くの現場において、『V字プロセス』という開発プロセスが用いられます。スライドにある通り、V字の左側に『企画・設計』プロセス、右側に『テスト・検証』プロセスが配置されます。
            『企画・設計』プロセスでは、製品のコンセプト・全体像が検討され、以降、機能設計、システム設計、ハード・ソフト設計と開発粒度が細かくなります。いわゆるオブジェクト指向に沿った工程がとられるわけです。
            一方『テスト・検証』プロセスでは、試作・実装工程で製作されたハードウェア部品やソフトウェアモジュールを動作テストし、それを組み合わせながら検証を重ね、最終的には製品として最終テストの工程をとります。いわゆる手続き型のアプローチです。

            書籍では、上記V字プロセスの考えに基づき、『あるべき姿』から具体的な行動に落とし込み、策定した行動計画が期待通りに実行できるか検証する、という段取りで書いております。

            しかし、このアプローチが唯一ではありません。例えば、商品開発でも従来にない新商品を開発する際に、商品コンセプトが定まらないケースも多く存在します。その場合は、設計工程を『省き』、実装→検証を繰り返していく方法も取られています(イタレーションと称します)。この場合は手続き型での工程になります。

            また、昨今、日本の学者がノーベル賞などの学術賞を授与された研究においては、予め『仮説』を立ててから、機能分解して妥当性を検証していくケースもあります。この場合はオブジェクト指向です。

            以上、プログラミング思考を用いた論理の組み立て方は自由です。書籍には多くの例題を設けてあります。いろいろなシーンでプログラミング思考を活用されることを願っております。 
            プログラミング思考を用いた行動の組み立て方は自由です。
            プログラミング思考を用いた行動の組み立て方は自由です。
            複数の処理を組み合わせる2大アプローチ
            2023/09/28
            書籍出版記念、第4弾!
            前回は「人間の作業は複数の処理(行動)の組み合わせである」というお話ししました。

            今日は、「人間が目的を達成すために、どのように処理(行動)を組み立てるか」、についてプログラミング思考の観点からお話しします。

            プログラミングの領域では、おおよそ下記2つのアプローチで処理が組み立てられます。

            ①手続き型
            ②オブジェクト指向

            これらの用語を聞いて、「何それ?」と思われる方が多いのではないでしょうか。実はこの2つのアプローチは日常生活、教育、ビジネスなどの場においてごく普通に用いられています。

            『①手続き型』は、予め入力する要素が準備されていて、『順序通り』に処理を組み立てて、最終出力、言い換えると目的を達成させるアプローチです。具体例としては、料理のレシピや製品のユーザーマニュアルなどが挙げられます。
            一般的に馴染みやすい手法であり、計画を立てる際に誰もが使ったことがあるのではないかと思われます。

            『②オブジェクト指向』は、新しいプロジェクトや今まで行ったことがない事案のように、入力する要素が特定できない場面において、最終出力から構成要素を『分解して』いき、処理の最小単位になるまで繰り返していく手法です。言い換えると『①手続き型』とは真逆のアプローチをとります。
            ビジネスの現場において、会社の企業理念(最終出力)を実現するために、経営方針・品質方針・環境方針を具体化し、それぞれの方針を達成するために専任の部門・部を設置、実務を行うための課・係を設ける、というように具体化、細分化していきます。
            個人レベルにおいても、課題解決の際に「なぜなぜ」を5回繰り返す、そんな経験をされた方もいらっしゃるかと思いますが、これも『オブジェクト指向』の考えに基づいています。

            以上、処理の組み立てのアプローチについてお話ししましたが、次回はこれらの活用法について、具体的に解説していきます。
            複数の処理を組み合わせる2大アプローチ
            複数の処理を組み合わせる2大アプローチ
            人間の作業は複数の『処理(行動)』の組み合わせ!
            2023/09/27
            書籍出版記念、第3弾!
            前回は『プログラミング』の基本原則についてお話ししました。

            ・何を『入力』し、
            ・どういう『処理』をし、
            ・どういう結果を『出力』するか

            でしたね。

            今日は複数の処理(行動)を行うことで目的を達成するケースについて、お話しします。
            「自宅から郵便ポストへ封筒を投函し、自宅へ戻る」を例題にしましょう。

            今回の例題は、大多数の方々は特に難しいと思うことはないと思います。
            しかし、『入力』『処理』『出力』といったプログラミング思考の原理に基づいて行動を分解すると、下記の4つの行動の組み合わせであることがわかります。

            ①自宅にて封筒を持つ。
            ②自宅から歩いてポストまで移動する。
            ③ポストに封筒を投函する。
            ④自宅へ歩いて帰宅する。

            4つの行動を頭の中で手順を組み立てて、目的を達成しているのです。

            今回の例題では、簡単な例を挙げましたが、家族旅行や家の大掃除、仕事上の大きなプロジェクトなど、難易度の高い作業について、頭の中で考えることは難しいでしょう。
            このとき、プログラミング思考を用いて、自身や組織の行動を細かく整理していくと、腹落ちしやすくなります。

            次回は、プログラミング思考を用いて行動計画を立てるときの2大手法について、お話しいたします。
            人間の作業は複数の『処理(行動)』の組み合わせ!
            人間の作業は複数の『処理(行動)』の組み合わせ!
            『プログラミング』の基本原理
            2023/09/26
            初回は『プログラミング』の本質についてお話ししました。

            「計画を達成するために、手順を決め、実行に移すこと」、これだけです。
            これなら、ITに苦手意識を感じる方も理解できますね。

            今日は『プログラミング』の基本原則についてお話しします。
            とはいっても、決して難しくはありません。

            実際のプログラミングでは英語で書かれた多数のコマンドが用意されていますが、これらのコマンド、一つの原理に基づいて作成されています。

            それは、
            ・何を『入力』し、
            ・どういう『処理』をし、
            ・どういう結果を『出力』するか
            たったこれだけです。

            これは『システム』の基本原理と重なるわけですが、『システム』について議論すると難しくなるので、ここでは割愛します。

            ここで大事となるのは、人間の行動と結びつけて考えることです。
            例えば、買い物をするために自宅からスーパーに行きたいとします。
            この場合、
            『出力』となるのは、「スーパーに着いた」という状態、
            『処理』となるのは、「(スーパーまで)歩く」という行動、
            『入力』となるのは、「現在、自宅にいる」という現状、
            というようになります。

            『プログラミング思考』の大きなメリットは、実行したい作業について、実行動ベースで明確化できるということです。今回の例は簡単なものですが、「遠隔地へ旅行する」など、複雑な作業についても『入力』『処理』『出力』のパッケージを組み合わせることで実現できます。

            今日はプログラミングの基本原理についてお話ししました。
            次回は複数の作業を実施して、目的を達成するケースについてお話しします。 
            『プログラミング』の基本原理
            『プログラミング』の基本原理
            『プログラミング』は難しくない!!
            2023/09/26
            先日、弊社より『プログラミング思考』に関する書籍を発刊させていただきました。

            プログラミングと聞くと、
            ・難しい
            ・ITに詳しい人にしかわからない
            ・情報処理を行っていない人には関係ない

            などなど思われるのではないかと思います。

            確かに、パソコンの画面に英語のコマンドが羅列されているのを見ると、誰もが拒否反応を示すのも頷けます。

            しかし、それは『プログラミング』の本質とは全く違うものです。

            「(人や組織が)計画を実現するために、手順を作成し、実行すること」

            これがプログラミングの意味なのです。
            世の中で『プログラム』と言われているものは、すべてこの論理に基づいているのです。

            これなら、誰もが理解できますよね。

            書籍の発刊を契機にプログラミングについて深堀していきます。
            お楽しみに。  
            『プログラミング』は難しくない!!
            『プログラミング』は難しくない!!
            弊社参加『安全コンセプト記法研究会』報告資料ついて
            2024/02/29
            弊社代表・小笠原は現在、非営利団体『安全コンセプト記法研究会(SCN-SG)』(スポークスパーソン:山下 修平 氏(DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン(株)))にコミッティメンバー(正会員)として参加、自動車の電気電子領域における安全開発(機能安全、SOTIF※、サイバーセキュリティ)の高効率化、高精度化に複数の自動車OEM、サプライヤ、ツールメンバー、関連団体とともに検討を行っております。

            この度、安全開発においてSysMLやSCDL、STAMP/STPA等、様々な手法を連携した場合の開発効率・開発精度への影響を分析、分析結果と課題を参加メンバーと共著にて技術報告書として纏めましたので報告させていただきます。

            将来のモビリティ社会を見据えた自動車電気電子開発への課題提起にもなっておりますので、是非ともご一読いただけると幸いです。

            報告書は右のリンクよりご覧いただけます。→報告書はこちら。 
            弊社参加『安全コンセプト記法研究会』報告資料ついて
            弊社参加『安全コンセプト記法研究会』報告資料ついて
            新年の挨拶
            2024/01/04
            新年あけましておめでとうございます。
            本年もよろしくお願い申し上げます。

            年始より能登半島地震および羽田空港での航空機衝突事故により、被災された方々には心よりお悔やみ、お見舞い申し上げます。

            昨年末より、複数のお客様より弊社サービスのご依頼を承りました。お客様のプロジェクトに貢献できるよう、誠心誠意支援を行い、お客様に喜ばれるよう努めてまいります。

            また、オンライン・オフライン問わず、皆様の生活および社会活動に有益な情報を発信シテまいりますので、何卒ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

            おおた開発効率化プロジェクト
            代表 小笠原 豊和 
            新年の挨拶
            新年の挨拶
            2024年1月からの弊社サービス価格改定のお知らせ
            2023/12/14
            日頃より弊社サービスをご利用いただきありがとうございます。

            先日、弊社ホームページにてお知らせいたしましたが、多くのお客様より弊社サービスをご利用、もしくはお問い合わせいただいている状況にあり、弊社として大変嬉しく存じ上げます。一方で多くのお客様のご要望に応えるべく、弊社の基盤強化・拡大の必要性が必要な状況が生じております。

            上記を鑑み、弊社として事業規模の拡大(人員・設備増強含む)し、将来の法人化の検討を進めてまいります。
            それに伴い、2024年1月以降のサービス利用料金体系を下記の通り改訂させていただきます。

            〇弊社サービス内容および希望価格(税抜き価格)
             ・技術支援、マネジメント支援:1,500千円/人・月
              (期間・工数につきましては応相談ですが、
               工数につきましては0.5工数/人・月 前後を目安にご検討ください)   
             ・短期の技術支援、コンサルティング、教育・研修講師:4,000~10,000円/時間
              (ご依頼内容に応じて、調整いたします。お気軽にお問い合わせください)
             ・書籍執筆関連:お気軽にお問い合わせください


            2023年12月現在、対応可能なサービスは、下記の通りとなっております。

            〇2023年12月~2024年3月(確定)
             ・技術支援、マネジメント支援: 対応可能工数→~0.5工数/人・月
             ・個別コンサルティング、教育・研修講師: 随時受付
             ・書籍執筆関連: 応相談

            〇2024年4月以降(当面予定)
             ・個別コンサルティング、教育・研修講師: 随時受付
             ・書籍執筆関連: 応相談
             ※技術支援、マネジメント支援は当面受付を停止します。

            今後も多くの企業・団体・個人のお客様に対し、DX技術を活用した業務改善、作業効率化、DX導入に合わせたマネジメント支援を行い、お客様の生産性向上に努めてまいります。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 
            2024年1月からの弊社サービス価格改定のお知らせ
            2024年1月からの弊社サービス価格改定のお知らせ
            適格請求書発行事業者登録番号のお知らせ
            2023/11/07
            2023年10月1日に施行された適格請求書等保存方式(通称:インボイス制度)について、適格請求書発行事業者登録番号を掲載します。

            適格請求書発行事業者登録番号は下記のとおりです。

            T9810100667037

            登録年月日:令和5年10月1日

            上記の登録番号は国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトでご確認いただけます。

            適格請求書発行事業者登録番号のお知らせ
            適格請求書発行事業者登録番号のお知らせ
            弊社出版書籍、Amazonランキング1位を獲得しました。
            2023/10/16
            この度、弊社代表・小笠原が執筆しました書籍が、Amazonジャンル別ランキングで1位となりました。
            ご購入いただいた皆さまに感謝申し上げるとともに、引き続き、生活・ビジネスのあらゆる現場にご活用いただけると幸いに存じます。

            今後ともよろしくお願いいたします。

            ★プレスリリース記事(DreamNews)
            Amazonジャンル別ランキング1位獲得 仕事から日常に関する問題をプログラミング思考で解決!『世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決 --小笠原式プログラミング思考--』 | のプレスリリース (dreamnews.jp)
            弊社出版書籍、Amazonランキング1位を獲得しました。
            弊社出版書籍、Amazonランキング1位を獲得しました。
            弊社書籍発行のお知らせ
            2023/09/22
            本日(2023年9月22日)、弊社より新しい書籍を発売いたします。

            タイトル: 『世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決 ――小笠原式プログラミング思考―― 

            プレスリリース(ゴマブックス株式会社HPより)

            https://www.dreamnews.jp/press/0000287614/

            出版社: ゴマブックス株式会社
            出版形態: 電子書籍、冊子(POD)
            価格: (電子書籍)1,595円、(POD)2,145円(税込み価格)
            Amazonより購入可能です。
             ・電子書籍:Amazon.co.jp: 世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決ー小笠原式プログラミング思考ー eBook : 小笠原豊和: 本
             ・POD:Amazon.co.jp: 世界一やさしい子供から大人まで誰でも使えるプログラミングで問題解決ー小笠原式プログラミング思考ー : 小笠原豊和: 本

            『お堅い』専門書ではなく、IT技術や情報処理、プログラミング技術について苦手意識がある大多数の方々に対し、プログラミングの基本的な考え方をビジネス・教育だけでなく、日常生活の現場に取り入れていただき、読者の皆さまがより豊かになっていただければと存じます。

            概要としては、
            ①プログラミング思考の基本的な考え方とそのメリット
            ②ビジネス・教育・日常生活におけるプログラミング思考の活用例
            ③プログラミングおよびプログラミング思考における私の体験談
            大きく3点に絞って解説しております。

            ①に関して、IT技術・情報システム開発・プログラミングに詳しい方なら既知の情報ですが、『システム』『プログラミング』の基本概念、『オブジェクト指向』『手続き型』といった言語指向とその特徴を明らかにし、これらをビジネス・教育・日常生活の現場に生かすための手法を説明しております。また、プログラミング思考以外の論理的思考法との比較、プログラミング思考の優位性についても解説しております。

            ②に関して、それぞれの現場における課題に対して、プログラミング思考を活用することにより、どのようなメリットがあるか、書籍の執筆にご協力いただいたライター様に実際にブレインストーミングしていただき、その効果を体感していただきました。ライター様、出版社の方々も大変驚かれていました。

            ③に関して、今回の書籍を書かせていただくにあたり、これまでのプログラミング・プログラミング思考における体験談を紹介させていただいております。振り返ってみるとこれまでの人生経験でプログラミング思考の一端を知らないながらに活用していたのかな、とつくづく感じます。

            本書籍は私の過去の体験談や日常生活に基づく部分が非常に多く、私自身の趣味や嗜好の話題も多く書かれております。読んで飽きの来ないものと信じております。

            是非とも一度お手に取ってお確かめください。
            弊社書籍発行のお知らせ
            弊社書籍発行のお知らせ
            弊社公式Tiktokを始めました。
            2022/12/20
            日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。

            2022年12月19日より、弊社公式Tiktokを開始いたしました。
            仕事や日常生活における『使えるネタ』や『効率化アイデア』など、動画にて発信してまいります。アカウント名は@otadeveffprojです。

            是非ともご覧くださいませ。
            なお、動画は他の弊社公式SNSにも掲載してまいります。

            何卒よろしくお願いいたします。    
            弊社公式Tiktokを始めました。
            弊社公式Tiktokを始めました。
            弊社サービスリニューアルのお知らせ
            2022/08/27
            日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。

            この度、これまでのお客様のご利用ニーズと最近の技術研究や商品開発の現場動向を鑑み、弊社サービス内容を変更させて頂くことにいたしました。

            従来サービスでは『技術支援』『コンサルティング』『セミナー』の3形態を取らせて頂きましたが、「商売色が強い」「サービスによるお客様のメリットが見えない」といったご指摘もいただいており、企業の想いが十分に伝わっていないと感じておりました。

            そこで、代表である私・小笠原が現在行っている、

             ・民間企業、大学、県・市との産官学連携活動
             ・大学研究員としての学術研究および優秀な若手人財の育成
             ・各種業界エキスパートと共同での商品開発プロセスの改革・改善検討

            といった、研究、開発、育成、企業・団体間連携といった活動を通じて得られた知見をお客様と共有して社会基盤の向上に繋がるサービスを展開していきます。

            弊社では、開業前より輸送機器メーカーにて次世代自動車・モビリティ開発を主に携わっており、現在も大学における次世代モビリティに関わる新たな技術研究や、ユーザーニーズの高度化に伴う自動車開発の高難度化・複雑化に対応するための新しい開発プロセスの検討を継続しております。

            お客様の業種・業務内容と弊社の自動車研究・開発は直接は結び付かないかもしれません。しかし、自動車は様々な領域の技術を結集したものであり、開発の過程におけるマネージメント、情報共有を行わなければならないのは言うまでもありません。

            その中で弊社は昨今のトレンドとなっているIT, DX, AIといったデジタル技術を主としたお客様の業務支援、開発サポートを展開していきます。

            弊社支援に関する費用負担に関しましては、事業内容に記載しておりますが、お客様のご相談内容に応じて精査いたしますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

            今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。  
            ・  
            弊社サービスリニューアルのお知らせ
            弊社サービスリニューアルのお知らせ
            【重要】個人の価値を認め、共有していこう ~~安倍晋三元首相の訃報に際して~~
            2022/07/09
            2022年7月8日、安倍晋三元首相が選挙遊説中に凶弾に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。謹んでお悔やみ申し上げます。

            故人に関しまして、政策や主張においては皆さまにおかれましては賛否があるかと存じますが、政治を通じて国内外の地域の発展や課題解決に大きく貢献され、多くの方々から愛されたことに関しては代えがたい事実であります。

            さて、本件に関して多くのメディアで取り上げられているため、詳細については割愛しますが、改めて弊社のあるべき姿について、弊社Web、SNSをご覧いただいている皆さまに再認識頂ければと存じます。

            弊社は『価値創出』と『相互理解』をミッションとして掲げ、社会に貢献し続けるべく活動を行っております。

            そのための大前提として、自分自身はもちろん、他人の価値(うれしさ)および価値観(うれしさをはかるモノサシ)を互いに認め合うことが必須条件になります。各人の価値や価値観の違いを明確にすることにより、成長・発展のための課題や新たなアイデア・価値を創出できるのです。

            一方で自身の価値や価値観を「認めて欲しい」、もしくは「強要する」と考え、すなわち『承認欲求』は、価値創出に繋がらないどころか、対人、対組織での対立を生むだけで、何も利益が得られません。多くの事例で証明されています。本件に関しても、容疑者の中に強い『承認欲求』が生じたのでしょう。動機はどうあれ、決して許される行為ではありません。

            明日7月10日は参議院通常選挙の投票日です。皆さまにおかれましては、本件により大きく動揺され、感情的になられている方がいらっしゃるかと存じます。しかし、冷静になってください。皆さまが持っている主張が法的に認められる貴重な機会です。日本のあるべき姿、我々が豊かに暮らしていけるか、冷静に考えましょう。そして、有権者の方は選挙に行って投票しましょう。

            これこそ、安倍元首相に対する一番の供養となります。
            改めて、合掌。      
            【重要】個人の価値を認め、共有していこう ~~安倍晋三元首相の訃報に際して~~
            【重要】個人の価値を認め、共有していこう ~~安倍晋三元首相の訃報に際して~~
            “おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました
            2021/12/15
            群馬県太田市の“おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました。
            今後はDX推進など生産性向上のための課題解決に向けてのコンサルティングやセミナーの情報を配信していきたいと考えております。
            よろしくお願いします。
            “おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました
            “おおた開発効率化プロジェクト”は新しくウェブサイトを開設しました
            憶測が生む社会的リスク
            2024/04/15
            久しぶりの投稿になります。

            4月より前職にて自動車機能安全(ISO26262)のアセッサーの任務を拝命しております。自動車の安全開発(特に電気電子領域)において、技術、プロセスの両面に第3者視点で監査・コンサルティングを行い、安全かつ高品質の商品の提供を手助けできるように努める所存です。

            さて今日は、最近メディアを賑わせたMLBのスター選手である大谷翔平選手の元通訳による銀行詐欺事件についてお話しします。

            事件の詳細につきまして、4月11日に各メディアが事実として伝えているので、割愛します。

            今日の投稿で問題提起したいのは、3月20日に本事案が発覚してから、米国・日本を中心に様々な憶測が拡散し、大谷選手および彼の関係者に精神的・肉体的負荷を負わせたことです。今回、本事案の事実を公表したのは米国の警察および大谷選手だけです。

            他の日米のメディア、『識者』を名乗る弁護士、アナウンサー、コメンテータなどは、元通訳の発言にまんまと引っ掛かりました。そして事実でないことを平気で公共電波、インターネットに流していたのです。

            これは大変重要な問題です。メディアは事実を正確に伝えることが務め・使命です。本事案に対してメディアの持っている価値観のみで本事象を分析、憶測を流したのです。絶対にあってはならないのです。そして一部の人を除き、本件に対して大谷選手になんの謝罪もしておりません。法律上、名誉棄損を訴えられる可能性は低いと思います。しかしながら倫理上、社会的見地では犯罪行為と取られてもおかしくありません。

            結局、本事案の解決に大きくかかわったのは、元通訳の『口裏合わせ』を毅然とした態度で拒んだ大谷選手ご本人です。最初に事実を公表したのも大谷選手ご本人です

            今回のように憶測だけでまかりとおる世の中、ゾッとするぐらい恐ろしいと思いませんか?

            さて、私はコンサルティングの仕事をしております。コンサルティングというと『評論家』『口だけの人』の印象を持たれる方もいらっしゃるかと思います。私は前職での開発の実務だけでなく、独立後も様々な現場にて仕事をさせていただきました。
            これからも現場の実態を正確に把握し、企業の職場・組織の改善に努め、アウトプットの持続的創出に努めていくつもりです。  
            憶測が生む社会的リスク
            憶測が生む社会的リスク
            2024年度始まる!
            2024/04/01
            2024年度が始まりました。本年度も宜しくお願い致します。

            本年度は自動車系の仕事をメインに活動を進めていく予定です。

            既に
            ・大手自動車OEMでの自動車機能安全規格(ISO26262)アセスメント業務
            ・自動車研究関連団体での研修講師業務

            上記2案件で業務受託もしくはご相談させていただいている状況です。

            昨年度までは派遣会社のご支援を頂きながら、ステークホルダー様との関係を築いておりましたが、本年度は派遣会社の支援を借りずにお仕事させていただくことができ、大変喜ばしく存じます。

            弊社のミッションは、社名にもありますように、各種技術開発の領域においてステークホルダー様の成長に常に関わり続けることでございます。
            我々は最新の社会動向、トレンドに常に目を配りつつ、将来的な社会発展に貢献できるよう努めてまいります。 
            2024年度始まる!
            2024年度始まる!
            SNSによる誹謗中傷は立派な犯罪です!!
            2024/03/23
            昨今、SNSやWebコメントを活用した誹謗中傷コメントが横行しています。

            これらの行為はプロバイダー責任制限法(通称SNS法)に抵触するほか、名誉棄損罪や強要罪などにも問われるものです。

            私事になりますが、私は趣味として吹奏楽を始めとした音楽活動を行っております。
            今年1月ごろ、全日本吹奏楽コンクール常連校の顧問の教諭が、特定の人物によりX(旧Twitter)より誹謗中傷および名誉棄損を受けたにもかかわらず、特段の人物より東京地方裁判所に提訴されるという不可解な事例が発生しました。結果としては、教諭側勝訴の判決に落ち着きましたが。。。

            実は私も同人物よりXにて誹謗中傷を受けており、メンタルを大変傷つけられました。裁判では勝訴となりましたが、今でも大変憤りを感じております。

            さて、この誹謗中傷はどこから生まれるでしょうか? これは各人が持っている承認欲求から生まれているのです。「自身の主張を認めてほしい」「自身の存在そのものをみとめてほしい」、これに尽きます。
            人はそれぞれ異なった経験を積んでいるので、そこから生まれる価値観は自ずと異なるものです。今回の誹謗中傷、名誉棄損のように自身の価値観を他人に強要する行為は絶対にあってはなりません。

            なお、このSNS法は2022年に改正されたものですが、2024年中に『特定電気通信による情報流通で発生する権利侵害等対処法』(新SNS法)として規制が大幅強化され、公布から1年以内に施行するということです。

            左スライド → 承認欲求の解説
            右スライド → 『SNS法』が制定・強化されるきっかけとなった事件 
            SNSによる誹謗中傷は立派な犯罪です!!
            SNSによる誹謗中傷は立派な犯罪です!!
            以前勤めていた大学院のゼミ生が内定をとりました
            2024/03/07
            以前勤めていた、国立大学のゼミ生より吉報が来ました。

            志望していた企業の内定を貰ったとのこと。

            とにかく嬉しいの一言です。

            あとは学会発表と修士論文、頑張ってくださいね。

            応援しております。 
            以前勤めていた大学院のゼミ生が内定をとりました
            以前勤めていた大学院のゼミ生が内定をとりました
            最近の活動報告
            2024/03/05
            久しぶりのブログ投稿になります。

            年末より自動車関係の案件をメイン(ちょこっとソフト開発支援)に活動しております。

            列記しますと、
            ① 自動車関連団体の若手技術者向けの研修講師
            ② 安全開発効率化・高精度化に関する会議体参加
            ③ 自動車電気電子に関する最新動向調査
            ④ 自動車企業向けの機能安全コンサルティングの準備作業
            ⑤ 食品メーカ社内システム構築(一部)

            このような感じになります。
            ①~④は自動車関連で⑤はそれ以外ということになります。

            今日は自動車関連メインにお話しいたします。
            私は3年半前までに自動車メーカの開発部門にてADAS/自動運転、電装品開発に携わってきましたが、現在の自動車開発は当時とは大きく変わってきております。

            現在は自動車開発における電装品開発のウエイトが大きくなり、かつ、ハードウェアよりソフトウェア開発の比重が急激に増しているのが現状です。

            業界内ではSDV(Software Defined Vehicle)という言葉がよく聞かれ、近年急激に増加した車載ECU(Electric Control Unit)を必要最小限に削減する動きになっております。イメージとしてはガラケーからスマホに取って代わったのと殆ど同じ動きです。

            上記動向に合わせ、自動車の開発形態も従来のウォータフォールからアジャイルに段階的に移行していく必要があると考えております。

            しかし、一つお伝えしなければいけないのは、自動車はスマホと違い、安全性が特に要求されます。開発形態が変わっても安全性の担保は必須要件なのです。

            今年は自動車関連企業への技術支援や社外会議体への参加をしつつ、自動車の安全開発の新しい形を模索していきたいと思います。

            写真は先日出張で、名古屋に行った時の写真です。  
            最近の活動報告
            最近の活動報告
            【皆様へ重要なお願い】過日の能登半島地震および羽田空港における航空機事故に対するWeb・SNS書き込みについて
            2024/01/04
            新年の挨拶でも申し上げましたが、1月1日より継続している能登半島地震、1月2日の羽田空港における航空機衝突事故により、被災された方々に深くお悔やみおよびお見舞い申し上げます。

            2つの事案に対して、メディア報道、WebやSNS書き込みが急増しており、情報が錯そうしている状況でございます。

            甚大な事前災害や重大事故の対処において、正しい情報を速やかかつ適切なタイミングに関係者に伝達する必要がございます。

            残念ながら、現状では事実とはいいがたいデマ・憶測の情報がWeb・SNSだけでなくメディアからも流されている実態でございます。

            Web・SNSご利用の方々、メディアの方々にはこのような事実と反する、もしくは不確定要素を含んだ情報の発信は慎んでいただきたい。
            また、正しい情報でも現場の状況を鑑み、適切なタイミング・優先順位を設けて、現場が必要としている情報に絞り、簡潔に発信いただきたい。

            また、当該事故に関する悪質なデマも横行しています。重大な犯罪です。即刻やめていただきたい。

            当事者の皆さまは苦しんでいます。監督省庁である国・国交省を中心に毅然としたリーダーシップを発揮いただきたい。

            皆さまが再び平穏な生活を営むことができるべく、出来る範囲での支援をお願い申し上げます。 
            【皆様へ重要なお願い】過日の能登半島地震および羽田空港における航空機事故に対するWeb・SNS書き込みについて
            【皆様へ重要なお願い】過日の能登半島地震および羽田空港における航空機事故に対するWeb・SNS書き込みについて
            それって、他人事じゃない?
            2023/12/29
            2023年も終わりに近づいてきました。
            弊社の営業も昨日(12/28)で本年の営業を終了しました。

            さて、本年最後の投稿になりますが、テーマは『他人事』についてです。
            何かというと、SNSの『炎上』やメディア媒体による著名人の『バッシング』などです。

            私はホームページやSNS、セミナー等の場で、
            人間関係において、『自分』以外の人間はすべて『他人』である
            ということを何度となくお話ししています。
            そして、
            『自分』と『他人』は持っている価値観が異なる
            ということも訴えています。

            何が言いたいかというと、他人が起こしている言動はすべて『他人事』なのです。紛れもない事実です。
            他人の言動、他人事について、自分の価値観で評価・判断することが度々生じるかと思います。SNSの炎上やメディアのバッシングもその一例です。

            私はズバリ言います。これらは『ほぼ100%』無視すべきです。他人はもちろん、自分自身にとっても何も利益になりません。無駄でしかありません。
            SNSの炎上に付き合っていては、自分の時間を無駄に浪費しますし、気分が病むがもしれません。
            また、メディアのバッシング記事にお金を払うって、バカバカしくありませんか?

            唯一、無視しなくて注意すべきこともあります。それは自分・他人の言動が客観的・第3者視点で間違っているケースです。メディアの報道においてよく『客観的』『第3者視点』という言葉を耳にしますが、実際はメディアの視点でしか物事を捉えていません。複数のメディアの報道を横並びで比較すると一目瞭然です。

            それよりも自分を大切にすること、自分の言動に気を配ることの方が重要だと思います。とにかく明るい社会、幸せな世の中が続くことを祈っております。

            皆さま、良いお年をお迎えください。 
            それって、他人事じゃない?
            それって、他人事じゃない?
            最近の活動報告
            2023/09/08
            前回の投稿より時間が空きましたが、今日は近況報告が中心となります。

            先月8月より弊社を取り巻く状況が大きく変わりまして、

            ・9月22日出版予定の書籍の校正作業
            ・大手証券会社における株取引システムの導入支援(PMO)
            ・公益財団法人に勤務されている社員様への研修企画
            ・個人のお客様のコンサルティング

            とお客様からの支援案件を沢山いただいております。
            複数業界より引き合いを頂いておりまして、弊社として身の引き締まる思いです。

            引き続き、社会に貢献できるよう努めてまいります。
            何卒よろしくお願いいたします。 
            最近の活動報告
            最近の活動報告
            ビックモーター、ジャニーズ事務所の不祥事について
            2023/08/31
            今日は最近世間を賑わせている中古車販売大手『ビックモーター』ならびに大手芸能事務所『ジャニーズ事務所』の不祥事について、お話しします。

            両社の数々の不祥事について、既にメディアで報道されているので、私から改めてお話しする必要はないと思います。

            本件に関して、弊社ブログにて解説することを控えていました。そして、今後も解説はしないつもりです。

            両社は法律違反、コンプライアンス遵守違反を行っているどころか、反省の色が全く見えない、口先だけで言っているのみの対応と捉えかねません。

            弊社の事業は、会社運営や職場運営、プロジェクトマネジメントを法令遵守の下で行っているお客様に対して、見落としや不備があったケースや、適切な運営ができないケースに対してサポート・支援活動を行っております。
            その中で、着眼点となる情報・ノウハウに関して、機密部分を取り除いたうえで『お知らせ』欄に掲載しています。

            ビックモーターやジャニーズ事務所のケースでは、法令遵守がなされておらず、組織的、恣意的に不正行為を行われていました。これらのケースは弊社が取り組んでいる生産性向上、業務改善、高効率化のノウハウには一切ならないのです。

            したがって弊社として取り上げるメリットが感じられないことから、ブログへの掲載は行っていませんし、今後も行いません。

            弊社は真面目にコツコツ働くお客様を支援します。   
            ビックモーター、ジャニーズ事務所の不祥事について
            ビックモーター、ジャニーズ事務所の不祥事について
            『X』は『Twitter』とは別モノです!!
            2023/08/23
            一昨日に引き続き、SNSサービス『X』について、書かせていただきます。

            イーロン・マスク氏が旧Twitter社のCEO(現CTO)に就かれて以来、Twitterを取り巻く環境、サービスが一変したのはメディア等でご存じのこととお察しします。

            今日は、現在運用されているSNS『X』はもはや『Twitter』ではない、ということをお話しします。

            もともとFacebookやInstagram、Line、TikTokなどのSNS(Social Network Service)はネット上における対人コミュニケーションや情報共有を目的として開発されてものです。Twitterもその例に洩れません。ユーザーが利用料を払うことは基本的に不要(一部の機能・サービスを使用する際は除く)であることが普及の大きな要因となりました。
            一方で各SNSの展開企業は、大部分を広告収入によって収益を上げ、企業を運営しておりました。他には民放テレビの地上波やラジオがそれにあたるでしょう。

            現在、大多数の人々にとって、「誰もが対等に対人コミュニケーションや情報共有を行う」のがSNSの役割であり使命であると認識されているのではないか、と私は考えます。少なくとも99%以上の日本国民にとっては。

            しかし、イーロン・マスク氏や一部の経営者、IT識者の考えは全く異なるものと私は考えます。SNSは商品であり、ビジネスの一部でしか捉えていないと推察します。そもそもサービスと謳っている限り、彼らの考えは正当化できるでしょう。

            広告収入による収益性は実はあまり高くありません。   

            掲載元:JNEWSビジネスニュースよりhttps://www.jnews.com/business/digest/2000/02/02.html 

            その一方で大多数の企業・法人はSNSを『タダで利用』し、SNSへの投稿により宣伝し、収益確保に努めている、これが実態なのです。これでは収益が上がるわけがありません。

            さらに皆さま、この実態に違和感を感じませんか? 大げさに言うと、他企業の商品を『無断利用』している、SNS提供者は他企業に『利益供与』している、というふうに聞こえませんか? いわばコンプライアンス違反であり、犯罪を犯しているということです。

            だから、マスク氏は『Twitter』の名前を『X』に変え、SNSの在り方を盾に大胆なコストカットや機能制限を行っているのです。企業の存続はユーザーのニーズに応えるために必須条件ですし、マスク氏の一連の言動は企業存続には必要なことです。論理として全く間違っていません。

            マスク氏の言動は理解できます。しかし、私はマスク氏の考え、言動には一切賛同しません。
            すべての人に対して、
            「平等にコミュニケーションの機会を提供される」
            「情報共有の機会を確保される」
            ことは、全人類の権利であり、何人もそれを阻害してはなりません。

            マスク氏は大きな過ちを犯しています。 
            『X』は『Twitter』とは別モノです!!
            『X』は『Twitter』とは別モノです!!
            SNSの『ブロック機能』廃止?!
            2023/08/21
            残暑が続いております。くれぐれも体調にはご留意ください。

            さて先日、米国『X』(旧Twitter)社のCTO、イーロン・マスク氏が当社のSNSサービスの「ブロック機能を廃止する(したい)」旨の投稿をされました。

            多くの方が驚かれ、多くの反響がありました。私もその中の一人です。
            実はSNSのブロック機能に関しては、近日出版予定の電子書籍に記載しておりまして…

            メディアの報道では、賛成・反対双方の意見が寄せられていますが(やや反対が優勢か?)、私の意見は『賛成』の立場です。

            そもそも、SNSのブロック機能は外部からの『執拗な嫌がらせ=ドリームキラー』に対する対策として、各SNSサービスを提供している企業にて組み込まれているものです。

            しかし、この機能はシステム工学の観点で申し上げると、マスク氏が発現されている通り全く『無意味』なのです。

            SNSの投稿はセキュリティ設定を施さない限り、利用者全員に『公開』されています。仮にブロック機能で対象者を直接ブロックしたとしても、対象者の『嫌がらせ』は他の利用者を通じて、他のメディアを通じて、間接的に入ってくるのです。短期的に効果があっても、長期的視点で言えば全く機能を果たしていないのです。短期的な効果を狙うのであれば、『ミュート』で必要十分と考えます。

            一方でマスク氏は、DM(ダイレクトメッセージ)に関しては「ブロック機能を残す」と発言されています。これは、当事者以外は『嫌がらせ』の情報は秘匿であり、第三者は被害者の保護ができないことから、ブロック以外に加害者との関係を断つ方法がないのが理由です。

            以上が私の見解ですが、重要なのは『ドリームキラー』に対して、最も効果のある防衛手段を選択することが我々にとって重要なのです。

            あくまでも冷静に。。。   
            SNSの『ブロック機能』廃止?!
            SNSの『ブロック機能』廃止?!
            弊社起業3年目を振り返って
            2023/08/09
            2つの台風が近づいております。皆様におかれましては身の回りの安全の確保に努めてください。

            さて、弊社は2023年8月20日に起業3年を迎えます。
            振り返るといろいろと手探りしながらの3年間でした。

            2020年 ⇒ 前職(自動車OEM)から独立。起業年は自動車の技術標準に関わる会議体に参加、公開講演にて講師として登壇。

            2021年 ⇒ セミナーを中心とした事業展開を行ったが、振るわず。メディアへの露出を増やしたが、収益に結びつかず。

            2022年 ⇒ 弊社の知名度・実績が乏しいため、弊社への信頼・信用が全く薄いと判断。実績を増やすべく派遣会社を活用して、派遣先企業での技術支援を始める。その後、群馬県の国立大学より産学官連携研究員として招致を受け、地域の企業との共同研究および学生の指導を行う。

            2023年 ⇒ 両親が体調を崩した影響により、介助を優先すべく、国立大学を退職。その後、大手システム企業にてプロジェクトマネージャーとしての業務を行う。

            今振り返ってみると、自動車業界で実績があっても、他の業界ではただの見知らぬ人にすぎないです。お客様からの信頼を獲得するには、こちらからアプローチし、我々のサービスとお客様のニーズが合致するか、見極め続けるしかないのです。

            さて、起業4年目となる弊社ですが、既に2つの法人様よりオファーを頂いております。
            1)一般財団法人様における若手および中堅社員の研修講師
            2)大手証券会社様におけるシステム改修プロジェクトのマネジメント業務

            前者は弊社として『初めて』の受託業務、後者は派遣形態の業務ではあるものの、派遣先会社様(大手電機メーカー)より『個別』オファーを頂きました。

            また、8月末(予定)には弊社『初』の書籍出版が決まりました。 

            少しずつではありますが、弊社の実績が認知され、お客様に喜ばれるサービスが提供出来ることを大変嬉しく思っております。

            また、顧客先でのサービス実績を客観的に分析し、弊社が目指す『生産性向上』に繋がる働き方とは何かを探求し続け、多くのお客様に浸透できればさらに嬉しく思います。

            今後ともおおた開発効率化プロジェクトをよろしくお願いいたします。
            弊社起業3年目を振り返って
            弊社起業3年目を振り返って
            弊社『初』の書籍の原稿が出来上がりました!!
            2023/07/31
            弊社『初』の書籍の原稿(案)が出来上がりました。

            詳しいことは出版前なのでお話しできませんが、『誰でもわかるプログラミング思考』をテーマとしたもので、ゴマブックス(株)より電子書籍として出版される予定です。Amazonでも販売される予定です。

            概要として、コンピュータのソフトウェア開発やプログラミングの基本的な考え方をベースに仕事、プライベート、日常生活の現場において、皆さんが豊かな生活を送ることができるための工夫を一冊の本に纏めました。

            本書では学校現場でのプログラミング教育の必修化、昨今問題となっているSNS炎上の話題、某中古車販売会社にて横行していたとみられる各種ハラスメントの話題にも触れています。

            また、私が『プログラミング思考』に着目するようになった経緯や、仕事の現場、教育の現場でどのように『プログラミング思考』を適用しているのか、について書きました。

            多くの皆さまに役立つ情報が詰まっていると思います。発行は2023年8月末を予定しております。改めて掲載いたします。  
            弊社『初』の書籍の原稿が出来上がりました!!
            弊社『初』の書籍の原稿が出来上がりました!!
            今日は自動車関連の仕事とPM案件の相談です。
            2023/07/26
            今月は自動車関連の仕事を行いつつ、新規顧客を獲得するための営業活動を行っております。

            午前中は前日に引き続き、自動車機能安全に関する仕事。国際標準化の活動も併せて行っています。私は今年47歳。培ったノウハウを若手社員に還元していくべく活動しております。

            午後は営業活動。PM(プロジェクトマネージメント)関連で2件お問い合わせがあり、本日は1件打ち合わせがあります。顧客先、自社ともにいい成果が出せるか、精査してまいります。 
            今日は自動車関連の仕事とPM案件の相談です。
            今日は自動車関連の仕事とPM案件の相談です。
            今日は自動車関連の仕事漬けです💦
            2023/07/25
            今日も暑い日が続いております。また新型コロナやインフルエンザの感染も増えております。くれぐれもお体にはお気を付けください。

            今日は一日、自動車関連の仕事を行っております。

            AMは自動車機能安全関連の打ち合わせ。MBSE視点における効率化検討を自動車OEM・サプライヤ行っております。

            PMは自動車の研究機関からご依頼頂いている仕事。取引先の若手・中堅社員を対象とした研修カリキュラムの検討を行っております。

            自動車OEMを離れ、別の立場から自動車業界を盛り上げていきたいと思います。  
            今日は自動車関連の仕事漬けです💦
            今日は自動車関連の仕事漬けです💦
            『不満』について
            2023/07/20
            今日も暑い日が続いております。熱中症には十分注意なさってください。
            前回予告した通り、仕事の『不満』についてお話ししたいと思います。

            現在、SNSを通じてアンケートを行っております。

            ↓リンク先(弊社公式Twitter)
            https://twitter.com/otadeveffproj/status/1681524341861924866

            どしどし投票いただければと思います。

            本日11時30分現在、『満足』が2票という状況です。もっと多くの皆さまに投票頂きたいところです。

            さて、人の『満足』『不満』の線引きについて、実は人によってその『モノサシ』が違うのです。これは今までも弊社HP等でお伝えしてきました。

            ダイレクトに言うと、人が『満足』するケースは1割にも満たないのです。9割以上が『不満』を感じているのです。物事が自身の価値観に合っていれば『満足』ですし、合っていなければ『不満』、単純明快なのです。

            その上で、『満足』と回答されている方の殆どは、『不満』事象をどこまで許容しているか考慮していたり、『不満』な事象を回避(結果的にを含む)していたり、どちらかだと考えます。

            『満足』『不満』の議論はまだまだ沢山できるのですが、まずは皆さまのご意見をお聞かせいただければ幸いです。

            後日、企業の『成長』と『不満』との因果関係について、お話したいと思います。 
             
            『不満』について
            『不満』について
            貴方は今の仕事に満足していますか?
            2023/07/18
            ここ数日、非常に暑い日が続いております。皆さまも熱中症には十分にお気を付けくださいませ。

            今日は皆さまに問いたいと思います。

            『貴方は今の仕事に満足していますか?』

            後ほど、SNSでも問いかけますが、『満足』『不満』色々なご意見があるかと思います。

            ちなみに私の場合は『満足』『不満』両方です。
            玉虫色の回答ですが、実際そうなんです。

            弊社の仕事は弊社『主導』で行っている仕事と、弊社『主導』で行っていない仕事があり、
            弊社『主導』で行っている仕事(委託・準委任などの受託案件) ⇒『満足』
            弊社『主導』で行っていない仕事(派遣・アルバイト) ⇒『不満』
            ほぼ上記に層別できます。

            何故か?

            目に見えて分かるのは、『収益性』です。
            弊社『主導』の仕事による収入(売上)は、現状の弊社の存続を『維持』するために必要な『運転資金』と、将来も継続してお客様にサービスを提供できるようにする、弊社が成長するための『投資』が含まれます。
            一方、弊社『主導』でない仕事による収入には、『運転資金』のみで将来の『投資』が含まれておりません。

            もう一つは、仕事の『内容』の違いです。
            派遣やアルバイトでは、派遣先やアルバイト先が依頼した仕事・作業をこなすだけです。乱暴な言い方をすると、『与えられた課題を解決する』だけなのです。
            一方、委託・準委任といった受託案件では、依頼元企業において漠然とした困りごとがあるものの『課題形成』まで至っていないケースが多く、弊社として『課題形成⇒解決』までサポートを行っています。弊社の『強み』を十二分に発揮できるのです。

            お客様と弊社のWin-Winの関係をどれだけ強く築けるか、に違いがあるのです。
            弊社主導の方が、Win-Winの関係を強く築けるという論理です。

            次回は仕事に対する『不満』について、詳しく解説していきます。     
            貴方は今の仕事に満足していますか?
            貴方は今の仕事に満足していますか?
            自動車OTA導入業務を終えて⑤
            2023/07/10
            前日からの続きになります(今日が最終回です)。

            前回まではソフトウェア開発にフォーカスしてまいりましたが、今日はマネージメントについてお話します。

            まず、マネージメント(マネージャー)の4大ミッションは
            1.目標を達成する
            2.業務を改善する
            3.組織・職場を活性化する
            4.人財(人材)を育成する
            です。マネージメントされている方ならお分かりですね。
            その中で最も重要なのは「1.目標を達成する」なのも当然ですね。目標を達成すべく、業務を改善し、組織を活性化し、人財を育成するのです。

            さて、今回のOTA導入支援業務に関して4大ミッションを当てはめると
            1.目標を達成する ⇒自動車OEMにOTAソリューションを導入し、OEM単独で運用できるようにする。
            2.業務を改善する ⇒業務量が多い中、導入スピードを加速する。開発者の負担を軽減する。
            3.組織・職場を活性化する ⇒業務のインプット/アウトプットを多く出し続ける。
            4.人財を育成する ⇒OTA開発技術者およびマネージメント人財を育成する
            このような感じになります。

            上記ミッションを達成するために、本OTA導入プロジェクトでは『アジャイル』という手法が採られています。アジャイルを採用した場合、プロジェクト内で飛び交う情報量は非常に膨大になります。マンパワーだけではこれらの情報を扱うのは無謀です。なので、開発目的に合わせたツールの選択を行いながら導入支援を進めております。

            実際にマネージメントはどういうことを行っているのでしょうか?
            一つ目は、インプット、アウトプットの明確化です。これがないと、開発担当者は作業が出来ません。
            二つ目は、担当者間、組織間のインプット/アウトプットのやり取りを円滑にする、すなわち交通整理をすることです。
            特にアジャイルの手法では、『スピード』が重視されます。今回の案件では交通整理が最も重要となってくるわけです。

            交通整理のやり方には様々なアプローチがあります。ボリュームが多いので今回は割愛しますが、プロジェクトについて、私はしばしば『人』を例に挙げます。
            ・プロジェクト ⇒人そのもの
            ・身体の部位 ⇒組織
            ・情報伝達 ⇒血管
            このような感じです。人体に血液が流れ続けないと、人は生きていけませんし、プロジェクトは成立しません。上手くできていますね。
            マネージメントは人と同じように、各部位、血液循環が正常に機能しているかを監視、交通整理することが役目となります。

            最後に、弊社が過去にコンサルティングを行ったときにまとめた資料を添付します。   
            自動車OTA導入業務を終えて⑤
            自動車OTA導入業務を終えて⑤
            自動車OTA導入業務を終えて④
            2023/07/07
            前回はソフトウェア開発とプログラミングは別物である、という話をしました。

            ソフトウェア開発とプログラミングの大きな違いは、プログラミングが与えられた指示(要件定義・仕様書)に対して、コンピュータが動作するようにコーディングする、簡単に言えば「言われたことをやる」だけにすぎないのに対し、ソフトウェア開発はユーザーの要求に対してシステム・ソフトウェアとして達成すべき課題と目標を策定し、解決策を導き出す、いわゆる「課題形成を行う」点で大きな違いがあります。

            かつての日本の教育制度は「与えられた問いに対して、質問者の期待通りに回答する」ことに注力されていました。もちろん、この方針は間違いではありませんし、これにより多くの技術者が生まれてきた事実があります。特に品質領域に関しては世界トップレベルといえるでしょう。
            一方で、「課題形成」に着目すると、現在は改善方向にありますが、高年齢層ではその教育を十分に受けていないのが現状です。大学もしくは社会人にはいってから課題形成を学ぶようになったのではないでしょうか。その為、新規アイテム、新規技術の発明に関しては、他国(先進国、新興国など)に大きく劣っています。

            ソフトウェア開発では「課題形成」がキーワードとなっていますので、「課題形成」とプログラミングを含めたソフトウェア開発に必要な技術を持ち合わせた人材が不足しているのが実情ではないでしょうか。

            もう一つ。プログラミングについてお話すると、プログラミング言語にはC言語、C++、JAVAを始め、多くの言語が存在しますが、基本的には各言語で規定されている『文法』さえ守られていれば、コンパイラ(翻訳機)によって生成されたアプリケーションは動作いたします。
            研究の分野では、開発環境やユースケースなどの条件が限定されているので、ある程度動作すれば、研究に支障をきたすことはありません。
            しかし、商品開発では、ユースケース、開発環境などの前提条件が厳しくなっています。そのような状況下でもユーザーの期待通り(高品質)にアプリケーションを動作させる必要があります。
            私が十数年前に実際にプログラミングを行っていたときと現在では、支援ツールやプログラミングガイドラインが整理されており、幾分開発環境が整ってきていると感じています。しかし、プログラミングの品質に対する教育に関して、大学時代までは一切行われておらず、社会人になってから初めて意識するようになりました。しかも独学に近いです。
            そうです、日本ではプログラミング品質に対するバックボーンが小さいのです。そのため、品質が不安定なソースコードがあったり、ソースコード解読が遅れたり、セキュリティ脆弱性の高いソースコードがあったり、と見るにも無残な状況なのです。

            今回の契約においても、少しだけソースコードを拝見しましたが、品質が劣悪で本当にこれで商品化していいのか、心配に思いました。

            プログラミング品質に関わる事例を2点ほど画像として掲載します。ご参考になれば幸いです。

            次回はマネージメントについてお話します。     
            自動車OTA導入業務を終えて④
            自動車OTA導入業務を終えて④
            自動車OTA導入業務を終えて③
            2023/07/06
            今日も前日の続きになります。

            前日は
            ・ソフトウェアの開発は量・質ともに非常に膨大、泥臭い、人海戦術的な作業が多い
            ・上記状況の中、早期の(OTA)プロジェクト達成をするために、プロジェクトマネージメントの存在が必須
            という話をいたしました。

            今日はソフトウェア開発とプログラミングの違いについてお話します。

            さて、ソフトウェア開発というと、『ソフトウェア開発=プログラミング』を想像されるかたが多いかと思いますが、それは大きな間違いです。

            そもそも「システム開発はその機能(ふるまい)によってユーザーの要求を満足させる」ことが目的であります。
            ユーザーの要求に対する解決策は
            Step1: 機能レベルで検討(機能要求/仕様)
            Step2: 抽出した必要機能を実現するための技術を明確化(技術要求/仕様)
            Step3: 明確化した技術をハードウェア/ソフトウェアレベルに層別(インターフェース要求/仕様)
            Step4: ハードウェアおよびソフトウェアそれぞれの技術要求を明確化(ハードウェアおよびソフトウェア要求/仕様)
            Step5: ハードウェアおよびソフトウェアを実装
            Step6: ハードウェア、ソフトウェアレベルでのテスト
            Step7: ハードウェアにソフトウェアをインストールしての動作テスト
            Step8: システム全体としての機能テスト
            Step9: システムがユーザーの要求を満足しているかの妥当性確認
            上記手順で行われます。

            ソフトウェアを含め開発は、
            ・ユーザーの要求と現状の乖離(問題)を明確化する
            ・明確化した問題に対して、解決すべき課題とユーザー要求を満足するための目標を設定する
            ・設定した課題・目標に対して、解決策を明確化する
            ・明確化した解決策を実行(実装)する
            ・実行した解決策が有効に機能しているか検証する
            ・製品として提供する
            という一連の流れを伴っているのに対し、プログラミングは「明確化した解決策を実行(実装)する」のがメインの作業になり、考え方の視点が違う話になります。

            なので、ソフトウェア開発は上記のことを常に意識しながら作業を行わなければならないのですが、今の日本のソフトウェア開発を取り巻く環境は残念ながら他国に比べ劣っているのが現状です。

            次回はソフトウェア開発の現状についてお話します。 
            自動車OTA導入業務を終えて③
            自動車OTA導入業務を終えて③
            自動車OTA導入業務を終えて②
            2023/07/04
            昨日のブログ投稿からの続きになります。

            昨日はOTA開発および導入業務の概要についてお話しました。
            ブログを読んでいただいた皆さまは非常に大規模なプロジェクトであることをご理解いただけたかと思います。

            今日は仕事・働き方にフォーカスしてお話しいたします。

            今回引き受けた業務は『ソフトウェア開発および導入』の部類に入ります。『ハードウェア』は含まれておりません。ハードウェア=OTAソリューションをインストールするサーバー用コンピュータは各自動車OEM、サプライヤにて準備して頂くこととしております。

            というわけで、今日お話しするのは『ソフトウェア開発・導入』の仕事について、ということになります。

            ソフトウェア開発というと何を連想されるでしょうか?
            ・コンピュータに詳しい
            ・デジタルに強い
            ・時代の最先端
            ・自身の手に負えない仕事
            ・イメージできない
            凡そ、このようなことをイメージされるのではないでしょうか? 

            あながち間違いではありませんが、ソフトウェア開発の仕事は大多数の皆さまが想像されるより遥かに『泥臭い』『人海戦術』『面倒くさい』のです。

            まず、自動車へのOTA導入の背景をおさらいしますと、
            ・ユーザーの自動車に対する価値観が多様化し、多種多様なサービスが求められるようになった
            ・上記を実現すべく、自動車の電装化が一気に進み、搭載されるECUも増大した
            ・多くの機能を織り込むべく、ソフトウェアが複雑化した
            ・機能実現と引き換えに、ソフトウェア品質の不具合が増えた
            ・防犯においては、サイバー犯罪が増加し、盗難のみならず個人情報の漏洩などの問題が顕在化した
            ・品質不具合、サイバーセキュリティ対応すべく、ディーラーでのソフトウェアアップデートの機会が急増した
            ・上記情勢を鑑み、国際法規としてサイバーセキュリティおよび車載ソフトウェアアップデートに関する法整備が進み、数年後までに全OEM が法規対応するよう、求められた。
            であります。要するにOTA導入は緊急の対応課題であるわけです。

            各自動車OEMへのOTA導入を迅速に進めるべく、OTA開発は『アジャイル』という開発手法が採られております。
            アジャイルにつきましては、書籍やWebサイトで紹介されているので、詳細は割愛しますが、簡単に言いますと、OTAを早く機能・動作させることを最優先に体系化された開発手法となります。言い換えると『実効性』にフォーカスした開発手法ということになります。
            一方で、アジャイルはドキュメントやエビデンスといった証愚類の作成が後回しになる傾向もあり、品質・安全の観点において懸念が生じます。また、アジャイルの導入により、開発担当者の作業負荷が増える傾向にあり、メンタル等の心身上の弊害が発生します。

            『実効性』というアジャイルの長所を生かし、品質・安全、心身の負担といった懸念を払拭すべく、プロジェクトマネージメントの業務が必要となるのです。

            私はこのプロジェクトマネージメントの業務を担当し、開発担当者の要求や課題解決に努めてまいりました。

            次回は今日の話をさらに深掘りしてまいります。    
            自動車OTA導入業務を終えて②
            自動車OTA導入業務を終えて②
            自動車OTA導入業務を終えて①
            2023/07/03
            先日、大手ソフトウェア開発会社との契約が満了し、自動車OTAの導入プロジェクトから外れました。

            OTAとはOver the Airの略で、スマホ・WiFiなどの無線を利用したソフトウェアアップデート技術およびサービスのことを言います。

            現在の自動車には数十から百以上の数のECU(Electric Control Unit:車載制御ユニット、車載コンピュータ)が搭載されております。従来は販売店(ディーラなど)にて有線でソフトウェアをアップデートしていましたが、OTAを使用することにより、販売店に行かずに新たな機能・サービスを手に入れることが出来るほか、ソフトウェアの不具合が理由によるリコールや品質問題が発生した時に、短期間で対策ソフトを充てることができ、ユーザー、販売店の担当者の負担を大きく軽減できることが期待されます。

            本プロジェクトは、某大手OEMによって開発されたOTAソリューションの基本機能について、他のOEMでも同様に使用することから、OEM間の『競争領域』ではなくて、『協調領域』として、他OEMは開発元のOEMにライセンス費用、OTA導入を支援する企業に対して支援費用を払うことで、規定の範囲内で自由にソリューションを使用できるというものです。

            弊社は本プロジェクトに対して、OTA導入支援の立場として、OTAを導入するOEMに対して技術支援を主導してまいりました。
            具体的には
            ・OEM向けのOTAソリューションの構築
            ・OEMおよびサプライヤが提供するECUソフトウェアの配信サーバーとOTAソリューションとの接続支援
            ・OTAソリューションとOEMにて生産されている車両との接続支援
            ・ECUソフトウェア配信におけるセキュリティ確保支援
            ・OTAを用いたECUソフトウェア配信における業務プロセス構築支援
            と多岐にわたります。
            本プロジェクトに関わる登場人物も、
            ・OTAソリューション開発元OEM
            ・OTAソリューションの提供を受ける他OEM
            ・OTAソリューション開発を行う部品サプライヤ、ソフトウェアベンダ
            ・他OEMの車両に搭載されるECUのサプライヤ
            ・OTAの導入を支援する企業
            と複数企業、複数業種になります。弊社は『OTAの導入を支援する企業』の一員として、他のステークホルダのマネージメントを行ってまいりました。

            ここまででも、かなり腹いっぱいになる話になりますので、次回は『働き方』視点でもう少し詳しくお話しいたします。

            なお、技術的視点につきましては、秘密事項に関わるため触れることが出来ませんので、ご容赦ください。 
            自動車OTA導入業務を終えて①
            自動車OTA導入業務を終えて①
            楽器指導とハラスメント
            2023/04/05
            今日は私の趣味でもある楽器演奏の話をしたいと思います。
            とはいっても、楽しい話題ではなくて、最近問題となっているお話です。

            まずは、下記、産経新聞の記事をご覧ください。

            独自〉女子生徒の楽器くわえ指導 大阪市立中の男性職員、校長「重い問題と認識せず」

            私自身、約30年前になりますが、高校よりクラリネットを始め、先生に指導いただく際には私の楽器を演奏して見本を見て頂いたり、「リード」という楽器の音色や音量に大きく影響する葦の振動板の選び方が間違っていないか、確認頂いていたりしました。

            もちろん当時はハラスメントやら感染症やら気にすることは全くありませんでした。

            ただ、価値観が多様化している現在はどうでしょう? 『場合によっては』ハラスメントと捉えられたり、感染症の不安もあったりするかもしれません。

            楽器演奏は、演奏の良し悪しは人間の五感に大きく左右されやすい大変繊細なものです。当然ながら楽器指導に関して、理論・数値などでは表現しずらい部分も沢山存在します。

            じゃあ、他人の楽器を勝手に吹いていいのか?

            答えは『No.』です。

            価値観が多様化しているのに合わせ、楽器の指導方法も改善していくべきなのです。
            実際、生徒さんの楽器を吹かずに楽器指導するメソッドは確立されつつありますし(例えば「アレキサンダーテクニック」という手法など)、どうしても楽器のトラブル等で生徒さんの楽器を吹かなければならない場合は、消毒や水分を拭き取ったり、唄口(マウスピース)を取り替えたりすればいいのです。できることは沢山あります。もちろん、生徒さんの了解を取ったうえでの話です。

            生徒さんたちは、大人たちより人生経験が少ない分、それが些細なことであっても非常に敏感です。経験のある大人たちが生徒さんの気持ちを真摯に汲み取ってあげることが重要なのです。 
            楽器指導とハラスメント
            楽器指導とハラスメント
            弊社ブログについて
            2022/09/23
            日頃より弊社をご愛顧いただき、ありがとうございます。

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            『お客様第一』ってそもそも何?
            2024/03/19
            今日は『お客様第一』について考察したいと思います。

            様々な企業の現場において『お客様第一』という言葉を耳にしているかと思います。私自身も前職時代に『お客様第一』を強く言われましたし、今も強く意識しています。

            一方で、『お客様第一』を誤って使用するケースも見受けられます。
            例を二つあげます。

            一つ目は『お客様は神様』。お客様を大切にする姿勢は良いのですが、お客様も(客観的に)間違えることもありますし、お客様の言動がすべて『正しい』わけではありません。企業として出来ないことを無理やりやろうとする必要もございません。

            二つ目は『カスハラ』。カスタマーズハラスメントの略です。お客様は『お客様第一』を逆手にとって、企業等に対して強要する手口です。これは立派な犯罪行為です。

            では、『お客様第一』はどういう経緯で生まれたのでしょうか?
            私はこのように考えます。

            人もしくは企業等はそれぞれ様々な価値観を持っており、お客様は自身もしくは自社(以下、自身と略す)と異なる価値観を持っている。自身はお客様の価値観のすべてを知っているわけではない(左のスライド)。そのため、自身が(カネに限らず)何らかの利益を享受するためにはお客様の価値観・ニーズに対して『耳を傾け』、『可能な範囲において』価値観を共有することを最優先しなければならない。

            右のスライドに表す感じでしょうか。企業が顧客に対してサービスを提供する際に、ライフサイクルを通じて、企業⇔顧客間のコミュニケーションを継続する、そしてコミュニケーションを通じてお客様との信頼関係を構築すること、これが大事と考えます。

            4月より、新たなお客様からの業務依頼を受託しますが、『お客様第一』を正しく認識して、お客様&弊社が互いに利益を享受できるよう努めてまいります。 
            『お客様第一』ってそもそも何?
            『お客様第一』ってそもそも何?
            社会貢献について考える【エシカル・エンジニアリング】
            2024/03/11
            本日は2011年3月11日の東日本大震災からちょうど13年になります。
            当時の震災で被災された方々および本年元旦の能登半島地震にて被災された方々に深くお見舞い申し上げます。

            今日お話しするのは、企業の社会貢献についてです。
            大多数の企業(特に大企業を中心として)は企業理念として『社会貢献』もしくはそれに関連するキーワードを掲げております。現在、企業活動と社会貢献は切り離せない関係になっております。

            ところが昨今、過去の記事に掲載しましたが、自動車業界では『認証不正』や『下請け企業への減額強要』という事例が見られ、社会貢献に対する企業と世間とのギャップが見え隠れしている実態があります。

            では、本当の『社会貢献』とは一体何なのでしょう? 恐らく、多くの企業が考えている『社会貢献』は本当のそれではないのでないか、と推測しております。

            そこで、上記疑問を解くカギを得るべく、先月2月26日~2月27日の2日間、(公社)自動車技術会(略称:自技会)の公開イベントとして、『エシカル・エンジニア開発講座』という研修を受講してまいりました。

            『エシカル(ethical)』とは、『道徳的な、倫理的な』という意味の英語で、最近では人や社会、地域、環境に配慮した行動を指す言葉として用いられています。この言葉はコンプライアンス(法令遵守)だけでなく、人間の道徳、倫理的側面にも踏み込んでいることに着目しなければなりません。

            研修では、去る2019年大晦日のNHK紅白歌合戦において放映された『AI美空ひばり』を題材にグループ討議されました。参加者は大手自動車メーカー、大手サプライヤの管理職・リーダークラスが殆どでした。
            『AI美空ひばり』については、製作技術を担当したヤマハ株式会社のホームページに掲載されておりますので、そちらをご参照ください。→特設サイトはこちら

            『AI美空ひばり』に関して、前日(2023年9月)にNHKスペシャルにてプロジェクト概要や制作現場の様子について放映され、好評を得ていたのですが、大晦日に紅白歌合戦で歌唱が披露されたあと、大多数の識者、友人知人、一般視聴者などより賛否が分かれるという結果になりました。いわゆる制作者(NHK、プロデューサの秋元康氏)、技術(ヤマハ)の思惑と必ずしも一致しなかったと判断せざるを得ません。

            ここで、なぜ『AI美空ひばり』が一部(といってもかなりの規模)の視聴者に受け入れられることができなかったのか、これを客観的に分析して、同様のプロジェクトを成功させる(もしくは商品が喜ばれる)ようにするのか、を導き出すのが『エシカル・エンジニアリング』なのです。

            さて、社会貢献に話を戻しますが、企業の社会貢献と言ったときに『社会貢献』というワードに目が行きがちで、実は『企業の』『企業ができる』という部分が抜けた状態で解釈しがちなのです。これが大変重要なのです。
            自技会の研修においても、『社会貢献』というキーワードが飛び交っていたのですが、企業視点での会話になっているケースがよく見られました。

            例えば、クルマなどの商品にはライフサイクルがあります。商品企画から始まって、開発→生産→販売→購入→利用を通じて、最後に廃棄という過程を経るわけです。その過程で多くのステークホルダーが存在するのは言うまでもありませんね。

            今回は商品を製作する企業と、商品を利用する利用者に分けて考えましょう。

            企業は多くの利用者に商品を利用していただくために、統計調査等を通じて市場ニーズを推測します。それをもとに商品コンセプトを策定し、商品コンセプトに準じた商品を開発・生産します。企業の販売者は商品コンセプトを利用者に説明し、利用者は商品コンセプトが利用者の使用目的(本来のニーズ)に合致しているか判断し購入します。

            企業ができることは市場ニーズを推測することであって、本当のニーズとは異なります。また、商品を選択し使用するのは利用者であって、企業はそれを妨げることはできません。

            また、利用者が商品購入後、故障・異常等により、利用目的を果たせない場合もあります。その際には点検・修理等のアフタサービスも行う必要がございますし、商品が役目を終え廃棄する際には必要に応じて廃棄代行することもございます。

            人間の価値観が多様化している昨今、企業ができる『社会貢献』はごく一部でしかありません。それでも利用者の信頼をつかみ、少しでも社会への貢献を高めていくには、利用者を含むステークホルダーの意見に耳を傾け、企業が出来ること、出来ないことを包み隠さず説明することしかありません。

            今回は企業目線でお話ししましたが、後日利用者目線でも解説したいと思います。

            ※本記事の作成については、SDGsコンパス(株式会社IKUSA)HP記事を一部引用しました。→HPはこちら  
            社会貢献について考える【エシカル・エンジニアリング】
            社会貢献について考える【エシカル・エンジニアリング】
            ダイハツの不正案件に対する考察④
            2024/02/06
            ダイハツに引き続き、豊田自動織機でも認証不正事案が発生しました。
            この2社はトヨタ自動車の子会社もしくはグループ企業です。

            なぜ、このような事象が発生しているのでしょうか?

            実はこの問題はトヨタグループだけではありません。
            過去をさかのぼると、スバル(当時富士重工業)、日産、三菱・・・と複数の自動車OEMが 同様の原因で不正案件を抱えたのです。

            同様の原因とは?

            これはズバリ社長以下役員の配置にあります。他社から『出向』して社長以下役員になっているのです。これらの方々は出向先の会社・従業員の事情を把握しておりません。出向元での経験を元に経営を行っているのです。

            スバル(富士重工業)なら、日産・興銀
            日産なら、ルノー
            三菱なら、三菱財閥

            これは暗に、経営と現場の意思疎通ができていないということを表します。

            私は「会社の組織は、人間の血管・血液と同じ」と常々申し上げてまいりました。血液が体内を循環しなければ、人間は生きていけない、会社も『人、モノ、カネ、情報』といった資産が循環しなければ、会社は成立しない、という論理です。

            トヨタの社長は、トヨタの生え抜き
            現在の日産の社長は、日産の生え抜き
            ホンダの社長は、ホンダの生え抜き
            現在のスバルの社長は、スバルの生え抜き
            スズキの社長は、スズキの生え抜き

            どの会社も成功しております。そして、経営と現場の意思疎通が常に図られています。
            私がスバルに在籍時も、経営層(役員)や役員相当職の方々と会話を交わす機会が多々ありました。

            仮に会社組織のどこかでトラブルが発生しても、他部門等の支援を得られる仕組みが作られていたわけです。

            これだけがすべてではありませんが、個人・組織間のコミュニケーションのパイプを作っておくことがどれだけ重要か、ご理解いただけるものと思います。 
            ダイハツの不正案件に対する考察④
            ダイハツの不正案件に対する考察④
            ダイハツの不正案件に対する考察③
            2024/02/02
            前回の投稿から日が空いてしまいました。
            この間にも、グループ会社でも不正案件が発生するなど、あまり芳しくない状況です。

            将来のモビリティ社会を踏まえ、現在、各メーカー・サプライヤの自動車開発において、構造的な問題を抱えているのは事実であり、後日取り上げたいと思っております。

            今日お話しするのは、自動車の『安全』についてです。

            自動車の安全というと、『衝突安全』『走行安全』『予防安全』を思い出されるかと思いますが、今日お話しするのは『機能安全』です。

            『機能安全』というとピンとこない方もいらっしゃるかと思いますが、ひと言でいうと「車が故障してもユーザー・関係者の障害を防ぐことができる」ということになります。

            私は約10年前から自動車機能安全のアセッサーの資格を有しています。このアセッサーは国の資格ではなく、国際的な大手認証機関(仏SGS社)によって認定された資格になります。自動車メーカー在籍時代は、開発部門の機能安全リーダー・エキスパートを担当、現在も機能安全技術者として、関連会議体への参画、研修講師、講演への登壇をしております。

            さて、昨今の一連の不正案件について、ほぼ全てが『機能安全』に関わる事案になります。ユーザー・関係者といった人間の負傷だけでなく、排ガス・燃費等の環境保護も関わります。人の命や環境へ影響を及ぼすのはもちろん、多くの人々に不安を与える事象です。

            前回、安全な事象には安心してもらいたいし、危険な事象に対しては不安を感じてもらう、という話をしましたが、今回の不正に対するメディアの報道は余計な不安を煽っていて、事実を正確に伝えていない風潮が見られます。

            左下の図をご覧ください。人が負傷するまでのプロセスを記載しております。実はクルマが故障しても、環境条件・ユーザーの回避可能性・故障の程度・負傷の度合、この4点によって危険事象の重篤度が変わるのです。もちろん故障発生から負傷までのタイムラグもあります。

            何が言いたいかというと、メーカーの不正には厳しい目で見ていただくのはもちろんですが、もしお客様のクルマが不正の対象車であっても、慌てずに必要な(改修)手続きをとっていただきたいということです。現在のクルマは過去の車種を改良して開発されているのが殆どで、すぐに故障→事故に繋がる可能性はほとんどゼロです。

            もちろん、メーカーの行為は咎められるのが大前提ですが・・・   
            ダイハツの不正案件に対する考察③
            ダイハツの不正案件に対する考察③
            ダイハツの不正案件に対する考察②
            2024/01/12
            前回のダイハツ不正の投稿から日が経ってしまいました。
            といいますのは、1/2の羽田空港での航空機衝突事故を受けて、投稿の内容を再精査していたからです。

            余談はさておき、今日はユーザー視点で安全について考えてみたいと思います。

            私は元々自動車業界で働いており、特に『安全』に関する部分を専門領域として活動してまいりました。現在も社外ワーキングメンバー、研修講師、アセッサとして活動しております。

            まずは安全に関する4つのキーワードについて考えてみたいと思います。

            一つ目は『安全』。これは人に対して全く危害を与えていない、与える可能性のない状態のことです。いわゆる理想の状態です。
            二つ目は『危険』。『安全』の反対語になります。人に対して危害を与えている、与える可能性がある状態です。避けなくてはならない状態です。

            ここまでは誰もが理解できることかと思います。しかし、あと二つのキーワードが厄介になります。

            三つ目、『安心』。これは安全「だろう」という考え方です。「だろう」という言葉は憶測や推測を意味する言葉です。『安心』=『安全』ではありません。『危険』になる可能性もあるのです。
            四つ目、『不安』。『安心』の反対語になります。危険「かもしれない」という考え方です。「かもしれない」も憶測や推測を意味する言葉になります。もちろん『不安』=『危険』ではありません。

            これら4つのキーワードを正しく抑えてこの後の文章をご一読ください。

            世の中、すべてが『安全』であることは絶対にありません。『危険』が必ず潜んでいます。大事なのは『安全』である事象に対して『安心』できるよう、『危険』な事象に対して『不安』と感じるように人の思考を持っていかなければなりません。(左側のスライド参照)

            そして、『安全』ならば『安心』できる、『危険』ならば『不安』であるように認識できるようにするための手段が『品質』です。
            (高)『品質』とは「人の要求通りにコントロールできる」「人の要求通りにシステムが動作する」ことを意味します。
            人は自身の思い通りになると『安心』する思考を持っています。逆に自分の思い通りにならないときは『不安』ですよね。(右側のスライド)

            さて、ダイハツの話に戻ります。今回のダイハツの認証不正は法令で定められている『認証要件』=『安全要求』に対して『誤った』=『低品質の』応答(不正、改ざん)を行ったことになります。メーカーは『安全』な製品を開発してきたのに、認証試験でメーカー自らが『不安』を与える結果になったわけです。

            一方、メディアは大きく報じていますが、ユーザーは決して慌てる必要はありません。なぜなら今回の改ざんによってすぐ『危険』事象に繋がることがほぼ「100%ない」からです。その理由を後日説明いたします。
            ダイハツの不正案件に対する考察②
            ダイハツの不正案件に対する考察②
            ダイハツの不正案件に対する考察①
            2023/12/27
            前回に引き続き、ダイハツ工業の不正案件について解説します。
            まずは、ダイハツ工業(グループ)のスローガン・ビジョン(企業理念に相当するもの)をご覧いただきたいです。

            ダイハツ工業ホームページより
            https://www.daihatsu.com/jp/company/vision/slogan.html

            大変すばらしいスローガンになっていると思います。ダイハツ工業は軽自動車をはじめとするスモールカーの開発・製造に強みを持っており、これを生かすことは何ら間違いのないことです。

            しかし、企業方針、職場・個人目標、作業に落とし込んでいくうちに、ユーザーニーズとの乖離が生じているのではないかと思います。

            元々、軽自動車は『ヒト』や『モノ』を移動する手段に限定し、動力性能や付加装備、内外装の質を必要最小限に留めて開発されました。国として自動車は『凶器』という認識があり、『運転免許』制度や商品に『課税』を科していますが(現在は『運転免許』『課税』そのものにも社会的要求と大きく乖離がありますが…)、同時に自動車は国民の生活を営む上で必要な道具であることから、「付加機能を省く」前提で課税を抑えています。

            そうです、昔の軽自動車は一言でいうと『質素』な乗り物だったのです。

            今はどうでしょう? 『必要最小限』の装備と言いながら、走行安全、予防安全、衝突安全、居住空間の確保、…、登録車と同等の装備が備わっているのです。これを安価な価格、大量生産するわけですから、メーカー従業員の負担が増えるのは当たり前なのです。これが今の日本における自動車情勢なのです。

            しかし、社会情勢に対して、メーカーの方針が適合しているかといえば、恐らく適合していないでしょう。その結果が今回の不正の温床ではないかと思われるのです。

            さて、不正の温床はどこにあるか? メディアの報道では従業員に対する負荷を挙げられていますが、私はそれだけでは不足していると感じます。少なくとも会社全体の問題として、多角的視点で捉えるべきです。ダイハツグループはスモールカー製造・販売を中心としたビジネスを展開しているわけですから、会社の経営資産は他の登録車メーカーと比べると決して恵まれていないと推測します。限られた経営資源をどのように分配して会社を運営するには人の力が必要です。今こそ人の力を結集すべきと感じます。

            次回は、『車検制度』と自動車を使用する『ユーザー』に厳しいことを申し上げたいと思います。    
            ダイハツの不正案件に対する考察①
            ダイハツの不正案件に対する考察①
            先日のダイハツ工業の不正案件について
            2023/12/25
            今回は非常に残念なお話をしなければなりません。

            ニュース等でも取り上げられている通り、自動車メーカー『ダイハツ工業株式会社』が道路運送車両法および道路運送車両の保安基準(いわゆる『車検制度』)に定められた試験を未実施もしくはデータ改ざんを行っている事実が判明し、当該メーカーで生産される全ての車両が出荷停止になる事案が発生しました。

            我々自動車業界で働いている者にとって、大変憂しき事態と捉えております。

            さて、本件について各メディアで色々な情報が流されていますが、それぞれの文面を見ると、問題の本質に触れられておらず、お客様を始めステークホルダーの皆さまに不安のみを与えている印象を受けます。

            私からは、まず会社とはどういう組織体で、従業員がどういう方針の下で働いているかということをお話ししなければなりません。

            会社は最初にその『存在意義』を明らかにしなければなりません。この存在意義を表したものが『企業理念』です。『企業理念』がお客様を始めとするステークホルダーに認知・賛同していただかないと、会社そのものは成立しません。『企業理念』にはおのずと『社会貢献』もしくはそれに付随するキーワードが書かれております。

            第2に『企業理念』を満足し続けるために、『方針』や『目標』として具体化されます。これは従業員が『企業理念』に合致した適切なアウトプットを出すべく掲げられた指針となるもので、度々『ルール化』されます。自動車で言えば、『品質』、『環境』、『安全』といったものが挙げられるでしょう。先に挙げた『車検制度』も『安全』指針の一つに含まれるものです。これらは社会情勢や環境の変化を考慮して、随時見直されていくべきものです。今回の案件では会社内でどのような運用がなされていたか、精査する必要があります。

            第3として、策定された『方針』『目標』『ルール』に則って業務・作業を実行します。この工程では『方針』『目標』『ルール』を遵守することが必須となります。今回の案件では『車検制度』という『ルール』を遵守することを怠ったという重大な違反行為が存在しているのは明らかです。

            最後に、第2、第3のプロセスが正常に運用されていたか、第3者視点で『検証』する必要があります。今回の案件でも第3者機関による『報告書』が提出されていますが、この『検証』プロセスが会社内において常に機能している必要があります。今回の案件では『検証』プロセスが機能していなかったのは自明の事実です。

            以上、今回のダイハツ工業の案件について論点を整理しましたが、ここでお話ししたのは『当たり前』の議論であり、会社内にて『当たり前』のことがなぜ行われなかったのか、問題、問題解決のための課題、問題解決策を明らかにし、行動に落とし込むことが重要になります。特に今回の案件では、『経営資源』の不足が問題の発生要因に関わっていると推測されます。別のブログでそのメカニズムについて説明したいと思います。  
            先日のダイハツ工業の不正案件について
            先日のダイハツ工業の不正案件について
            莫大な『情報』が、業務を圧迫する
            2023/11/09
            今日も引き続き、なぜ「PM・PMOの仕事が忙しいのか?」についてお話しします。

            先日は「会議体の殺人的な多さ」について、お話ししました。
            簡単に述べると、
            ・日本の多くのIT企業、特に大企業では、PowerPointで資料を作成、スクリーンに投影
            ・資料は、絵・図のほか、単語メインの記述 → 単語間の繋がりが不明確
            ・資料を事前配布 → 会議出席者に様々な憶測を生む
            ・上記の結果、当日の会議で合意しても、後日になり当事者間で理解齟齬が発生
             →会議のやり直し
            このような事例が多くみられるというものでした。

            今日は、IT企業で働く社員が扱う「情報」の観点で解説します。

            昨今の企業における経営資産として従来の『人』『モノ』『カネ』に加え『情報』が重要視されています。この『情報』が膨大化して『人』の手で扱うのが無謀な状況にあることは周知のとおりです。
            この状況への対応策として、AI・データサイエンスなどのIT技術が活用されているのが、今の世の中の動向です。

            しかし、IT技術を扱う人材が少ない、もしくは、人材がいるかもしれないが、活用できていない、というのが実情ではないでしょうか。

            「技術はあるが、その技術を運用・マネジメントできない」、これがIT業界におけるマネジメント職PM・PMOに対して大きな負担となっているのでは、と推測します。

            あくまでも私がPM・PMOの実務を行ったうえでの推測です。実態をもう少し客観的に分析する必要があります。サンプルを集約してAIを用いて分析してみたいと思います。 
            莫大な『情報』が、業務を圧迫する
            莫大な『情報』が、業務を圧迫する
            Amazon社にみられる会議効率化の手法
            2023/11/02
            久々の更新になります。

            今日お話しするのは、なぜ「PM・PMOの仕事が忙しいのか?」についてです。

            私は自動車メーカ、大手商社(IT関連)、電機メーカ(IT関連)にてプロジェクトマネジメントの業務を行ってきました。

            PM・PMOの仕事は数年単位で変わるので、たくさんのプロジェクトを務めるわけではありません。しかし、3つの企業にてPM・PMOを務めて、一つの事実に気づきました。

            「会議が非常に多い」

            一日の業務のうち、約半分は会議と言っていいでしょう。もちろん、日によっては自身の仕事ができる時もあれば、一日会議漬けになることもあります。しかも一つの会議の参加者は20~30人と大多数なのです。

            会議の参加者はいろいろな理由があってのことだと思います。でも、効率悪くありませんか?

            ちなみに、自動車メーカでは、職場の中で参加する会議体の役割分担を行い、結果を10分程度の職場ミーティングの中で共有するようにして、効率化を図っていました。一方で他のメーカではそのようなことは一切ありませんでした。

            さて、なぜこのような会議体がたくさん行われるのでしょうか?そのヒントがWeb記事にありましたので、紹介します。いずれもAmazon社のものです。

            ★Power Interactive社 ホームページより
             https://www.powerweb.co.jp/blog/entry/2022/09/07/100000
            ★東洋経済オンライン ホームページより
             https://toyokeizai.net/articles/-/373229
            ★Forbes Japan ホームページより
             https://forbesjapan.com/articles/detail/38119
            ★日経ビジネス ホームページより
             https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00280/040900001/
            ★ダイヤモンド社オンライン ホームページより
             https://diamond.jp/articles/-/269006

            いずれの記事もAmazon社の会議ルールに関するものですが、共通して言及されているのは、
            ・資料はパワーポイントでなく、(Word)文章で作成されている
            ・資料は事前配布されず、当日その場で配布、黙読の時間が設けられている
            上記2点です。

            なぜ、IT業界の大手がある意味『古典的』な手法を用いているのか。
            実は、現在のパワーポイントを用いた会議形態では、情報の『見出し』しか提示されず、会議参加者によって様々な解釈や誤解を生んでしまうのです。
            また、スクリーンに投影する手法は、会議中に理解したつもりでも、時間が経過すると会議参加者の記憶がなくなるというリスクも生じるのです。

            メディアの記事でも、片言の単語だけが先行して、正確な情報が伝わらず、憶測だらけになっていますよね。企業のプロジェクトではこうしたことは絶対許されません。

            Amazon社は従業員に文章を書かせ、読み手に情報を正確に伝える、読み手は余計な情報を廃し、資料に書かれていることを正確に理解する、このことが徹底されているのです。結果として、会議の効率化につながっているというわけです。

            これだけでも会議体の時間・回数が減ると推測されます。
            次回は別の視点からお話しします。    
            Amazon社にみられる会議効率化の手法
            Amazon社にみられる会議効率化の手法
            PM・PMOは本来は会社にとって必要不可欠な役割です
            2023/10/19
            先日、IT企業におけるPM・PMO業務の問題について、外部HPを引用し説明させていただきました。

            以降、複数の視点で解説していきますが、今日はPM・PMOの役割・業務は必要であることを断っておきたいと思います。

            PMはProject Managerの略で、プロジェクトを管理・運営していく役割を担います。
            PMOはProject Management Officeの略で、PMの補佐が役割となります。

            まず、この2つの役割は会社の企業理念を達成すべく、必要な複数のプロジェクトを運営していくために、必須のポジションになります。

            私自身はもともと自動車メーカー出身のため、自動車開発を例に説明すると、
            自動車開発では、
            ・商品(車種)別プロジェクト
            ・要素技術・部品開発別プロジェクト
            ・部門別(設計・実験・生産・品質など)プロジェクト
            とスコープ別にプロジェクトが分かれており、それぞれにPM・PMOが存在します。

            スライドに示すように、これらのプロジェクトが縦横の相互関係が機能することにより、会社として成立するわけです。

            PM・PMOの存在意義が分かったところで、IT業界でなぜ問題が起きているのか、次回以降に解説していきます。
             
            PM・PMOは本来は会社にとって必要不可欠な役割です
            PM・PMOは本来は会社にとって必要不可欠な役割です
            現在、大手IT企業で実際に起こっていること
            2023/10/18
            気になる記事がありましたので、シェアさせて頂きます。

            ★BusinessJournal HPより引用
            https://biz-journal.jp/2023/10/post_360191.html?fbclid=IwAR2cSLT7rqGrylbu5DgZzDkarvmhoZw1IZZ8JFk-nw42FN59DdbSUeeS4vg

            記事を拝見する限り、PM・PMOといったプロジェクトマネジメントを担当されていた方の体験談が掲載されているようです。

            実は本件、富士通だけの話ではありません。IT系を扱う大企業であれば、ほとんどでPM・PMOの職があり、一種のビジネスモデルとなっております。担当される方は、経験を有したベテラン社員だけでなく、若手社員や請負や派遣社員も多くいらっしゃいます。

            現場ではリモート会議がほぼ毎日あり、進捗報告や企画チームからの情報キャッチアップを理由に30人前後またはそれ以上の出席者がいる状況です。

            PM・PMOを担当されている方は、会議により業務への拘束時間が多く、休暇を取得し難いし、体調不良や家庭の事情が発生しても、無理して勤務させられている実態もあります。

            私自身がPM・PMOとして数社で勤務していますが、経験談を交えて弊社ブログに後日掲載したいと思います。

            本件、極めて重大な問題と据えております。多角的な視点で問題点を明確にする必要があるため、数回に分けて取り上げたいと考えています。

            #システムエンジニア
            #プロジェクトマネジメント
            #プロジェクトマネジメントオフィス
            #pm
            #pmo
            #it企業
            #働き方
            現在、大手IT企業で実際に起こっていること
            現在、大手IT企業で実際に起こっていること
            誰もが意見を言える職場づくりを
            2023/08/30
            先日、私が書かせていただきました電子書籍の出版予告をInstagram、Facebookでさせていただいたところ、全国の皆様より想定以上の反響を賜りました。大変感謝申し上げます。
            現在、出版に向けた最終準備を行っておりますので、もうしばらくお待ちくださいませ。

            さて、本日は職場運営に関して、陥りやすい落とし穴についてお話しします。

            先日、このような相談をいただきました。

            〇相談者:
            某会社にお勤めの方で気分障害(精神障害)を抱え、その認定を受けているとのこと。
            〇相談内容:
            以前は部署の正規従業員より業務指示を受け、仕事を行っていた。数か月前より業務指示を部長が務めるようになったが、その際、ほかの従業員と席が隔離され、部長からの指示もほとんどなく、孤立状態になった。部長に相談したものの、聞く耳持たず。どうすればよいのか悩んでいる。

            本件について、問題点は2つあります。

            一つ目は、職場のコミュニケーション体系について。スライドで表現すると、相談者が孤立しているのが一目でわかります。職場、会社など組織運営は、人間の血液と同様、業務に必要な情報が常に流れている状態を維持することがマスト要件です。
            この場合、相談者の存在意義が失われ、相談者自身の業務実績の低下、メンタル悪化、会社としても固定費(人件費)の無駄な消費など、マイナス要素しかありません。

            二つ目は、障がい者保護の観点について。企業は障がい者への雇用に対して、合理的配慮を行うことが障害者雇用促進法にて義務付けられています。※

            (チャレンジラボ Webサイトより)
            https://persol-diverse.co.jp/lab/fundamental/recruit/recruit001/ 

            ※2021年5月、障害者雇用差別解消法が改正され、2024年5月以降、雇用以外における合理的配慮についても民間企業に義務付けられます。

            本件では、現状の相談者を取り巻く職場環境に関して、法律に違反している可能性が疑われます。企業は障がい者の保護に関して、自社の損益だけでなく、法的、社会的制裁を受ける可能性があることを認識する必要があります。

            ご自身の会社、職場運営が平等で風通しの良いものになっているか、今一度確認してみてください。  
            誰もが意見を言える職場づくりを
            誰もが意見を言える職場づくりを
            新幹線のダイヤ、過密すぎませんか? そして、あなたの行動も『過密』すぎませんか?
            2023/08/17
            お盆休みが明け、今日からお仕事の方が多いかと思います。
            一方、今年のお盆休みは2つの台風の影響を大きく受けました。
            今日はその中で新幹線の計画運休について、お話しします。

            メディアの報道でもご存じの通り、台風の影響により東海道・山陽新幹線のダイヤが大きく乱れ、運休や遅れが目立ちました。そのため、多くの旅客が足止めを食らったかと思います。

            以前であれば、少々の天候の悪化では通常運行させていたのですが、近年の『温暖化』に起因すると思われる豪雨対策として、運行会社であるJR東海などは安全確保のため、『計画運休』の措置をとっているのも、承知のことと思います。 

            ところが、特に旅行・帰省客を中心に駅へ駆けつけている風景がTVの画面に大きく映し出されました。

            この行動、旅行や帰省に限らず、仕事・出張においてもよく見られております。「天候が悪化するとなぜか会社に行く」。おかしくありませんか? 色々と資料を眺めていると、先進国では日本人に多いみたいなのです。

            旅行地や帰省地での予定、会社での仕事を心配される気持ちは理解できます。しかし、予定を優先したがために、人命が失われれば、予定も仕事もできません。冷静に考えれば人命最優先なのです。

            そして、新幹線のダイヤ。東海道新幹線開業当初は1時間に2~3本くらいだったかと記憶しています。現在は1時間当たり20本弱。3分に1本の超過密ダイヤです。これは都心の通勤電車とほとんど変わりありません。当然ながら、超過密ダイヤ、かつ、300km/h近くで走行しているわけで、開業当初に対し、事故のリスクが大幅に高まっているのは言うまでもありません。この状況下でJR東海は新幹線を安全運行しているわけです。

            しかし問題の本質は、「新幹線を超過密ダイヤで運行させている我々乗客にある」、ととらえています。

            3年前のコロナ禍において、テレワークが進む中、新幹線の運行本数は大きく減らされ、それでも十分な空席ができるぐらいの余裕がありました。
            今はどうでしょう。先日、東海道新幹線に乗りましたが、コロナ禍前と同様、各列車ともに空席が殆どない状況に戻っていました。そう、乗客の予定も『過密』になっているのではないでしょうか。

            安全の話をしましたが、安全以外にも環境面でも問題があります。

            新幹線の車両は現在使用されている車両のすべてが、初代新幹線『0系』の約1/3~1/2の電力消費量で走行しています。しかし、ダイヤは開業当初の約5倍~6倍。単純計算すると約2倍前後の電力消費量の悪化です。効率が悪くありませんか?

            コロナ禍を経験し、目的地までわざわざ足を運ばなくても生活が成り立っているのは、既に証明されています。もちろん、現地で予定をこなさねばならない事案もあるので、すべてテレワーク、オンラインにしなければいけないのではありません。事案をこなすために本当に現地まで足を運ばなければならないのか、今一度考えなおしてみてはいかがでしょうか?
            新幹線のダイヤ、過密すぎませんか? そして、あなたの行動も『過密』すぎませんか?
            新幹線のダイヤ、過密すぎませんか? そして、あなたの行動も『過密』すぎませんか?
            自動車のハンドルが切れない?!
            2023/08/03
            先日、Yahooを検索していたら、こんな記事を見かけました。

            テスラ車で「ハンドルが動かなくなった」との苦情相次ぐ 米当局が調査(2023年8月2日、Forbes Japan記事)

            一見すると恐ろしいですよね。

            実はハンドル(ステアリング)が動かないのではなくて、重いだけなのです。厳密にいうとドライバーが必要とする操舵力が大きいのです。自動車業界ではよく『重ステ』という言葉を使っています。
            さらにいうと、この『重ステ』、ドライバー本来自動車をステアリング機構を使って操舵するために必要な実際の操舵力なのです。なのでステアリング機構自体は機械的観点では『異常』ではないのです。
            では何故、ドライバーはステアリングを楽に切ることが出来るのでしょうか。理由はドライバーの操舵力を軽減するためのアシスト機構がついているためです。
            昔の自動車は車体重量が1トン未満のものが多く、操舵力を現在ほど必要としませんでした。そのため、先述のアシスト機構が不要だったのです。現在でも軽自動車、特に軽トラックなどではアシスト機構のつかないものも見られます。

            現在の多くの自動車は車両重量が大きくなり、多くの操舵力を必要とすることからアシスト機構がついております。これをパワーステアリングと呼んでいるのです。
            初期のパワーステアリングはエンジンの回転力を利用し、油圧によるアシスト機構がついていました。しかし、エンジンの力を頼るため、燃費の悪化が課題となっていました。

            そこで生まれたのが電動式のパワーステアリングです。加速度、舵角、操舵力など車両各部の様々なセンシングデータから車載ECU(コンピュータ)にて操舵アシスト量を演算し、モータを使って操舵をアシストするのです。
            ガソリン車では、単純に燃費改善の効果だけでしたが、一時的に停止するハイブリット車、エンジンを必要としない電気自動車、燃料電池車では電動式のパワーステアリングがないと、ドライバーの操舵をアシストすることが出来ません。要するに現代の自動車では必須の装備なのです。

            パワーステアリングに関しては、自動車の基本機能『走る、曲がる、止まる』に直結します。当然、ハードウェア・ソフトウェア関係なく異常が生じると、ドライバー、同乗者、車両周辺にいる人々に甚大な危害を及ぼす可能性があります。

            そのため、ステアリング機構のみならず、人命に関わる自動車装備に関して、国際組織『自動車基準調和世界フォーラム』(略称:WP29)の中で国際法規が制定されています。
            ステアリングなら『UN R12』、ブレーキなら『UN R13、UN R13-H』、自動運転なら『UN R157』、ソフトウェアアップデート(OTAなど)なら『UN R156』というような感じです。ちなみに『UN』は『United Union』の略で国連法規であることを意味します。

            各国の車両法規、日本でいえば道路車両運送法(車検制度)はWP29で制定された法規の下、地域に対応した規制がされているのです。

            当然ながらTeslaも例外ではありません。WP29法規に遵守することは必須であり、遵守できない場合は改善措置を行わなければなりません。

            しかし、Yahooの口コミを見ると(少数の輩ですが)、自動運転とかOTAを批判するようなコメントが目立ちます。記事の主旨とは明らかに異なりますし、誤った情報が錯乱する要因になります。

            新しい技術を正しく利用する、運用するためにルールを定めるのです。新しい技術の創出を否定しては絶対にあってはなりません。これだけは強く断言します。   
            自動車のハンドルが切れない?!
            自動車のハンドルが切れない?!
            『承認欲求』が生む問題② ~炎上~
            2023/08/01
            『承認欲求』がもたらす問題について、前回の『ハラスメント』に引き続き、今回はネットでの『炎上』についてお話します。

            WebやSNSなどの『炎上』はあらゆるところで発生しています。なかなか解決の糸口が見つからない問題となっています。

            この『炎上』の特徴は投稿者が『匿名』や『偽名』で投稿できることにあります。もちろん、『匿名』や『偽名』でなくても『露出』を狙った愉快犯や模倣犯といったものも存在します。

            実はこれらも『匿名』や『偽名』であることを良いことに『承認欲求』を『自由』に主張できると思い込んで行う行為なのです。詳細は前回までの解説でお話しているので割愛しますが、重要は投稿者が『自由』だと思いこんでいるということにあります。『自由』には必ず『責任』が伴います。その結果が『炎上』となるのです。

            一方、『炎上』に遭遇した人たちはどのように対応すれば良いでしょう。答えは簡単です。無視してやり過ごせばよいのです。『炎上』させる人は実はネットユーザーの一握りにしかすぎません。そういう輩のいうことを聞く必要はないのです。 

            参考事例
            【独自】木村花さんツイッターに「きもい」「死ねやくそが」投稿した男性を提訴…母・響子さん : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

            炎上に参加するネット民はわずか0.5%、その属性は? | 要約の達人 from flier | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp) 
            『承認欲求』が生む問題② ~炎上~
            『承認欲求』が生む問題② ~炎上~
            『承認欲求』が生む問題① ~ハラスメント~
            2023/08/01
            前回に引き続き『ハラスメント』、『炎上』に関してです。
            今回は『ハラスメント』について解説します。

            『ハラスメント』とは、

            弱い立場の相手に嫌がらせをする行為という意味のこと。(中略)ハラスメントの定義は、加害者の故意の有無に関係なく被害者が不利益をこうむり苦痛を感じるようなすべての言動とされている。 
            (weblio辞書より引用 https://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)

            とされています。会社等の上下関係に起因するものなら『パワー・ハラスメント』、セクシャリティであれば『セクシャル・ハラスメント』というような具合です。

            『ハラスメント』の行為は基本的には加害者側が悪いとされています。この考えは決して間違っていません。しかし、被害者側も注意しなければなりません。『ハラスメント』に遭わないという観点で。

            『ハラスメント』行為が行われるのにはれっきとした理由があります。それは当事者の『承認欲求』です。言い換えると当事者の『価値』と『価値観』の強要です。当事者間の『承認欲求』がぶつかり合うと『争い』が起き、どちらか一方が有利になると『いじめ』『ハラスメント』となるわけです。実例がメディアで紹介されているので、リンク先を紹介します。

            (東洋経済オンラインより)

            ここで重要となるのは、『ハラスメント』が常態化・顕在化する前に、
            ① 当事者間の『価値』『価値観』の形成がどのように進んだのか?
            ② 当事者間の『価値』『価値観』がそもそも異なっていることを前提に会話しているか?
            ③ 当事者間の『価値』『価値観』を具体的に共有できているか?
            を捉えておくことです。その為には普段のコミュニケーションが欠かせません。

            企業では『企業理念』という従業員共通の合言葉があります。これを上司が如何に具体化して、部下が受け入れるか、逆に部下の行動が上司が『企業理念』に合致しているか、チェックすることも重要です。これら一連のやり取り(コミュニケーション)が大事なのです。

            次はウェブにおける『炎上』についてお話します。
            『承認欲求』が生む問題① ~ハラスメント~
            『承認欲求』が生む問題① ~ハラスメント~
            『ハラスメント』とネット『炎上』に遭わないためのスキルを身に着けよう!
            2023/08/01
            最近話題になっている『ハラスメント』とネットでの『炎上』。

            これらは今に始まったことではありません。人間の思考の違いによって生じるものであり、いつの時代、全ての人間に対して起こり得る大きな問題である、と私は考えています。

            しかし、人間の思考に対する正しい知識を持っていれば、これらの問題を回避することが可能なのです。今日はその知識とスキルを紹介します。

            ポイントは3つ。
            ① 人間の思考、『価値』および『価値観』を生み出すメカニズムを知る
            ② 自分と他人の思考、『価値』および『価値観』は異なる
            ③ 自分と他人の思考、『価値』および『価値観』が異なることを認める、受容する
            たったこれだけです。

            人間がもつ『価値』や『価値観』は自身が産まれてから現在に至るまでの『経験』や『体験』によって築かれます。これらの『経験』『体験』の中から、自身が受容できるか否かで『価値』『価値観』が生まれるのです。

            自分と他人とでは『経験』や『体験』が異なるのは言うまでもありませんね。そのため『価値』や『価値観』も異なってくるのです。これは変えようのない事実です。

            人間は他人の『価値』や『価値観』が異なることを認めなければならないのは言うまでもありませんね。実にシンプルな論理です。

            しかし、世の中にはこれらのメカニズムを理解できず、理解せずに自身の『価値』『価値観』を押し通そうとする者がいます。自身の『利益』のために。これを『承認欲求』といいます。『承認欲求』が起因して発生する事象、問題が『ハラスメント』『炎上』、最も大きなものだと『戦争』となるわけです。

            別の項で『ハラスメント』と『炎上』について紹介します。  
            『ハラスメント』とネット『炎上』に遭わないためのスキルを身に着けよう!
            『ハラスメント』とネット『炎上』に遭わないためのスキルを身に着けよう!
            『エクセル』からの脱却???
            2023/07/11
            あらゆる会社・個人にて利用されている表計算アプリケーション『Excel』。
            パソコンの経験がある方であれば、一度は触れていると思います。

            表作成、データ解析、グラフ作成、データ共有、解析ツール・・・、多くの用途に利用され、大変便利なアプリケーションであると思います。

            一方で、
            ・データ量が増えるとファイル容量が膨大になる
            ・データ量が増えると解析処理が重くなる
            ・エクセルで扱っている解析処理の種類が少ない
            ・グラフの種類が少ない
            ・関数やマクロの作成が面倒(処理のたびに作成が必要)
            などなど、不便を感じていること、ございませんか?

            タイトルに脱『エクセル』を書きましたが、本当にそうなんでしょうか?

            私の私見ですが、エクセルは大変便利なツールだと考えます。
            しかし、エクセルは『汎用ソフト』にすぎないのが事実です。簡単な解析処理、グラフ作成なら問題ないのですが、大規模データの解析などには正直向いていません。一方でデータフォーマットが確立しており、データ共有という観点では大きな強みを発揮します。

            データの共有と複雑な演算・解析、どのように両立させればいいのでしょうか?

            他のツールとのツール連携を行えば良いのです。
            私ならば、解析対象となるデータのフォーマットをエクセルとし、演算・解析処理はPythonという言語を使用しています。

            「新しい言語を覚えなければいけないの?」、そんなことを思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか? ではエクセルの関数やマクロ、VBAスクリプトはどうでしょう? 個人的にはPythonの方がはるかに楽だと思います。

            Pythonを使うと、
            ・エクセルファイルの入出力ができる。
            ・シートごとの処理が可能
            ・解析対象となるデータセルの指定ができる
            ・多数の解析関数が用意されている
            ・多数のグラフが用意されている
            ・大容量データの解析処理が高速で実行できる
            ・AI,データサイエンスに対応している
            ・文法を容易に理解しやすい
            ・多くのアプリの自動実行が可能
            などなど、エクセルだけでは実現できない機能が容易に使えるのです。

            さらに、一部のツールを除いて、多くのツールが無料で利用できること※も強みです。これはPythonだけでなく、Rubyなども同様です。
            ※個人用途、商用用途によりライセンス料の発生があるケースもありますので、Web、書籍等の情報をご確認の上、ご使用ください。

            『エクセル』だけに頼られている企業の皆さまで、エクセルの処理効率にお困りの方、コンサルティング、Python活用のレクチャーを承ります。費用、日程等はお気軽にご相談ください。       
            『エクセル』からの脱却???
            『エクセル』からの脱却???
            新たな『プロジェクト』を成功させるには『働き方』も新しくすること
            2023/03/24
            2023年2月より、新規取引先にて作業をさせて頂いております。

            プロジェクトは『複数の自動車OEMにおけるOTAシステムの構築と運用』です。

            OTAとはOver the Airの略で、無線による自動車ECUソフトウェアアップデートの略です。この技術・サービスは自動車のコネクト、自動化、サービス/シェアリング、電動化において、最も重要な技術の一つとなります。

            この技術を活用することにより、自動車の性能向上や各種サービスの充実の他、不具合時における迅速なサポートが出来るなど、幅広い領域でユーザーへの利益を享受できるものです。

            OTAシステムの構築と運用には自動車メーカだけでなく、サービス企業、部品サプライヤ、ITベンダーなど多くの業界の企業が共同でプロジェクトを進捗させていきます。

            私はその中でサービス企業に入り、参画企業のプロジェクトマネージメントを行っています。

            OTAのような新規プロジェクトを達成するためには、ベースとなる新しい技術を生み出す必要があるのはご存知の事かと思いますが、新しい技術を生み出すためには、新しい働き方を実践することも必要なのです。今までの働き方を繰り返すだけではダメなのです。

            本プロジェクトでは『アジャイル』というプロセスが適用されていますが、これは多くの開発要素がある中で、迅速に進捗させていくために、ドキュメント作成等、従来の手続き型のプロセスを省いていく方法です。働き方においても従来の対面業務だけでなく、テレワークも積極活用していくことも『アジャイル』の中に含まれています。

            現在、立ち入りさせて頂いている企業に関して、新規プロジェクトに対する働き方のアプローチに問題があると認識しました。

            私の役割はプロジェクトマネージメントであり、ごく一部の例外を除いて、開発現場での作業がないため、基本的には遠隔、テレワークでの打ち合わせ・情報共有がメインとなります。しかしながら、先方企業ではテレワークに制限が設けられており、企業に出社して『現地でテレワーク』という、無意味・非効率な実態を経験しました。

            弊社事務所から取引先まで片道3時間の移動をして、そこでテレワーク、8時間の作業に6時間の移動。身体への負担も大きいです。

            東証1部上場企業ですが、これが日本の有名企業の実態となると、大きな問題だと考えます。皆さまの会社はどのような働き方をされていますでしょうか。今一度検証する機会に思います。 
            新たな『プロジェクト』を成功させるには『働き方』も新しくすること
            新たな『プロジェクト』を成功させるには『働き方』も新しくすること
            『目的』を見失うな!
            2023/08/10
            中堅社員、就活生の皆様、こんにちは。
            連日、暑い日が続いております。台風も近づいております。くれぐれもお体ご自愛下さい。

            今日は「目的を見失うな!」といったテーマについてお話しします。

            最近、下記話題がメディアで賑わっています。

            https://www.sankei.com/article/20230731-7JYGF3VYQFIBRCD6GMUO2ZSGNM/
            (2023.7.31 産経新聞電子版記事より)

            自民党の松川るい自民党女性局長らが「少子高齢化対策に関する調査」と称したフランス研修において、WebやSNSにて投稿されている写真についての話題です。

            ・観光旅行と同じじゃないか?!
            ・旅程に対し、研修時間が短すぎないか?!
            ・国民の税金を無駄遣いしていないか?!

            などなど、いろいろ叩かれています。

            私はこれらのコメントには一切同調しません。本来の研修目的について全く触れられていないからです。

            ただし、松川議員らは大きな間違いを起こしてしまいました。

            それは研修成果を公表する前に、自由行動中の写真を載せてしまったことです。
            研修が目的なのですから、その成果を最優先で公表すべきだったのです。
            成果を公表したのち、自由行動中の写真を載せていれば、メディアなどから叩かれることはなかったはずです。

            これは我々普段の仕事、学生さんの就活でも全く同じです。
            仕事であれば、「何を目的で仕事をし、どういう成果を出すか」
            就活であれば、「どういう仕事をしたくて、どういう会社に就職するか」
            これを言えないようでは、会社は貴方を必要としません。

            こんなことを改めて痛感する出来事でした。
            『目的』を見失うな!
            『目的』を見失うな!
            【就職活動、豆知識⑥】内定式、配属面接。あなたならどうする?
            2022/09/23
            来年度新卒で就職予定の皆さま、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
            採用面接が終わり、就職予定先への内定式および配属面接に臨まれる頃だと思います。

            さて先日、大学の所属研究室の学生が私にこんな質問をしてきました。

            ①「配属希望先を訊かれたとき、どのように話せばよろしいでしょうか?」
            ②「配属面接のときの服装は何がよろしいでしょうか?」

            就職活動自体、経験されたことがないですから、色々と不安になります。

            私は学生の問いかけに対して以下のように回答しました。

            ①の質問に対して ⇒ 職種や部署名に囚われず、何をやりたいか、ストレートに言いなさい。その際、やりたい理由を論理的に話すこと。
            ②の質問に対して ⇒ まだ従業員になったわけではないから、相手に失礼のない服装で。

            要するに「就職試験を受けたときと変わらぬ心構えで内定式や配属面接に臨みなさい」ということです。

            試験ではありませんので、固くなる必要もないですし、試験を受けてから時間が経過しているので、ご自身の考え方・価値観が多少なりとも変化していると思うので、そのあたりは就職予定先の方もお察しのはずです。

            その一方で、就職されたわけではないですし、就職予定先の方との共通理解が深まったわけではありません。ですから、丁寧にコミュニケーションを取ることが必要なのです。

            でも一番大事なのは、大学を『卒業』することです。卒業しなければ、就職できませんよね(笑)。ご自身の学業に専念し、残り少ない大学生活を通じて様々な体験をすることです。   
                 
            【就職活動、豆知識⑥】内定式、配属面接。あなたならどうする?
            【就職活動、豆知識⑥】内定式、配属面接。あなたならどうする?
            【就職活動、豆知識⑤】『面接』その2。自らの行動のきっかけ・経緯をさらに深掘りして臨もう!
            2021/12/22
            年末も近づき、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 
            今回も前回に引き続き『面接』についてお話しします。

             前回は
             ・面接官からの質問に対して、素直に答える。
             ・短く、簡潔に答える。『演説』をしない。
             ・面接は自身と面接官との会話のキャッチボールである。
             ことをお話ししました。

            今回は『面接』で伝えるべき内容・事項についてです。
            面接において、面接官から訊かれる質問は概略、下記の通りとなります。
            ・自己紹介(学校、経歴)
            ・志望動機(なぜ、この会社を選んだのか?)
            ・自己PR(自身の個性、強み、弱み)
            ・ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)
            ・専門性(学業において、何を学んだのか?)
            ・入社してからの決意(会社にてどういう形で貢献したいのか?)
             
            一見すると、「ESに書かれている内容と同じじゃん」と思われるかもしれません。
            確かにその通りです。見かけは全く同じです。

            しかし、一点異なることがございます。
            『面接』ではESの内容が面接官の質問によって『深掘り』されるのです。
            これは就職面接でもそうですし、昇格面接のある企業においても同様です。

            『なぜなぜ5回』という言葉をご存知かと思います。自身の発言やドキュメントの内容について『なぜなぜ』『5W1H(5W2H)』を5回繰り返すと、主張・内容の真意に辿り着く、といったものです。
            さらに面接官は複数人、しかも異なる部署の管理職のケースが殆どです。異なった視点から深掘り、『なぜなぜ』の質問をされます。

            おさらいになりますが、前回お伝えした
             ・面接官からの質問に対して、素直に答える。
             ・短く、簡潔に答える。『演説』をしない。
             ・面接は自身と面接官との会話のキャッチボールである。
            が必要な最大の理由は、面接官と共有すべき就活生自身の『情報』がESに記載したボリュームより遥かに多いためです。
             
            ここまで目を通された方は既にお察しでしょう。面接に臨むためにはESに記載した内容について詳細に(厳密には1単語ごとに)深掘りしていく必要があります。

            面接対策はESを作成するのとは別次元で労力の要る作業なのです。
            就活生の皆さんを脅しているわけではありません。本当の話です。

            私はES作成(ガクチカ、自己PRを含む)したときに、ただの添削だけでなく社会人、先輩からの面談によるフィードバックを勧めていますし、多くの社会人、先輩との模擬面接を勧めています。そして、就活の初期段階(自己分析)の時点から面談によるアドバイスを頂くことを勧めています。

            「ES作成や自己分析を始めたばかりで、恥ずかしくて他人に見せられない」と思われている就活生の皆さん、悠長に言っていられませんよ。 
            【就職活動、豆知識⑤】『面接』その2。自らの行動のきっかけ・経緯をさらに深掘りして臨もう!
            【就職活動、豆知識⑤】『面接』その2。自らの行動のきっかけ・経緯をさらに深掘りして臨もう!
            【就職活動、豆知識④】『面接』は面接官との会話のキャッチボール
            2021/12/20
            就職活動で最も大きなイベント、そう『面接』です。
            面接は就活生ご自身をアピールする格好の場です。「企業に就職したい」熱意を面接官に訴えかけます。
            内定合否に直接関わるので、就活生の多くは相当緊張されるのではないでしょうか。

            しかし、アピールの仕方次第では思わぬ落とし穴にハマる可能性があります。

            面接において、
            ・会社(面接官)に(就活生)自身を認めて欲しい
            ・自身のすべてを会社にアピールしたい
            ・自身のペースで面接に臨みたい
            ・自身の弱みをさらしたくない
            このような心理状態になるのではないでしょうか。
            これらの心理状態になるのは無理ないですし、無くすことも難しいと思います。

            しかし、これらの心理状態が
            ・面接官の質問に答えない。
            ・面接官の質問に対して、長々と話す(演説みたいになってしまう)。
            このような行動を起こしてしまうケースがしばしば見受けられます。
            これらの行動、面接ではNGなのです。

            まず、面接官の質問にはきちんと答えましょう。
            Yes. or No.で訊かれたらYes. or No.、5W1Hで訊かれたら5W1Hで答えるのが大原則です。素直に反応しないと面接官の立場として「お前、私のこと本当に聞いているのか?」と思われるかもしれません。

            次に、面接官の質問以外のことは決して「話さない」ことです。
            就活生は多くのことをアピールしよう、自身のペースに持っていこうとして、話が長くなる傾向にあります。
            しかし面接官の立場として、多くのことを一回で聞き入れることはできません。また、長々と話すことによって、就活生自身の弱みに付け込む隙を面接官に与えてしまうこともあります。想定外の質問をされると回答に困りますよね?
            就活生の回答に対して面接官が関心を持てば、必ず追加質問をします。焦って全てを話す必要はありません。面接官の質問に対して、自身の持っていることを小出しにしていくだけでいいのです。
            これを繰り返すことにより、想定外の質問を受ける可能性も少なくなり、就活生と面接官の会話のキャッチボールが生まれます。

            面接は確かに緊張しますし、プレッシャーも大きいと思います。しかし、ちょっとした工夫で和らげることも可能ですし、自身のペースで面接を進めることができるのです。

            次回も引き続き面接のお話をしますが、次はESの内容に絡めてお話しします。
            【就職活動、豆知識④】『面接』は面接官との会話のキャッチボール
            【就職活動、豆知識④】『面接』は面接官との会話のキャッチボール
            【就職活動、豆知識③】『エントリーシート』『自己PR』『ガクチカ』それぞれに一貫性を持たせよう!
            2021/12/20
            就活生の皆さまへ。前回は『自己分析』について解説しました。

            今回は『エントリーシート(ES)』、『自己PR』、『ガクチカ(学生時代に力を入れたこと』についてお話しします。

            『自己分析』では、就活生ご自身の『個性』『強み』『独自スキル』を客観的に炙り出すとともに、自己認識させることが目的でした。

            ES、自己PR、ガクチカでは、自己分析で抽出した『個性』『強み』『スキル』を「文面を通じて相手に伝える」ことが目的になります。

            それぞれのシートにて答えるべき、記入すべき内容は下記の通りとなります。

            ・自己PR ⇒ ご自身の『個性』、『強み』、『独自スキル』
            ・ガクチカ ⇒ ご自身が(学生時代)に力を入れた内容
            ・ES ⇒ 企業のESのフォーマットによって自己PR or ガクチカ、もしくはそれら両方。

            これらのシートについて、就活生の中には別のものと捉えれれている方がいらっしゃるかもしれません。

            実はこれらのシートは、就活生ご自身が抱いている『あるべき姿』によって密接に結びついています。そうです、就活生の皆さんは『あるべき姿』を明確にしなければなりません。

            例えば「私を含めた近隣地域の皆が幸せであり続けたい」といった感じです。あるべき姿を明確にすることはシート作成だけでなく、面接や就職後の人生設計において、最も重要なことです。

            中にはあるべき姿として「~になる」とか「~をする」といった行動を書かれる方がいらっしゃいますが、大きな間違いです。

            行動はあるべき姿を実現するための『手段』でしかありません。『手段』は多く持っておくべきですし、仮に『手段』を完遂したら退職、なんてことはまずありませんよね。例外として、会社でご自身の『あるべき姿』を成し遂げる見込みが無くなったら、退職という手段をとることはございますが、ここでは割愛します。

            皆さんは明確にした『あるべき姿』達成のために、自己PR に示した『個性』『強み』『スキル』を身に着けるわけですし、ガクチカに示した具体的『行動』を起こすのです。

            そして、『あるべき姿』『個性』『強み』『スキル』『行動』は、就活生ご自身が経験・体験したことに基づいて築かれた『価値観』『考え方』がベースとなっているのです。これらには必ず一貫性が伴うのです。

            自己PRであれば、ご自身のPRポイントの裏付け、例えばガクチカの内容を添えることが必要ですし、ガクチカでは「なぜ力を入れたのか」、そのきっかけ、すなわち『あるべき姿』を前提として示す必要があるわけです。

            既にES、自己PR、ガクチカの作成を始められている方もいらっしゃると思いますが、本ページをご一読頂き、確認してみてください。

            次回は面接について解説します。
            【就職活動、豆知識③】『エントリーシート』『自己PR』『ガクチカ』それぞれに一貫性を持たせよう!
            【就職活動、豆知識③】『エントリーシート』『自己PR』『ガクチカ』それぞれに一貫性を持たせよう!
            【就職活動、豆知識②】『自己分析』はご自身を客観的に振り返る最良のツールです
            2021/12/20
            就活生の皆さまへ。今日は『自己分析』についてお話します。

            SNS等で就活生のコメントを見ていると

            「私の強みが分からない。弱みしか見つからない。」
            「私の個性がわからない。個性がない。」
            「私には主だったスキルがない。」

            などといった発言が見受けられます。

            皆さま、そんなことはありません。皆さまにはそれぞれ個性があります。強みがあります。スキルがあります。

            ただ、皆さまはこれらに気づいていないだけです。

            これらを気付かせる手段、それが『自己分析』です。

            自己分析は、皆さまご自身の個性、強み、スキルを客観的な手法で炙り出します。

            自己分析の取り掛かりは、過去(もしくは現在)に皆さまが力をいれて取り組んだ活動を抽出します。

            なぜかというと、

            ・活動の目的、活動を起こしたきっかけ
            ・活動当初の様子
            ・活動において直面した課題
            ・課題解決のための目標設定
            ・課題解決のための工夫、アイデア
            ・課題解決の活動成果、活動を通して学んだこと
            ・今後の決意

            これらを客観的、論理的に明らかにすることが出来るためです。さらに自己分析の結果を通じて、どのような仕事が向いているか、どのような仕事がしたいか、具体化することができ、志望先企業を選択する動機にもなります。

            さらに、自己分析を行う上で、同期生、先輩、志望先の人事担当など、他の方のご意見に耳を傾けるとより一層分析効果が高まります。

            次回はエントリーシート、自己PR、ガクチカの作成について解説します。
            【就職活動、豆知識②】『自己分析』はご自身を客観的に振り返る最良のツールです
            【就職活動、豆知識②】『自己分析』はご自身を客観的に振り返る最良のツールです
            【就職活動、豆知識①】就職活動は会社に選んでもらうのではなく、選ぶもの
            2021/12/20
            再来年(2023年)新卒の皆さまへ。

            2022年も残り僅かになり、各企業において新卒向けのリクルート活動のサイトが開設されることと思います。

            これから就職活動が忙しくなることと思いますが、今日は就職活動をするにあたっての心構えをお話しします。

            その心構えとは『就職活動は、会社に選ばれるのではなく、会社を選ぶ活動』であることです。

            就職は皆さまの人生の中で大きなイベントの一つに数えられます。

            その中で『就職先の会社によって自らの人生が変えられてしまう』のは不条理ではありませんか。

            皆さんにはこれから社会人として生きていくために『職業選択の自由』(日本国憲法第22条)が与えられています。就職活動は『職業選択』の絶好の機会なのです。決して『会社に選ばれる、認められる』と思わないでください。

            とはいえ、会社に認めてもらえるかどうか、不安になりますよね?

            実は会社、面接官の立場はこうなります。

            『自分の会社にはないアイデアを出せる人材が欲しい』

            皆さんと会社の社員の考え方、価値観は異なります。異なって当たり前です。もし同じ考え方や価値観が同じならば、生まれてくるアイデアも同じ、もしくは類似している筈です。

            会社は新しいアイデアを求めています。ブレークスルーを求めています。皆さんの考え方・価値観を重視しています。皆さんは面接官のことを不安に思わずに自分の思いの丈を伝えて欲しいのです。

            自身の主張を包み隠さず面接官に伝えた結果、もし不採用となった場合でも落ち込まないでください。仮にその会社に就職したとしても、あなたご自身の成長が見込めず、充実した生活を送れるとは考えられません。前向きにきっぱりあきらめて、他の会社を探しましょう。

            今の時代、定年まで一つの会社に留まるのは稀になってきています。私自身も大手企業を辞め、新たに起業しました。

            改めて申し上げますが、会社は選ばれるものではなく、選ぶものです。

            次回は、『自己分析』についてお話します。
            【就職活動、豆知識①】就職活動は会社に選んでもらうのではなく、選ぶもの
            【就職活動、豆知識①】就職活動は会社に選んでもらうのではなく、選ぶもの
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